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がんばれという言葉(・・・と節電) [社会・ニュース]

(加筆あり)

東日本大震災について。
「がんばれ」というのは禁句なのだな、と思った。
私だって、もし被災者で下記で紹介する人と同じ立場であれば覚めた目で、その言葉を聞くだろう。しかもテレビで毎回聞くことになれば、うざいと思うかも?だとすると、やっぱり「放っておく」のが良いのか・・・?

ただしCMなどの「がんばれ日本」は、沈みがちな日本全体に対して言われている言葉であり、被災者に対して言われているのではないと思う。
海外からの支援もありがたいと思うし、皆で支えあおうという気持ちはやはり大切だとは思う。

http://news.nicovideo.jp/watch/nw50576より転載
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●頑張れとか復興とかって、多分、今言うことじゃない。

頑張ろう、頑張ろうって言うけど、
家が流されたんだよ?と、福島の兄に電話したら、言われました。

おまえ、ちゃんと分かってるの?
超つらいとき、「とりあえず帰りたい、もう帰りたい」っていう、あの帰る家がね、全部流されたんだよ。

俺、もう、家ないの。
明日も頑張ろう!って決意するような場所がね、ないわけ。
今日も疲れた―!ってドア開けてホッとするような所がね、

全員、一瞬にして、心の準備もなく、いきなり11日から消えたわけ。
おまえ、家ないのに頑張れる?

服も漫画も、化粧道具も、アルバムも、大事にしてたもんも、全部いっきに無い。
よし、頑張ろう!って思える?

すげぇ言われてるんだけど、CMとかで、頑張れ頑張れとか。
ちょっと気を許すと、「一緒に頑張ろう!1人じゃない!」とか言うわけ。
いや、おまえら家あるじゃん?そのCM撮ったら家帰ってるじゃんって。

仕事もあるじゃんって。
おれ、船、なくなったんだぞって。
多分、漁師はもうできないと思ってる。
もう、なーーーんもない。

どう考えたら、今、頑張れるんだよ。
ちょっとでも頑張れる何かが、今、俺たちにあるのか?

「いや、今はこっちで頑張るから、おまえらは1年ハワイでゆっくりしてきな」とか言われたい。

「おまえらが帰ってくるまでに片づけとくから。家も建てとくから」とか言われたい。そしたら、俺だって頑張るよ。

毎晩、うなされるし、夜いつまでも眠れない。
流された人を何人も見た。
顔見知りも流された。

その頭にある映像を何回も思い出す。
そのたび、津波がこうくるって分かってたら、あの人を助けられたかも、とか。
時間が戻せたら、隣のおばあちゃんちに寄ってあげたかった、とか。
1人でも助けて英雄みたくなったら、まだやる気が起きたかな、とか。

俺、1人で逃げてきたわけ。
誰も助けなかった。おばちゃんとか、何人も追い抜いて逃げた。重そうなもの持ってる人とかもいたのに。
もう100万回くらい、100通りくらい後悔している。

4日目にやっと町に行っていいと言われて、どっから手をつけていいかわからないどころか、いっそもう何もしたくなくなるような町だった場所を見て、ここを復興だなんて、微塵も思えない。今も。

蓋をしたい。見たくない。
町を見ると、死にたくなる。
自分の人生は、もう終わったなって思うよ。

こっからは、もう、どう頑張っても金持ちにもなれないだろうし、家だって、もう、二度と持てる気がしない。何も希望なんかないよ。

そんな俺たちがさ、避難所で、CMでアイドルや俳優を見てさ、「一緒だよ、1人じゃない」とか言われるたびに、ああ、あの世界は自分たちとは、もう全然違ってしまったんだと思う。
家がある人の言葉だなーと。安定してるなーと。
そんなCMとかして充実もしてんだろうなーと。

家が流されてなくてさ、帰る場所があって、仕事があって、地に足が付いてる人が、すげぇ神妙な顔で、お洒落な服で、こっち見て何か言ってるな、と。

おまえに言われたくないと。ほんとに。何も言わないでほしい。大丈夫なわけがない。

おまえらに大丈夫だよ、とか言われても、大丈夫なわけがない。
どう見たら、この状況が大丈夫になるのか、胸倉つかんで聞いてやりたい。

でも、怒る元気もない。やる気もない。

ボランティアや取材のやつらも来て、色々写真とか撮って、「実際みると、テレビとかとは全然違いますね」とか言ってて、数日たったら「元気出して頑張って!」とか言って、自分たちの家に帰っていく。
正直、復興なんてクソ喰らえだと思うよ。

「何か、できることある?」
何を言っていいかわかんなくなって、兄に泣きながら聞いたら、「正直、不幸になってくれたら嬉しい」と言われた。

「俺たちを幸せになんてふざけたこと思わないで、俺たちの分、そっちもみんな不幸になってくれたらなー」と言われた。

「俺たちを想って歌とか作られても今は不愉快だから、
東京も全部流されて、それでも「頑張ろう」って言われたら、頑張るよ。その人の歌なら聴く。

知らないやつに、馬鹿みたいに「頑張って」とか「大丈夫」とか言われると、今は正直、消えてほしくなるよ。

募金は嬉しいよ。で、ボランティアじゃなくて、ビジネスで、仕事として、町を復興に来てくれた方が、こっちも気兼ねなく色々頼めて気が楽。
正直、ボランティアに「ありがとう」とか言うのも苦痛。」と。
兄と電話で話してから、テレビを見てたら、すごくモヤモヤしてしまって、増田に書きなぐりました。

※編註:「増田」とは「はてな匿名ダイアリー」のことです。

ーーーーーーーーーーーーーーー
転載終わり。

想像はできる。私が同じ立場だったら、何も希望が持てず、早く楽に死ねたらいいなあ、もう終わりにしたいと思うだろう・・・なんで生き残ってしまったんだろう、と思うだろう。励ましも慰めも雑音に聞こえるだけかもしれない。

そしてそういった声がけ、応援メッセージは、被災者を疲れさせたり、苦痛にさせたりすることもあるのだから、難しい。

ある漫画家は「キレイ事と酔った言葉は好きじゃない」と言っていた。
黙って、自分にできることだけをやる、のが一番なのかもしれない。

でも、現地に赴き活動しているボランティアの方々は本当に偉いと思う。
生き残ってしまったからには、支援はありがたいと思う。
動ける人から動き、復興に向うしかない。
いつまでも水道やガスや電気が使えないのは困るだろうし、道路も通れるようにしないと物資が運べない。
「がんばれる人」は貴重で、ありがたい存在である。そういう人には言葉だけの応援も力になるかもしれない。

ところで、他の人を助けるため自己犠牲になった人のニュースや新聞記事を目にし、偉いなあと思う一方で、自分が助かるだけで精一杯だった人にとっては、ああいった記事も辛いのかもしれない。「あの人は自分を犠牲にできたのに、自分はできなかった」と。

そして、がんばっている人を褒め称え紹介するニュースや新聞記事なども、がんばることができない人にとっては苦痛なのかもしれない。


さてさて・・・
石原都知事も「東京が貧乏になっても、国のために、がんばろうではないか」「ぜいたくをやめよう」と言っていた・・・(しかし、息子さんの話によると、震災の前だろうけれど、都知事はスポーツカーを買ったんだとか・・・いやいや、本当にぜいたくをやめることができるのか~)

・・・私もできるだけ生活を質素にし、これ以上のものを求めないようにしたい。いや、やりたいことをやりつくした感もあるので満足なのだ。とくに希望も夢もないし、欲しいものもないので、できるだけ縮小していけたら、と思う。(もちろん、夢や希望のある人はこれから先もがんばってほしいと思う。そしてそういった人たちは自粛せず元気にやりたいことをやってほしいと思う)

「縮小していこう」というと「後ろ向きだ」と悪く受け取られるが、人間、皆が皆、「成長、もっと豊かになること」を望んでいたら、破綻しそうな気がする。(もちろん、上昇志向の人も大切だ。そういう人がいなかったら、社会はとことん落ち込んでしまうだろうから)

ただ、せめて、地球の資源を消費し、足りないと言われる電力を消費することに、申し訳なさを感じ続けたい。火力発電だって、石油や石炭を消費しているのだ・・・(ありがたさと一緒で、申し訳なさもついつい忘れてしまう)

バブル時代は、節約やエコを唱えると、バカにされる風潮があった。今は多少違うだろうが、それでも消費しないと経済が停滞すると言って、消費することを良いことのように捉えられている・・・でも、それでいいんだろうか、とも思う。

ま、電気だけはさすがに「節約しろ」と世間様も唱えている。

他者に対してあれこれ言うことは控えたいが、電気を贅沢に使っているとなれば、やはり「節電しろ」と私も思う。(そういう自分も、電気を使い、PCを使っているが・・・ま、それでも以前よりは、PCを起動することをできるだけ控えているので、許して欲しい・・・こういったブログなどを書くのは、私の数少ない趣味なのだ・・・)

節電といえば・・・こんなことを思った。

「しょうけい館」=戦傷病者とその家族の労苦を伝える・・・戦傷病者本人とその関係者の証言、歴史的資料、書籍、情報を収集し、保存、展示し、後世の人に伝える国立の施設に行ってきた。
無料だ。

しかし、ほとんど人がおらず、人がいないところにも、煌々と電灯がつけられ、映像DVDも流され、あらゆるところが「電気のつけっぱなし」であった。人がいないのに電気がふんだんに使われている・・・ほかでは節電で不便な思いをしている人もいるのに・・・と、心に引っかかった。

戦中戦後、貧しく大変な思いをした人たちの証言や関連の品々を、たくさんの電力を消費しながら閲覧するのが心苦しい。
真夏は冷房も使われるだろう・・・ほとんど人(客)がいない広い部屋に。

そして、国立の無料の施設=厚生労働省からの委託で財団法人日本傷痍軍人会が運営している・・・ということは税金で運営されているということで・・・

後世の人に伝えることは大切だが、それならば、もっとほかに効率の良い税金の使い方があるのでは、と思った。税金の無駄遣いはもう許されないのだ。税金はまずは被災者の救済と復興に使われるべきで、足りない分は、とにかく無駄を省き、優先順位の低いどこかを削るしかないのだ・・・

「しょうけい館」はどうなのだろう、と思った。ほとんど人がいない、そしてそんなところにも電気がたくさん使われている・・・のだ。後世に伝えるのに、もっとほかにやりようはあるだろう。

(それに、やっぱり・・・厚生労働省から天下り官僚が甘い汁を吸っているのでは、と思ってしまう。仕事量に見合わない高い報酬を得ているのでは、と。それらの報酬は全て血税から出ているのだ、と)

渡されたアンケートには「もっと節電をするように」「人がいないのに、映像DVDをずっとつけっぱなしというのはいかがなものか」「冷房で電力をさらに使うことになるだろう真夏はもっと休館日を増やしてはどうか」など意見した。

ということで、公の美術館や博物館なども、真夏は休館日を増やし、冷房などの電力消費を抑えて欲しいと思った。

え?文化が停滞する?

でも、原発を使ってまで、あるいは火力発電をフル稼働してまで=石油石炭資源を使い、二酸化炭素を出しまくってまで、つまりそれだけ電力を使ってまで、週6日(たいてい月曜日が休館日だ)、美術館や博物館を開けておく必要性はあるのか、と。
それは、かなり贅沢なことでは、と。平日の半分は閉めてもいいのでは、と。

もちろん、休館日だからといって、エアコンを止めては、貴重な絵画や品々・・・骨董品、美術品を良い状態で保存できないだろうから、最低限の室温や湿度の調整は必要だろう。けれど、人の出入りがなければ、エアコンの電力消費を抑えることが出来るだろう、と。

とにかく公の施設はできるだけ節電をしてほしい、休館日をもっと増やせばいい、と。

ほか、思ったことは・・・
店などは電灯が明るすぎ・・・節電しているお店もあるが、普段と変わらない店もある。

ちなみにイオンは、明るすぎ・・・お客様アンケートでも指摘されていた。イトーヨーカドーはちゃんと節電しているらしいだけど、イオンはあんまりしていないのでは・・・と。
いや、「節電している」との店長の答えも表示されていたが、「まだまだ電灯など明るすぎだ」「半分消していい」と私も感じた。もっともっと節電して欲しい。

皆が無駄に電気を使わなくなれば、せめて原発をこれ以上増やさずにやっていけるのでは、と思ってしまう。

ということで、「お前だって電気使っているだろう」との批判も重々承知の上で、もっと節電できるのでは、という施設や店には意見していこう。
そして、テレビ番組の中などで、冷房の設定温度を低くしているのだろう涼しい顔で夏に厚着している人(とくにスーツ姿の男性)や、反対に暖房の設定温度を高くしているのだろう冬に薄着をしている人(とくに女性)がいたら、抗議しよう・・・面倒だけど。

そういう人が増えてくれれば、無駄に電気を使う組織はなくなっていくのでは、と。
ひいては、経済をあまり停滞させずに、原発をこれ以上増やさずに済み、核燃料棒も増やさずに済み、少しずつ「脱原発」ができるかもしれない・・・それとも、非現実的で甘い考えなのだろうか。

原発に頼り、危険と隣り合わせで経済成長させ豊かな暮らしをするか、
原発から離れ、電力不足→経済停滞→財政破綻と隣合わせで貧しい生活をするか
・・・この2つしかないのだろうか?

それでも、原発への依存率がまだ3割程度のところで、安全神話は信用できないことや問題点や危険性に国民が気がついてよかったのでは、とも思った。


さてさて、こんな映画を紹介された。面白そうなので、当ブログでも紹介。
「東京原発」http://www.bsr.jp/genpatsu/main.htm
コメディありで、原発についての説明も分かりやすいとの評判だ。


余談
おお~、石原都知事の持論、賛同します♪

以下、読売新聞より転載。
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東京都知事選で4選を確実にした石原慎太郎氏は10日夜、都内の事務所で報道各社のインタビューに応じ、東京電力福島第一原子力発電所の事故による電力不足について、「パチンコと自動販売機で合わせて1000万キロ・ワット近い電力が消費されている国は日本以外にない。こういう生活様式は改めたほうがいい。(節電のために)国は政令を出せばいい。パチンコする人は我慢なさい、自販機がなくても生きていける」などと持論を展開した。

ーーーーーーーーーーーーーー
転載終わり。

自販機はいらないよな~。都市であれば、コンビニがあちこちあるし。
ただ、これで商売している人もいるから、ここはもうお金で解決してもらい、自販機は撤去してもらうのもいいのでは、と。
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がんばれ!石原都知事!

石原知事に投票された方々、今回も圧勝当選、おめでとうございます!とりわけ、皆様方が、今回の福島原発の事故の教訓から、やはり東電管内には原発が必要である、なんなら東京湾にでも原発を建設しようという石原氏の言に賛同されたことに感動しております。自らリスクを引き受ける・・・中々できないことであります。この上は、長年の懸案でありました「東京に原発を」にこの知事選をきっかけとして踏み出していただきたいものでございます。皆様のように、既成の権威に従順であり、強い指導者を待望し、意思を貫くことよりも生活の安定を最優先された支持者の皆様、これからも石原都知事に心の底から軽蔑されながら彼を支持するというなんとも劇的と申しますか、矛盾に満ちた能天気な生活を送られんことを心の底より祈念いたしまして、とりあえず、今回の都知事選の勝利に対します祝辞とさせていただきます。ついでに、体罰札人教育の代表、知事の仲よしでもある、戸○ヨッ○スクー校長もさぞや喜んでいることでしょうね!(知事はたしか学校の後援会長)ちなみに、 今回の選挙で石原新都知事を支持された方は、玄関に「石原支持者の家」とワッペンをお貼りください。都庁で近々に配布されましたら、多数派の喜びをかみしめていただけるものと信じております。)     http://matome.naver.jp/odai/2129161684892120001



by がんばれ!石原都知事! (2011-04-15 11:34) 

ハヤシ

>皆様のように、既成の権威に従順であり、強い指導者を待望し、意思を貫くことよりも生活の安定を最優先された支持者の皆様、これからも石原都知事に心の底から軽蔑されながら彼を支持するというなんとも劇的と申しますか、矛盾に満ちた能天気な生活を送られんことを

上記の人は、私へではなく、都民の皆様へ言っているようですね。
こういった皮肉は好きですよ。私の記事も皮肉に満ちているので。


ということで、私も・・・皆様へ。

ちなみに、自分は石原さんには投票しませんでした^^;

ご高齢だし、ご自身がこういった大災害のとき、指揮をとる自信ないって言われていたし、こんな事故を起こした後でも原発推進派ということを表明されていたので。

ただ、石原さんの言うことをすべて否定するかといえば、そうでもなく、「自販機撤廃」には賛成ということで。

一人の人間の言うことをすべて全否定するのは難しいですね。
もちろん、全て賛同ということもない。

投票するにしても、候補者の言っていること全て賛同して、投票するってことはない・・・優先順位で決めていくものだと思います。

都民の皆様も、おそらく「リーダーシップがありそう」という曖昧なイメージで投票された人が多い気がします(あくまでも「気」ね)

原発推進派というのは知らない人も多いのでは、と。

ならば、水が多少汚染したくらいで、あんなに騒がないはず・・・

それでも、石原さんを選んだ以上、都民はもう放射線で汚染されても、モンクはあんまり言えませんね。

ただし、選挙権のない子ども、若者は気の毒です。
by ハヤシ (2011-04-16 15:45) 

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