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原発(その7)情報操作 [原発・被曝関連]

原発関連で気になったことを書き綴っていきます。

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4月20日

朝日新聞の、原発に対する世論調査を話題にしたが(現状維持53%)・・・
ロイターのアンケートでは
計画通り、原発を増設 (21033 票, 15%)
計画を見直し、原発を減らす (29082 票, 20%)
原発を全廃 (93506 票, 65%)

時事通信社掲載のアンケートでは
72%が原発は減らしたい、とのことらしい。

朝日新聞の調査とはまたえらく離れた結果である。それでも、朝日はちょっとずつ論調が変わってきているようだ。


ところで・・・テレビはやっぱり「原発推進」側へ肩入れしている?

フジテレビで、福島原発事故のため、別の地方へ避難した中学生たちを取材し、「原発についてどう思うか」というような質問をしていた。そして「意外な答えが」ということで、中学生達は「原発は必要」「原発があってよかった」「原発の人を責めないで欲しい」みたいなことを答えていた。5人の中学生が5人ともそう答えた。

が、注意しないとならないのは、この中学生たちの親は原発でお仕事していて、原発で自分たちの生活が成り立っていたわけで、そういった中学生ばかりを集めてインタビューしていたということだ。

ならば、最初に「この中学生達の親は原発で働いていた」ということを予め視聴者に強調しておくべきなのに、そういうところは中学生の答えの中だけで、さらっと流し、「子ども達はむやみに原発反対とは思っていない」ことを伝えていた・・・「原発周辺の中学生には、生活のひとつとして原発があり、将来設計のなかにも原発があり、不安を抱えながらも、やはり必要だという考え方がありました」と。

いやいや、ならば、親が原発で働いている子どもだけではなく、親が農業漁業畜産業をやっている子どもにも聞くべきだろう、「原発をどう思うか」と。
今回、放射線汚染で仕事を失った、生活の糧を破壊された農業漁業畜産業をやっている親の子ども達は「原発反対」と答えただろう。

やはりテレビの「情報操作」を感じる。この間の「朝まで生テレビ」(ホリエモンや勝間さんが出ていた時)にもそれを感じたが・・・

なので、改めて、テレビだけから得る情報は危険かもしれない、と思ってしまった。(もちろんテレビ情報の全てを否定しているわけではない。100パーセント信用はできないということで)

http://kayashi.blog.so-net.ne.jp/2011-04-17でも触れたが、「この程度の放射線量ならば大丈夫」とテレビで繰り返し訴えていた東大の教授・・・しかし、当の東大では、そのとき換気扇を止める(放射線外気を入れない)指示が出ていたという・・・福島から遠く離れた東京(もし「大丈夫」であれば、それこそ東京の放射線の量など高が知れているだろうに)の最高学府が、そういうことを行っていたのだ。
つまり、東大では「大丈夫かどうかは分からない」、少なくとも「被曝しないに越したことはない」と考えていたということだ。

こういったことを含め、ネット上でいろいろ情報を発信していた中部大学教授の武田邦彦氏の著書が出ている。
「偽善エネルギー」


とにかく、いろんなところから、いろんな人の情報を得たほうが良さそうだ。

ネットで節電を訴えていることについて、ネットも「電気」を食っているというツッコミを聞くけれど、テレビがいまいち信用できない今、ネットで情報を集めることは有効だと思う。(もちろんウソの情報もあるだろうが・・・)

ま、私もできるだけ節電を心がけつつ(昨日はPCを起動せず、ネットもお休みしたぞ)、ネット含め、いろんなとこから情報を拾い、気になったものは発信していきたいと思う。


ところで東電、従業員を削減し、給与もカットするんだとか・・・
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20110420-OYT1T00018.htm
他の人も言っていたが、「まずは役員、トップ達から切れよ」と・・・私もそう思う。

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では引き続き、気になった記事を紹介。

マスメディアの言論統制?
http://blogs.yahoo.co.jp/hary1118/35005681.html

そして東電や政府、原発について批判していたジャーナリスト上杉隆氏のサイトが無期限活動休止になったそうだ。
http://uesugitakashi.com/?p=658
http://uesugitakashi.com/?p=621
http://uesugitakashi.com/?category_name=%e9%9c%87%e7%81%bd%e3%83%bb%e5%8e%9f%e7%99%ba%e9%96%a2%e9%80%a3

http://www.timeout.jp/ja/tokyo/feature/2754(上杉隆 緊急インタビュー 東電のウソ発言について)

ただし、こういう意見もある。上杉隆氏の発言に対する批判記事。
http://blog.goo.ne.jp/forerunner_john/e/38186d5daf3e5e80334b41b52224792f
http://blog.goo.ne.jp/forerunner_john/e/024ec561880ea1044e5dbc07f35d49a3

東電がウソをついているのか?それとも、上杉氏のようなジャーナリストはただ不安を煽っているのか?
が、これまでの経緯から、東電がいろいろと隠している、隠していた、というのは事実のようだ。

ただ「原発反対」の声が高くなると、産業経済界は困ったことになり、経済成長を願う人たちは、どうにか「原発推進」へ世論をもっていきたいのだろうな、とも思う。
メディアも原発推進派にならざるを得ず、原発反対の意見はあんまり取り上げたくはないのが本音かもしれない。

経済停滞はやがて国力衰退となり、日本は国際社会への発言権をますますなくし、近隣国の圧力にますます屈するようになるかもしれないからだ。政府もそうなることは避けたいのかもしれない。

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ソフトバンクの孫正義氏が「脱原発」を訴えていたそうで・・・孫さんの意見、考えに、共感した。
http://blogs.yahoo.co.jp/iwashizemi/51813930.html

孫さんのツイッターでのつぶやき
http://twitter.com/#!/masason/status/54174625659228160

こういった企業のトップはたいてい「原発推進派」なのに、孫さんはすごい・・・
私は・・・もし「原発の安全性を高め、原発を推進していく」のであれば、まずは電力会社のトップと役員、その関連会社のトップ、原発を監督・規制する政府側のトップ官僚を、原発の近くに住居をうつし、本人はもちろん、その家族が原発20キロ圏内に住むように、法令で定めて欲しい。もちろん、何か大事があったとき、その家族の避難は住民達が避難した後にすることも。
そう、情報を隠し、住民達に内緒で、パニックにならないうちに、本人と家族だけが前もって逃げることがないように、だ。
そうすれば、「原発は安全である」ことに、少しは信用できる。逆に、そこまでしないと信用できない。


もうひとつ・・・朝日新聞にて。
旧日本原子力研究所研究主幹、社会技術システム安全研究所長の田辺文也氏も、炉心溶融していたことは明らかなのに、炉心の状態が安定しているかのような説明が続き、テレビでは大学教授たちが根拠の乏しい楽観論を出し続けたことに、衝撃をおぼえたらしい。
そして、福島の最初の数日間で起きたことは、想定内の物理プロセスだったにも関わらず、正確な認識も的確な対処もできなかったことにも驚いたらしい。日本は「想定内のこと」に対処できなかったというのだ。

「どこが日本の原発は安全なのか?最高の技術水準なのか?」ということで、安全神話に思考停止状態になっていたのかも・・・国民を含めて。

テレビでは、悲観的なコメントをする人たちは、皆、消えていったようだ。「不安を煽る」と批判されて。
前のほうの記事で、ジャーナリストの上杉隆氏が番組から下ろされたことについて書いたが・・・

逆にテレビは「安心を煽っていた」のかもしれない。国民を原発反対気分にさせないために。
大規模な原発反対デモが、テレビのニュースで取り上げられたところを、私はまだ見ていない。(ネットで知った)

テレビの「姑息な情報操作」に注意しないといけないのかもしれない。
そして、本当に原発なしでは経済は成り立たないのか、電力をまかなえないのか、代替エネルギーはそれほど使えないものなのか、代替エネルギー開発にお金を投じていないからできないだけではないのか、原発推進派の言うことに惑わされているだけではないのか、などなど、いろいろ疑ってみる必要があるかもしれない。

コストの問題では、原発は、たとえ事故がなくても、廃炉、解体、危険な使用済み核燃料の処理代を加えれば、はるかに高くつくことは、多くの人の知るところとなった。クリーンエネルギーでなく、人類を脅かす恐ろしい危険なエネルギーであることもだ。

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4月18日その2

この間、NHKで「サンデル教授」の番組をやっていた。そこでこれから原発をどうするか(脱原発か、それとも安全性を高めて原発を続けるか)という議論もあった。

そこで、こんな記事を見つけた。http://arigirisu.at.webry.info/201104/article_4.html
気になった箇所、以下転載
・・・・・・
参加者で作家の石田衣良氏(シナリオ(1)を選択)は、
 「原子力から手を引くことは人類が進歩を諦めて
  うずくまってしまうことだ」
という主旨の発言をしてました・・・

おそらく、原子力を最先端技術、夢の未来技術だとでも
思っているんだろうなぁ・・・

・・・・・・
転載終わり。

確かに「原子力をやめる=後退する」「原子力が一番」と捉えられている気がする。が、この記事の人が言っているように原子力は「ダメダメエネルギー」かもしれない。少なくとも核燃料棒処理代も含めればコストは高く付き、危険なプルトニウムも出す、とてもじゃないけどクリーンエネルギーなどではないことは多くの人に知れ渡ったと思う。

上記サイトに紹介されていた記事も興味深かったので紹介。
「世界発電容量、再生エネルギー、原発を抜く」http://www.hokkaido-np.co.jp/news/international/286420.html

そして、フランスメディアニュースhttp://francemedia.over-blog.com/より

・・・現場作業員たちの健康が心配される
http://www.francemedianews.com/article-71811456.html
http://www.francemedianews.com/article-who-71805087.html

・・・原子炉は創業30年で停止するべき
http://www.francemedianews.com/article-71748690.html

原発推進者の言うとおり、より安全性を高め、原発を続けるか
原発反対者の言うとおり、ほかの代替エネルギーで補いながら、皆で節電努力をし、「脱原発」へ向うか。

ただ、朝日新聞にて、今後原発をどうしたらいいか、事故後の世論調査があったのだが・・・

原発やめる13%
原発減らす30%
現状維持51%、
原発増やす5%

という結果が出たそうだ。

ちなみに2007年では
原発やめる7%
原発減らす21%
現状維持53%
原発増やす13%

現状維持が一番多く・・・2007年と変わらないことに驚いた。
やはり電気は使いたい、便利な生活がしたい、だから原発を増やさないまでも、そのまま減らさず現状維持がいい、と思う人が多いようだ。

せめて、できるだけ節電を心がけ、一部の人(現場作業員が一番被曝する。事故が起これば原発周辺の住民も被曝し、生活を破壊される)の犠牲の上で電気を使っているのだ、ということを忘れないようにしようと思う。

それにしても、客のいないところで、昼間も煌々と電灯が点けられ・・・・前日記で紹介したが「しょうけい館」(厚生労働省が援助している国立の資料館)のように、人(客)のいないところもDVDがえんえんと流され、広い部屋に冷暖房もされ・・・

そんな店や施設を見ると、今では気分が悪くなり・・・街も歩きたくはなくなってしまった。
「あそこも無駄遣い、ここも無駄遣い」と気になってしまい、精神衛生上よろしくない。

ま、出歩くことは控えたほうがいいので、ちょうどいいのかもしれない。引きこもりは、世間様の間では「よろしくないこと」とされているが、引きこもり生活=屋内退避生活を楽しむのもまた良し、外出は必要最低限にとどめて、縮小していくのもいいのでは、と。

税金も、今までは原発事業へ流れていたようだが、せめて、それはやめにして、その分、代替エネルギー開発へ使って欲しいと思うのだが・・・

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4月18日その1
原発事故の教訓・・・政府やマスメディアの言うことをあんまり信じないほうがいいかも?
って、これ太平洋戦争の時から同じかあ・・・

あ、そういえば、テレビのニュースでは「原発反対デモ」をあんまり扱っていないような・・・ネットでは「原発反対デモニュース」を見るんだけどね・・・

民主がボロボロなために自民党が政権とりそう・・・って、今まで原発推進し、機能しない原子力安全保安院をつくり、官僚の天下りを見過ごし許してきたのは、そもそも自民党・・・

結局、日本は変わることが出来ないのかもしれない。
東芝、日立の社長は原発推進者で、儲かる原発事業をなんとか進めようと、大手企業はこぞって政府に働きかけるだろうし、東電もそのまま存続するだろうし、天下りもなくならず・・・暗い想像しかできない。

ところで、今回の都知事選は、若い世代は石原さんではなく、「東国原さん」を選んだ人が多かったとか・・・若い力に期待している。
そういう意味では、社会を動かそうとしている勝間さんやホリエモンも応援している。(原発推進者かどうかは置いておいて・・・何かおもしろいことをやってくれるような気がするので)

ネットでは誰もが発言でき、発表できる。勝間さんもホリエモンも、ネット上で発言し、いろんな人の声を載せてくれているし、コミュニケーションをとってくれている。それは、やっぱり偉いと思う。中には辛らつな批判もあるだろうに。

ホリエモンは犯罪者だという人もいるが、あの検察のでっちあげ事件を見たら、かなり疑問だ。マスメディア(国民に影響を多大に与えるテレビ界)に風穴を開けようとしたホリエモンに何か大きな力が働いたのでは、と今では思う。
ホリエモンよりも、お金と権力が好きで、ずるく立ち回り、甘い汁を吸い合っている人は影にたくさんいるだろうことは、ま、今回の原発事故(東電と官僚との癒着)でも感じた。

原発反対という声も今では盛んだが、時を経れば分からない。大手企業の経営者は原発推進派なので、簡単には引き下がらないかもしれない。原発反対の声がちょっとでも弱まれば、原発増設に動くだろう、政府と共に。

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4月17日
「気になったニュース、記事」

反省しない原子力安全保安院よりは、まだ原子力安全委員会の人たちはマシかも・・・
原発推進学者懺悔、原子力安全委員会の人たちも自己批判・・・
http://www.j-cast.com/2011/04/16093099.html?p=all

新宿での被曝量について・・・
http://www.news-postseven.com/archives/20110417_17439.html

東電過去人事で専門家追放。上層部に専門家がいない・・・
http://www.news-postseven.com/archives/20110331_16160.html

年収1860万円、東電は官僚のおいしい天下り先・・・
http://www.news-postseven.com/archives/20110406_16750.html

儲かる原発、だからやめられない・・・
http://news.ameba.jp/20110414-18/

東電の損失は利用者へ転嫁できる?・・・
http://www.news-postseven.com/archives/20110414_17354.html

原子力安全保安院と東電の癒着
http://www.j-cast.com/2011/03/24091192.html?p=all

責任感がない、謝らない原子力安全保安院
http://takedanet.com/2011/03/post_0cc6.html

・・・原子力に限らず、あらゆるところで官僚との癒着あり・・・これはもうなくすことは不可能なのだとすれば、天下りがある限り、もう日本はダメかもしれないと素人ながらに思った・・・ただただ絶望。

原子力委員会に、原子力安全委員会に、原子力安全保安院・・・たくさん組織があるのは、誰にも責任をとらせないためなのだろうな。責任とらなくていいから、そりゃあ、おざなりになるし、大事が起これば責任のなすりあいをするよなあ・・・自分たちには責任はないということで、安全保安院は謝らないのか・・・恐ろしいことだ。


レベル7について
http://www.rbbtoday.com/article/2011/04/13/76121.html

個人的な感想だけど、「レベル7」については、もっと早くに日本国民に発表されてしまっていたら、パニックになっていたかも、とは思う。今の時期だからこそ、大方の人はある程度冷静に受け止められるのでは、と。
ただし、住民に対しては、もっと早くに避難をさせ、余計な被曝をさせないようにするべきだったのでは、と参考サイトの記事を読んで、思った。


原発天下り官僚
http://ameblo.jp/takeiteasylife/entry-10861130849.html

原発癒着
http://ameblo.jp/takeiteasylife/entry-10863311380.html

・・・東電のトップたち、役員など・・・辞めるにしても、まさか退職金をたんまりもらって・・・は、ないとは思いたいが、辞めても、関連会社の理事や役員になって高い報酬を得たり、あるいは引退して企業年金で悠々自適の暮らしをするのかなあ・・・一方、危険な現場で働いている下請け作業員達の報酬は・・・まさか、東電トップや役員達の年金より安いなんてことは・・・

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いづな薫

「紹介したい記事」を書いた(笑)、戦国カフェのいづな薫です。
ご紹介いただき嬉しくてコメントします。心よりお礼を申し上げます。
御ブログも、興味深く拝見しました。
ハヤシ様に、私も多くに共感いたしました。
朝日新聞、孫さん電力事業参入は無視でしたが、城南信用金庫と再生可能エネルギーは紹介しましたね。
東電がスポンサーの報道ステーションは、拝見していませんが、こちらも変化が出て来たのですか?
東電、影響力が小さくなってきたのでしょうか。

これからもお互い、再生可能エネルギーについて考えていければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
by いづな薫 (2011-04-23 21:03) 

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