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西原理恵子VS専業主婦その2 [人生・生き方・生活・人間関係]

またまた西原さんの発言「VS専業主婦」http://kayashi.blog.so-net.ne.jp/2010-04-26の続きです。

この「西原さんの専業主婦に対する発言」について、検索してみると、西原さんは他にいろんなところでも発言していたようで・・・もう少し突っ込んでみようと思います。

って、なんか、「勝間和代ネタ」と同じように長々語ってますね^^;

そういえば、勝間さんと西原さんは友だちとして仲がいいらしいですね。西原さんのキャラもたっているし、勝間さんよりも波乱万丈な人生を送り、苦労を乗り越え、ものすごい努力家で働き者で、成功を勝ち取った人・・そんな印象です。お二人は似ているかもしれません。お二人の考えに共感する部分はけっこうあるものの、のんびりしたい怠け者の私には遠い存在です。

では、話を戻して・・・西原さんの発言について語ろう。
今までhttp://kayashi.blog.so-net.ne.jp/2010-04-26でも語ってきたが・・・

西原さんは専業主婦に対し、「一生誰かに食わせてもらっている=基本的に物乞いと同じ」「専業主婦禁止法もつけとけっ。」「 この世の中には病気にならない夫、つぶれない会社につとめてる夫はおりません。 病気や失業。そのどっちかが来た時、君の専業主婦って仕事が何の役に立つ?はっきり言うと足手まとい」と、発言していたようだ。

そこで、まず気になった。
西原さんの言う「働く」とは・・・「夫に経済的に頼らず、夫の稼ぎがなくなっても生活できるくらいの稼ぎ」があって、はじめて「働いている=稼いでいる」と捉えているような気がする。
今までの西原さんの発言を読む限り、西原さんの言う「働く」の中には、パートやアルバイトは入らないと、私は捉えている。
おそらく・・・夫が主に経済的に生活を支えていて、家計の補助にパートやアルバイトをしている妻も「専業主婦」と西原さんはみなしているのではないか。

※ということで、パートやアルバイトをしている主婦も、西原さんは「専業主婦」に入れていると思っているが・・・そういうところも明確にして欲しかった。


さてさて、西原さんは「専業主婦について」こんな発言もされていたようだ。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail.php?qid=1027779005
【専業主婦の人って旦那が死んだらどうするの、男の人にお金出してもらうなんてお行儀が悪い!】

私はこのラジオ番組を聞いていないのだが・・・本当にこの「お行儀が悪い」という言葉は、専業主婦に対して言ったのか?と思った。
もし本当にそうならば、という過程の話として進めよう。

他の人たちのコメントを見ると、批判的なものが多いですが、擁護しているものもあり、たしかに西原さんが批判しているのはあくまでも「専業主婦になってラクしたい」と思っている女の子達なのではないか、とも思う。

しかし、それならば、ちゃんと対象を明確にするべきである。この種の批判発言をするのならば、それが当然の配慮である。プロの表現者であれば、そのくらい気をつけるだろう。

ただし、私はこのラジオ発言を聞いていないので、なんとも言えないのだ。

・・・ということで、対象を明確にしなかったと仮定して、西原さんは「専業主婦全体に向けていった言葉」ということで、話を進めよう。あくまで「仮定」である。

結婚すると、子供をもつか、働き続けるか(=稼ぎ続けるか)、どちらか選ばないとならない状況の女性も多いだろう・・・ということで、「夫に頼らず自分で稼げ」と言われても「子供がいると難しい場合が多い」のが現実だろう。

「子供がいても、なんとかして仕事をして稼げ」と一般人に対して言うならば・・・

時間の融通がきくような自由業ではなく、ましてや家でできるような仕事ではなく、組織の中で働く会社員で、実家の親も頼れず、保育所も空きがなく、子供も病気がちで病気のたびに会社を休み、いつも肩身の狭い思いをしている人、病気の子供を置いて仕事に行く経験を何度もしたことのある人、そして、病気の子供をおいて仕事に行けば、おそらく「夫がちゃんと稼いでいるのに、そこまでして仕事を続けるのか」「子供よりも仕事が優先なのか」「子供がかわいそうだ」と周囲に言われ続けられただろう・・・こんな経験をしている人が言うならば、まだ説得力があるような気がする。

人によって状況が違うのに、専業主婦をひとくくりにして批判するのはいかがなものか、と思った。


さて、もうひとつ、西原さんの同様の発言を紹介しよう。
こちらは、西原さんのインタビュー記事で、西原さん自身も、誤解を与える表現がないか当然チェックし、公にすることにOKしたと考えられるので、これが西原さんの表現したかった意見、考え、批判、と見ていいだろう。http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090601/156933/

いやあ、西原さんの言うことに、主旨というか、大方は共感できるんだけどな~。
朝日新聞での談話にもあったが、「専業主婦はリスクが高い」「専業主婦はギャンブルのような職業」というのも納得できる。

けど、「リスクが高いもの、ギャンブルのようなものを避けよう」というのなら、子供についても同じことが言えてしまうような気がする。

たとえば、子供が健康に生まれるかどうか分からない・・・これは「ギャンブル」のようなものだろう。
子供が病気がちでは働き続けるのは難しいかもしれない。しょっちゅう病気をする子供を預かってくれるところがなければ、外で勤務するような仕事を続けるのは絶望的である。
子供を産むことも、実はリスクが高い、のかもしれない。病気のほかにも、いろいろな問題が起きるかもしれない。それに対処しながら、外で働き続けられるのか・・・

「まずは働け」というのならば、子供という存在は「リスクが高い」かもしれない。

なので、「子供を育てながら働く自信のない人やその環境が整っていない人は子供は産むな。とにかく働いて稼ぐことを優先しろ」というのならば、まだ納得できるのだが・・・

西原さんは「子供を産んで育てることも当たり前」と言っているような気もする。http://www.kaasan.jp/news/20100310_01.htmlでの西原さんの発言では「仕事も育児も、絶対にどちらも離しちゃいけないと思います」とある。

だけど、人によって、できないこととできることがあり、自分ができたから、他の人も同じようにできるはずだ、というのは乱暴である。人によって、体力も能力も環境も運の良さも違うのだから。(西原さんは基本的に家でできる仕事であり、自由業だ。この仕事ひとつとってみても、多くの一般人と環境がかなり違う)

なので、優先順位をつけてほしいと思った。生き方指南をするなら、優先順位をはっきりさせてほしいと。
それに何度も話題にして申し訳ないけれど、「あの勝間さん」でさえ、(もし文春のインタビューが本当だとしたら)
長女の件で、「私は、はっきり言って親として未熟ですから、娘にそういう意味では暖かい家庭であるとか、非常に良好な親子関係を築けなかった」「娘がブログで書いたように、そういう思いをせざるを得ない状況を作った母親なんです」と言っていて、子供を育てる(子供と良好な関係を築くことも入るだろう)ということが、いかに難しいかをうかがわせる。

※もちろん、これは文春の記事から推察されることで、本当なのかどうかは分からないが・・・「文春に載った勝間さんの長女のブログについての記事」はこちらです→http://kayashi.blog.so-net.ne.jp/2010-02-17-1

勝間さんも、実家の親を頼って子供の面倒をみてもらっていたというが、外で仕事をしながら、子供のために暖かい家庭を作る、というのは大変なことであったようだ。
※もちろん、外で働きながら、暖かい家庭を作っている人もたくさんいるだろうが。

なので「仕事をして自分もちゃんと稼ぎ、なおかつ子育てもしろ。それが当然だ」というのは、ちょっと酷だと思うのだ。
「まずは仕事をしろ。子育てするのに環境が整っていて、体力や気力に自信のある者だけ子供を産んで育てろ。それ以外は子供を産まず、働き続けろ」と言うのならば分かるのだ。良い悪いは置いておいて、西原さんの生き方指南は「稼ぐことが最優先」ということで。

それにしても・・・西原さんの発言を読んでみると、西原さんは「専業主婦=ラクをしようとする怠け者」と思っているような気がする・・・(で、おそらくラクしている、のんびりした人が嫌いなのだろう)

西原さんは「キレイでちょっといい大学を出たら、後はなんの努力もしなくても、いいとこの奥さんにおさまって、そのまま一生終わっちゃうんです」という発言もしていて、専業主婦は何の努力もしてない、と捉えているように思う。

しかし、専業主婦だって、家族のために、自分なりに努力はしているだろう。西原さんの思っている「努力の量と質」が違うだけの話である。

もし、「稼ぐことをしない専業主婦の行う家庭内での努力」など、努力のうちに入らない、というのならば、「努力の定義」を示して欲しい。
お金を稼ぐことに結びつかなければ、努力しているとは言えないのだろうか?
お金を得ることに結びつかない努力など、無駄なことで、生ぬるいと思っているのかもしれない。

そして、西原さんの「専業主婦って仕事が何の役に立つ?はっきり言うと足手まとい」という発言では、専業主婦=役に立たない=無能、と受け取ることができてしまう。

では「役に立たず、無能の定義」を示して欲しい。
お金を稼ぐことができない人のことを言うのだろうか?では、どのくらい稼げば「無能」ではないのか?

こういう過激な表現は、目立つために、自分の名を売るために、宣伝するために、あえて行うこともあるが、西原さんはそんなことをしなくても、すでに有名人であり、本業は漫画家である。
いくら毒舌が売りだからといって、人を傷つけるような言葉で批判し続けるのに疑問を感じてしまう。

もちろん、西原さんは「結婚して専業主婦になってラクをしようと考えている結婚前の若い女の子のみ」に向けて言ったのかもしれない。だとしたら、そのことを明確に、強調するくらいに表したほうがいいだと思う。

「表現する」とは、そういうことかもしれない。
とくにこの種の発言は、誤解をさせないように、できるだけ正確に伝え、かなり配慮しないとならないだろう。
そして、もし自分の思っていることと違う捉え方をされたならば、誤解を与えるような表現をしてしまったということで、訂正すればいいのである。

しかし・・・ここまで「専業主婦」について、いろいろ過激な発言をしていれば、おそらく、いろんな人から抗議がきているのでは、と思う。
それでも相変わらず、配慮に欠けた発言を繰り返すのであれば、西原さんは「すべての専業主婦は稼ぐことをせず、夫に食べさせてもらっている物乞いのような人間で、なんの努力もしない怠け者」と思っていると、受け取られても仕方ないだろう。

ただし、2008年頃は「専業主婦を1年間やったが、一番キツイ仕事だった」と西原さんはどこかの講演会で発言していたようだ。
なので、発言する場所によって、専業主婦に対する言い方が違うようである。
「専業主婦業」は西原さんにとっては合わない仕事だった、ということなのだろう。

が、過激に批判をしているほうが印象に残ってしまい、専業主婦を見下している、と思われてしまうだろう。

また、「仕事しながら(稼ぎながら)子育てしている」と西原さんは自負しているだろう。
だが・・・勝間さんの長女の件と同様、西原さんの家庭で万が一、いざこざがあれば週刊誌あたりにネタにされるかもしれない。「専業主婦」を見下し、批判してしまったのだから、それは仕方ないかもしれない。

著名人がメディアを使って、ある人たちを見下し批判する、ということは、そういうことなのだから。
でも、毒舌を売りにしているのだし、それくらいの覚悟は当然しているのだろう。そうならない自信もあるのだろう。

ただ、西原さんは過激な批判をしている一方、講演会などでは、「専業主婦業はキツい仕事だった」と言っているのだ。
講演会などは、おそらく客に専業主婦の人もいるだろう。さすがの西原さんも専業主婦の人の目の前で、あのような毒舌は吐けず、それどころか専業主婦の方を持ち上げるようなことを言っているのだ。

一体、どっちが西原さんの本音なのか、と思うが・・・

そして、やっぱり西原さんはすごく努力した人だから、西原さんから見たら、普通の人のちょっとした努力など、努力したうちに入らないのかもしれない。ただの怠け者に見えてしまうのかもしれない。

一般の人にはちょっとついていけないレベルということで・・・
これは、スーパーサイヤ人が、普通の地球人に対して「弱い」「戦闘力がない」と言っているようなものである。


ま、何はともあれ・・・西原さんは毒舌が売りなのだ・・・
あの毒舌は、実は「専業主婦へあこがれる若い女の子と専業主婦の人たちへの愛のムチ」「サイバラ式の応援」かもしれない・・・憎まれ役をわざと買って出ているのだ、と専業主婦の方は受け取ってあげよう^^;

だけど・・・こういった「専業主婦の見下し発言」は、専業主婦の人はもちろん気分が悪いだろうが、夫のほうも「俺が食わせてやっているんだ」ということで、子供の世話も「専業主婦の仕事だから一切手伝わない」と考え、妻がどんなに忙しくても(小さい子供の世話はほんとうに大変だと思う。)手伝おうとしなくなるかも・・・まあ、そんな人も出てくるかもしれない。

※ほとんどの専業主婦の人は、夫に半々の家事や育児の分担を求めるようなことはしないだろう。どうしてもと言う時に手伝って欲しい人が大半だと思う。でもこういった専業主婦への批判がまかり通れば、手伝わない言い訳に使われてしまう気がする。

そして・・・「35歳独身限界説」で「独身者は人間的成長がなく、仕事にしがみつき、仕事の効率性も悪い」というような勝間さんの発言に、「よくぞ言ってくれた。独身者は幼稚で、オトナになりきれてない」というような感想があったことから、おそらく、この専業主婦批判に対しも「よくぞ言ってくれた。西原さん。専業主婦はラクばかりして、働かず、扶養者として夫にしがみついている社会的にもお荷物な存在」と、とくに働いている人は専業主婦を堂々と見下す人も出てくるかもしれない。

いや、ほんと働きながら子育てをしているお母さんは偉いし、すごいことだと思う。それは誰しも認めているだろう。本当はお父さんも子育てを半分担ってほしいところだが、現実はそうではない。

なので、もしかしたら、「専業主婦という存在が、男性を子育てから遠ざけている」と思い、専業主婦批判をしているのかもしれない。

そして、専業主婦の人や未婚者、子供のいない人を「ラクしてのんびりしている」と思ってしまい、見下したい気持ちも出てくるのかもしれない。

けど、そういった人たちを見下せば、「いつも預けっぱなしで子供がかわいそう、料理はちゃんとしているの?子供の健康をおざなりにしているのでは?」と批判され返され、「子供の面倒の大半は母親がみるもの」という社会通念を盾にするだろう。そして、その社会通念はなかなか変わらないかもしれない。

批判しても、人の生き方や社会はそうそう変わらないどころか、かえって、批判されたほうは自分を守るために、自分を正当化したいので、保守的になるかもしれない。かえってマイナスに働くこともあるかもしれない。 批判しながら、人を導くのって大変難しいことかもしれない。

・・・と、なんだか、西原さんの発言に対し、つっかかってしまったが、専業主婦の件は別にして、デート代や食事など「男にお金を出させて当然と思っている女子は乞食と同じ」という西原さんに拍手したいし、専業主婦業はリスキーだ、というのも大いに納得できる。「お金が大事だ」というのももっともなことだと思う。専業主婦への毒舌批判以外は、とても良いことを言っていると思う。

だから、専業主婦への見下し批判は、残念に思うのだ。

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余談

2007年~08年ごろの西原さんのお言葉↓
【食育なんて、ホント、女をばかにしてる言葉だと思う。勉強、生活、食事って、全部面倒みてたら、そりゃ殴るのも無理ないよ。それで「きょうもつい子どもを怒ってしまった」って夜に落ち込む。そんなことやめて食育なんて無視しましょうよ】
【(子供の)勉強と礼儀作法は「外注」】


では、感想。
この頃は専業主婦批判はなかったようだ。どっちかというと「母親を追い詰めるもの」に対し、怒っていたようだ。
働いているのだから、家事育児は適度に手抜きし、外注ですませられるものは外注で済ませないとやっていけない。
そういう生き方ももちろん立派な生き方だと思う。手抜きしたとしても、両立は大変だろうと思う。

家事は適度に手抜きして当然だ。
そのことについて、こういったブログもあった。http://blog.livedoor.jp/ahiru178/archives/51356971.html
そう、家事を完璧にこなされても、結局、精神的に余裕がなくなりギスギスしては、子供のためにはならないのかしれない。

が、反対に、こういった食育や教育にエネルギーをかけて家事に専念したいという専業主婦もいるだろう。
そういうような専業主婦の生き方も「あり」なのだ。ただ夫の収入がなくなったときに、リスキーな生き方になる、というだけである。

それぞれの生き方を責めたり見下し批判し合うのは、やはり違う気がする。
それぞれ良い点、悪い点があるのだろう。
「こうするべきだ」「こうするのが当然だ」と強制してはいけない気がする。
プラス面、マイナス面を分かった上で、自分が好きなように選べばいいのである。

だから、当然、働きながら家事を手抜きをしている人に、「子供がかわいそう」などと責めてもいけないのだ。

・・・と、もしかして、家事育児を適度に手抜きしていることを、専業主婦の人に批判でもされて、そのお返しに、専業主婦批判をするようになったのか?と勘ぐってしまった。


2008年頃の講演会での発言
この頃はたしかに「専業主婦は一番キツイ仕事だった」と言っていたようなのである。
http://blog.goo.ne.jp/roombell/e/43e5024a5d5dd3dc2a90f09d2e4fa6ca

ほか、「シングルマザー、子供2人なら年収600万円が必要」という発言もあったようで・・・
たしか、勝間さんも「年収600万円以上あったほうがいいという説」と同じですね^^;
それにしても「年収600万円以上」稼げる人って、日本国内でどれくらいいるんだろう・・・かなり少数じゃないだろうか。

「人間、暇が一番悪」という発言もあり・・・ここから、働かない人への批判につながっていくのかしら・・・
いつも忙しくて、暇のない人生なんて私は嫌だけど。

暇が悪・・・こういう考えがあるから、「暇な人」というのは見下され、なにかと忙しくないといけない雰囲気になるんだろうな。ボンヤリとした時間を過ごしたい私は暇人=悪のようだ^^;
いえ、若い頃は「暇」になるのは嫌で、なにかとガツガツしていたけど、歳とるとボンヤリしたくなるものなのだ。体も頭も働かなくなる・・・ああ、だから悪なのか^^:

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