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「勝間和代VSひろゆき」と「勝間和代VS香山リカ」 [雑記]

「勝間和代VSひろゆき」の話題がかなり盛り上がっているようですね^^;
※見てない方はこちらにお二人の議論動画がのっているようです。http://news4vip.livedoor.biz/archives/51534687.html

動画は削除されてしまうようなので、議論を書き起こしたサイトを紹介しておきます。
http://d.hatena.ne.jp/wt5/20100503
http://togetter.com/li/18796

勝間さんの公式ブログhttp://kazuyomugi.cocolog-nifty.com/private/2010/05/2chip-8a3f.htmlもコメントがすごいことになってますが・・・普通は「炎上している」と捉え、その場合、たいていの人はコメント欄を閉鎖しますが、さすがポジティブな勝間さんは「注目されている」「これだけの反響を得た。成功した」と捉え、罵詈雑言コメントも楽しんでいるかもしれません。今回のひろゆきさんとの議論?で、勝間和代さんは、さらに知名度が上がったかもしれません。

さて、今回の「勝間VSひろゆき」を見て、以前の「勝間VS香山リカ」を思い出す。
「勝間和代VS香山リカ」ネタは、以前の日記にも、たくさん書いたが・・・^^;
今回の「ひろゆきVS勝間和代」と、ちょっと前の「勝間和代VS香山リカ」で感じたことは・・・つっかかったほうが負ける・・・と思った。

VS香山さんのときの「努力論」は、

「努力したからといって幸福になれるわけじゃない」という香山さんに、勝間さんが「努力したくない人は別にしなくてもいい」と言えば、それ以上は何もいえなくなる。

「正しい努力をすれば、幸福になれる確率が高くなる」というのは、現状に不満を感じていて、何とかしたいと思っている人には通じる。

ただ、香山さんの言うとおり、幸福になれるかどうかは分からないし、がんばったあげくもっと不幸になることのもあるだろう。
そして、元から満足な人は、どっちでいいことだろう。

勝間さんも香山さんも正しいこと言っているが、万人には当てはまらない。
ということで、つっかかった方が負ける。相手の言っていることも正しいのだから、平行線である。

つっかかってくれると、かわすだけでいいのだから、ラクである。

で、今回の
VSひろゆきさんのときは、

「若者に元気がない」という勝間さんに
「元気がないとダメですか?」とひろゆきさん
「若者に起業を」という勝間さんに
「若者でなくてもいいのでは?」というひろゆきさん。
「日本の幸福度が欧州より低い」という勝間さんに
「日本は幸福だ」というひろゆきさん。

今度は、勝間さんがつっかかり、ひろゆきさんがかわしている感じ。


そもそも、若者に元気があるのかないのか、あいまいなことを言っても仕方ない。
「元気」の定義も分からない。

私が思うに、若者はメディアの価値観に流されず、浪費もせず、堅実な人が多くなり、単にマイペースになっただけ、という感じがする。それが「元気がない」とうつるのかもしれない。

世間がよく言う「若者が恋愛しない」ということにも疑問をもつ。

だって、私の学生時代(バブルの頃だ)、恋人がいた人って、2割もいなかったような気が・・・

私の狭い世界の話になるが、「わりと派手だったR大学のサークル」にも入ったことがあるが(しかも、その時、学生の間で流行していたスキーのサークルで堅いわけじゃない)

サークルには活動している会員は40人ほどいた気がするが、彼氏彼女がいた人はわずかであった。2割程度か、そのくらいの感じ。
けど、おそらく今の大学生ならば、もっと多い気がする。もちろん、単なる印象だけど。

何をもって、今の若者は恋愛しない、と言っているのだろう?
昔の若者との恋愛事情の比較統計でもとったのか?

「幸福度」も同じことかもしれない。とてもあいまいなものだ。
本当に日本は幸福度が下のほうなのか?そんなことはないだろう。かなり恵まれているほうだと思う。
もちろん、幸福をそんなに感じない人もいるだろうし、でも感じる人もいて、人それぞれである。
※ちなみに幸福度については私もひろゆきさんの考えに近い。「幸福度」の記事はこちら→http://kayashi.blog.so-net.ne.jp/2010-04-28

そんなあいまいなものを持ち出し、「だから何とかしないといけない」と言われても、「別に今のままでも充分恵まれているのでは」と返されると、それ以上の議論にならない。

若者の起業についても、したい人はすればいいし、したくない人はしないでいいし、別に若者でなくてもいいのでは、と言われると、それ以上は言い返すことはできない。

ひろゆきさんの言うとおり、勝間さんがリスキーな起業をおすすめするのも疑問が出てくる。失敗すれば借金を背負い、まあ、幸福とは言いがたい状況に陥るだろう。

勝間さんの「現状をもっと変えよう。若者に元気がないから、幸福度が低いから」というスタンスに対し、
ひろゆきさんの「現状で充分、恵まれている。元気がなくても別にいいのでは?今のままでも幸福である」というスタンスだから、かみ合わない。

「努力して、もっと上を目指そう」という勝間さんと、
「今のままでいいじゃないか」という香山さん・・・と同じような構図にも思える。

今回は、勝間さんが、「今のままでもいいじゃない」というひろゆきさんに、つっかかったので、負けたのかもしれない。

香山さんの時には勝てたので、まさか、ひろゆきさんに負けるとは思わず、分が悪くなったときに「ダメだ、これ」と、ついつい口走ってしまったのではないだろうか。

勝間さんと相性がいいのは、西原理恵子さんとか、いわゆる「上昇志向派」の人であれば、こういった議論はかみ合い、お互い「そう、そう、そうだよねー」と意気投合みたいな感じになるのだろう。

それにしても、バブル世代(40代)で、活躍している人(勝間和代さんとか西原理恵子さんとか・・・)って、
上昇志向が強く、成長することに価値を重く置き、努力で勝ち取っていくことが好きで、欲張りで、「自立」という言葉が好き・・・そして、パートナーには、お互い刺激を与え合い、お互い成長していきたい、という理想を持っている・・・という印象を持っている。

なので、
上昇志向がなく、欲もそんなになく、現状に満足できている人を理解できないのだろう。
そういう人を「元気がない」とマイナスに思っているのかもしれない。
現状に満足している人は、そんなに努力しない ので「やる気のない怠け者」に見えるのかもしれない。

そして、今の不景気をなんとかするのには、この「やる気のない人たちを、なんとか、やる気を起こさせればいい」とも思っているのかもしれない。

で、現状に満足している人を「危機感がない」と言って、不安感を煽る。
努力しないこと=変化しないこと=成長しないことを、悪とさえ思っているだろう。

たしかに、そういう考えや価値観もあり、正しいかもしれないが・・・
けど、「そんなにがんばらなくてもいいんじゃない」というのも、ありなのである。


ちょっと昔、スローライフという言葉も流行った。

別に「成長」を目指さなくたっていいじゃない、という人もたくさんいると思う。だって、疲れるもの・・・


と、まあそういった人たちの価値観を認めると、自分の生き方や考え方を押し付けるわけには行かず、やりにくい、と思うのだろう。

けど、「生き方指南」するのに、あるいは「現状をなんとか変えよう」と問題提起するのに、
【人それぞれでいいのでは】などと言ったら、それで終わってしまうので、
相手の考えや価値観、生き方をマイナスに捉え(見下し)、「自分のほうがより良く、正しいことを言っているのだ」と、ちょっと押し付けがましくなってしまうのだろう。

ま、押し付けられると、拒否反応を起こす人が多いので、難しいものである。

それにしても、勝間さんは、ひろゆきさんではなく、ほりえもんとなら、「若者に起業を」という議題は盛り上がったかもしれないのに・・・ほりえもんも、昔の著書を読む限り、「起業しよう派」だから。

でも、ほりえもんは「失敗」したので、そんなほりえもんと「若者に起業をすすめる」対談するわけにはいかないのかもしれないが。けど、ほりえもんは最初はうまくいっていたのである。だから、あそこまで有名になれた。

ほんとうに起業はリスクが高い。ひろゆきさんの言うとおり、社会経験の少ない若者におすすめするのは疑問も感じる。

なのに、たいてい「上昇志向派の人たち」は、「リスクを恐れるな」と無責任なことを言うのだ。
リスクを恐れたら、勝ちにいけない、それ以上の成長はない、常にチャレンジしろ、失敗しても失敗から学べ、それが成功への道、何もしないのが一番悪い、行動を起こせ、とか・・・
けど、大失敗して、不幸に陥る人もたくさんいるだろう。

でも、安全に、べつに勝たなくてもいいし、べつに成長もしなくていいし、できれば失敗したくないし、平穏に生きたい、という人もわりといるのである。むしろ、日本人はこういった気質の人が多いかもしれない。

勝間さんのような上昇志向派の人たちは「なさけない」「このままでは世界との競争に負ける」「このままではダメになる」と思うのだろうが・・・どっちが正しくて良いのか、は分からないのである。

それでも「この社会をなんとかしよう」と動く勝間さんは立派かもしれない。

今回の「勝間VSひろゆき」関連で、どっちかというと、中立、または、勝間さんをちょっと擁護内容の感想ブロ雲あるので、紹介しておこう。
http://radicalbootleg.seesaa.net/article/148728308.html
http://ameblo.jp/followership-leadership/entry-10525461367.html


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余談 幸福について

作家の乃南アサさんが、女性は「幸せか不幸か」をよく考えるが、男性はあんまり考えない、と言っていた。
たしかに「私は不幸な女・・・」「私って幸せ~」と女性はわりと口にするが、男性は「俺って不幸」とか「俺って幸せ」って、あまり口にしないような気がする・・・

「不幸な女」とは言うが、「不幸な男」って、あんまり言わないよな・・・

乃南さんが例に出したのは・・・結婚がうまく行かなかった場合、女性は「この結婚は不幸だった」と言うが、男性は「この結婚は失敗だった」と言う・・・

たしかに、そうかも・・・・
女性のほうが、幸福について、あれこれ考えるものなのかもしれない・・・
そして、おそらく「私は幸せそうに見えるか、不幸に見えるか」周囲の目も気になるのも、女性のほうかもしれない。

まあ、「そもそも日常生活で、幸福かどうかなどあんまり考えない。でもそれが幸せということなのだ」と乃南アサさんも言っている。

前のほうで「日本の幸福度」について記事を書いたが→http://kayashi.blog.so-net.ne.jp/2010-04-28

幸福度を数値に置き換えるって難しいよな。

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追記

勝間さんがひろゆきさんと視聴者に対し、ブログにて謝罪したようです。http://kazuyomugi.cocolog-nifty.com/private/2010/05/52-7a45.html
さすが、勝間さん、きっとこのことも糧に、自分の成長につなげていくのだろう・・・この姿勢は本当に立派だと思いました。

この社会をより良く変えていこう、と動くのには、やはり「変えなくてはいけない理由」というのを説明しないといけないけれど、「このままでも満足」「このままでもいいじゃない」と言われたりすると、なかなか難しいものもあるかもしれません。が、やはり「より良くしていこう」というのも必要なので、基本的には勝間さんを応援したいと思ってます。

自分が思う「より良い社会」とは・・・

若者の起業については・・・若者に限らず、誰もが起業できるような環境があればいい(・・・もちろん、それなりのリスクはあるだろうが)・・・つまり、起業してもいいし、お勤めしてもいいし、ということで「選択できるよう」にすればいいのだ。

また、「VSひろゆき」とは関係ないが、女性の生き方についても・・・女性の「自立」を訴える勝間さんは、著書「結局、女はキレイが勝ち。」(マガジンハウス)の中で「女性が幸せになる秘訣(ひけつ)は専業主婦にならないこと」と訴えているが・・・
結婚しなくてもいいし、専業主婦でもいいし、子供をもっても働き続けてもいいし、どちらでも好きなほうを「選択できるよう」にしたらいい。

※それには保育所や学童保育の待機児童をなくし、子供が病気になっても預けられる施設も必要だろうし、女性が子供を産んでも働けるようにする。また、男性も気兼ねなく育児休暇がとれるようにするなど・・・改革はいろいろ必要だろう。でも、そのために専業主婦という生き方を見下したり、批判してはいけないのだ。

それにしても、【専業主婦にならない=幸せになれる】と言い切っているところがすごいな、と・・・
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/living/style/382611/

「専業主婦=幸福ではない=不幸な人」ということで、西原理恵子さんと同じような失礼な発言をしているようだ。
勝間さんを基本的に応援したいとは思いつつ、こういうような発言を見ると、残念に思ってしまう。

(西原理恵子さんの発言の件での関連記事はこちら→「西原理恵子VS専業主婦その1」http://kayashi.blog.so-net.ne.jp/2010-04-26、「西原理恵子VS専業主婦その2」http://kayashi.blog.so-net.ne.jp/2010-05-01

というか、専業主婦ではない勝間さんは幸せでないといけなくなるわけだが、ほんとうに勝間さんは幸せなのか?ということで、文春の「勝間さんの長女の件について書かれた例の記事」を思い浮かべる人も出てくるだろう。

私個人の感想では、家族と良好な関係を結べている専業主婦の方のほうがよほど幸福そうに見えるのだが。
おっと、こういうと離婚している人や子供とうまくいってない人に対して失礼かもしれない。

でも、同じような失礼なことを、勝間さんや西原さんはやっているのだ。
「こうすれば幸福になれる」などと他者に説くのは、傲慢かもしれない。

「幸福」についての考え方は、ひろゆきさんや香山さんの言っていることのほうに共感する人のほうが多いのでは、と思った。


とにかく・・・

選択肢がたくさんある社会にしたほうがいい。

いろいろ選択できるように、社会を変えていくことが、より良い社会になるのでは、と。
どちらの生き方がいい、どちらのほうが幸せ、というのではなく、好きなほうを選択できる、ということで。

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5月8日

ついに、勝間さんのブログ、コメント受付を止めてしまったようです。
http://kazuyomugi.cocolog-nifty.com/private/2010/05/post-7ecb.html

そこで、グレンラガンの名セリフを勝間さんへ捧げよう・・・
「墓穴 掘っても掘り抜けて、突き抜けたら勝間の勝ち!勝間を誰だと思っている、勝間は勝間だー」
勝間さんであれば、墓穴掘っても、掘りぬけて、突き抜けるような気がする・・・
いや、マジで、基本的には応援しているのだ。(だから話題にする)

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