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太平洋戦争関連その2(戦勝国によるプロパガンダ、はだしのゲン、原爆のことなど) [国家・日本近代歴史・戦争関連]

追記「一般アメリカ人の原爆投下に対する考え」

「ビジネスメディア」より以下転載。

広島は昨日、67回目の「原爆の日」を迎えた。原爆の投下を命じたトルーマン元大統領の孫が初めて平和式典に参列をしたと話題になっていた。

この孫にはなんの罪もない。とはいえ、14万人という尊い命を一瞬で消し去った史上最悪の「大量殺戮兵器」を、祖父がつかったことについて、いったいどう考えているのかと読売新聞が尋ねたら、こんな答えが返ってきた。

「私は米国の教育を受け、原爆投下は早期終戦のためと教わった」

彼は正直者で、これは大多数の米国人のホンネでもある。世論調査では、有権者の6割が「原爆投下を正しかった」と今も信じて疑わないという。このような考えの根底にも、やはり「教育」がある。例えば、ロサンゼルスの教科書の副読本を訳してみると、こんな内容が書かれていた。

「南京大虐殺として知られる事件は、戦争の恐ろしさを証明しました。2カ月間に、日本兵は7000人の女性をレイプし、数十万人の非武装兵士や民間人や殺害し、南京市内の3分の1を焼き払いました。その後、日本兵の銃剣の練習台にされたり、機関銃で撃たれて穴に放り込まれるなどして、40万人の中国人が命を奪われました」

まさしく「悪魔の軍隊」という感じだ。こういう教育をほどこされた子どもたちがオトナになると、日本の悪事を止めるためには広島の14万人や長崎の8万人は、「平和のためには避けられなかった犠牲」という考えになる。


●南京大虐殺の犠牲者数

なんとも納得のいかない話だが、ここで気にかかるのは、「40万人」という犠牲者数だ。中国の南京大虐殺記念館でも入口には「30万人」の看板があるのに、米国はなぜさらに10万人も上乗せしているのか。

ご存じのように、南京事件というのはいまだに犠牲者数に諸説ある。学者によっては40万人だとか、30万人だとか、5万人だとか、3000人だとか見解は分かれており、なかにはまったくの捏造だと主張している研究者もいる。ここまで幅があるのは、信頼に足りる「虐殺」の証拠がないからだ。

当時、南京にいた各国の大使館職員だとか、牧師だとかは怪しげな伝聞しか証言していないし、外国人ジャーナリストたちは、福島第一原発報道を彷彿とさせるようなダイナミックなガセを飛ばしている。しかも、この時は中国軍が親日的な南京市民を殺害していたことも分かっている。

そんな胡散臭い南京事件が「戦争犯罪」として初めて裁かれたのは東京裁判だ。ここでは南京入城に関する戦闘で、埋葬された遺体が15万5000体なので、少なく見積もっても「20万人」だとされた。もちろん、当時でも犠牲者は43万人だとか訴えている人々もいたにはいたが、連合軍というか、米国的には「20万人」がオフィシャルとされた。それがいつのまにやら、倍に膨れ上がって、米国の少年少女たちに刷り込まれることとなったというわけだ。

実はもうひとつ、米国がかかわる虐殺で、終戦直後から犠牲者が「倍増」しているケースがある。

それが広島だ。

原子力爆弾は単なる「大量破壊兵器」ではない。被ばくをした人は、重い後遺症に苦しめられて亡くなっていく。つまり、「虐殺を継続させる兵器」なのだ。

事実、この67年で広島の犠牲者は年をおうごとに増え続けている。今年の原爆死没者名簿は、直近1年間に亡くなった人や新たに死亡が確認された5729人の名前が書き加えられ、28万959人となった。


●「40万人虐殺の過ちを繰り返しません」と言う日

この増え続ける犠牲者にあまり注目が集まると、「悪魔の軍隊」が日本軍ではなく、実は自分たちだったことがバレてしまう。米国からすると、「日本の自業自得」を成立させるにはやはり犠牲者数でバランスをとらなくてはいけない。広島にならって南京も増えていったと考えるとスジがとおる。

イラクに「大量破壊兵器」があるとか因縁をつけて戦争をおっぱじめる国の人たちが考えそうなことだが、この「倍増ルール」を中国もならって、最近では30万どころではなく、40万人近いという主張もある。

原爆の慰霊碑には、「過ちは繰り返しませぬから」と記されている。主語が分からないが、日本語で書かれている以上、米国の「過ち」ではないだろう。素直に読めば、「日本人の反省」ということになる。

太平洋戦争が終わって67年が経過するが、日本はいまだに「プロパガンダ」という戦争で負けっぱなしだ。この調子でいけば、我々の子どもたちが、「40万人虐殺の過ちを繰り返しません」と世界中で頭を垂れる日も近い。

転載終わり
ーーーーーーーーーーーー

それでは「はだしのゲン」が偏っている歴史観だと思った理由、および、教育現場に持ち込まれるのを反対する理由に触れながら、綴ってみます。 (「はだしのゲン」は広島市の小学校3年生の平和教材に使われるという)


まずは・・・原爆投下について。

『原爆を投下するまで日本を降伏させるな――トルーマンとバーンズの陰謀』 鳥居 民 (著) 草思社
http://www.amazon.co.jp/dp/4794214081より

陸軍長官スティムソンと国務次官グルーは、日本に降伏を勧告するときだと大統領トルーマンに何回も説き、日本側が受け入れることができるように、天皇の地位保全を約束すべきだと主張した。それでも日本が降伏を拒否するのであれば、そのときこそ原爆の投下を警告すべきだと説いた。
海軍長官フォレスタル、陸軍参謀総長マーシャル、海軍軍令部総長キングもまた、警告なしに日本の都市に原爆を投下することには反対の立場であった。 ところが、トルーマンと彼のただ一人の協力者である国務長官バーンズは、日本に降伏を勧告するスティムソンの草案から天皇の地位保全を認める条項を削ってしまう。


転載終わり。

・・・天皇制にこだわらないで、原爆投下される前に降伏すればよかった・・・と言えるのは、後の歴史を知るからだが・・・結局、「アメリカ大統領トルーマンにしてやられた」ということだな、と思った。

アメリカは核兵器の実験を行いたかったし、ソ連を牽制したかった。原爆投下はアメリカの国益にかなうことだった。

※アメリカは、被曝者のデータを集めた。記録だけではなく、亡くなった被爆者の内臓をホルマリン漬けにしてアメリカへ送り、とにかく詳細なデータを集めまくったという。原爆がどのくらいの威力があり、人体にどのくらいの影響を及ぼすのか、知りたかった=つまり実験のために原爆投下が行われたことは、この点からも明白だろう。もちろん、これらの詳細データはアメリカの核開発の研究に使われ、日本の被曝者の治療に役立つことはなかった。


警告もなしに、原爆投下を行ったアメリカ。
だから「日本がそれだけ悪いことをしたからだ」という言い訳が必要だったのだろう。悪人も必要だ。悪人に仕立て上げられたのがA級戦犯なのだろう。

原爆批判を封じるために、アメリカは次のようなことを行ったようだ。

http://jjtaro.cocolog-nifty.com/nippon/2012/08/post-681f.html
より転載。

戦後、GHQは「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(WGIP)」により日本人が自虐に陥るよう言論統制し、洗脳しました。
原爆批判は禁じました。


○昭和23年(1948年)GHQ民間情報教育局(CI&E)の文書について

「今一度繰り返して日本人に、日本が無法な侵略を行った歴史、特に極東において日本軍の行った残虐行為について自覚させるべきだという提案が、非公式にCI&Eに対してなされている。なかんずく、"マニラの掠奪"のごとき日本軍の残虐行為の歴史を出版し、広く配布すべきであり、広島と長崎に対する原爆投下への非難に対抗すべく、密度の高いキャンペーンを開始すべきであるという示唆が行われている」
「基本方針・・・東條裁判と広島・長崎への"残虐行為"はいずれも"ウォー・ギルト"のうちに分類されてしかるべきものだという点については大方の見解が一致している」
「新聞出版班は1948年(昭和23年)4月に予定されている広島での原爆の碑献呈式に代表を派遣し、日本の新聞関係者がこの行事を正しく解釈するように指導する」

転載終わり。


ということで・・・
原爆投下は、建前ではこのように理由づけされているようだ。

「日本が侵略戦争をした。原子爆弾は戦争を終わらせるために仕方が無かった」
「本土決戦になれば米国兵100万人が犠牲になっていたから原子爆弾はやむを得ない」
「日本がだまし討ちである真珠湾攻撃をしたのだからその報復だ」
「日本がポツダム宣言をすぐ受け入れていれば原子爆弾投下はなかった」
「日本は南京大虐殺など行ったからその報いだ」


世界は腹黒い・・・そのことを学ぶべきかもしれない。

「はだしのゲン」で描かれているのは、戦争の悲惨さや不条理だけではなく・・・天皇や日本の指導者を悪人に仕立てているように思われる。
その時点で、この「はだしのゲン」も、戦勝国が仕掛けただろうプロパガンダにはまってしまっている感じがする。だから「偏った思想漫画」だと私は思う。

戦勝国が決めたこのA級戦犯の定義もかなりおかしい。
不公正ではと、今なら思う。
(A級戦犯について・・・http://kayashi.blog.so-net.ne.jp/2010-08-08の下部)


よって「はだしのゲン」が、平和教育の教材に使われることには反対である。使われ方によっては「日本だけが特別に残虐非道で悪だった」と捉えかねないからだ。

ちなみに「はだしのゲン」作者は日中関係に対して
「日本人が被害者ぶるのではなく他の国で何をしたのかも知っておく必要がある。南京虐殺の資料が出てくると、なんと日本人が酷い事をしたのかというのが出てくる。申し訳ない気持ちでいっぱいになります。」と述べているようだ。

そして「はだしのゲン」には、その南京大虐殺=三光作戦のことも描かれている。
http://blog-imgs-44.fc2.com/d/e/l/deliciousicecoffee/20120320181746ad1.jpg

日本軍が残虐非道に中国人を殺戮する画が続き・・・
主人公ゲンのセリフは以下の通り。

「首をおもしろ半分に切り落としたり、銃剣術の的にしたり、妊婦の腹を切りさいて、中の赤ん坊を引っ張り出したり、女性の性器の中に一升ビンがどれだけ入るかたたきこんで骨盤をくだいて殺したり」

「わしゃ日本が三光作戦という 殺しつくし 奪いつくし 焼きつくすで ありとあらゆる残酷なことを同じアジア人にやっていた事実を知ったときはヘドが出たわい」


しかし、南京大虐殺も本当にあったのか?
※ちなみに、「はだしのゲン」で描かれている日本軍の残虐非道ぶりは、中国人が日本人に行った「通州事件」に似ているらしい。


南京大虐殺(三光作戦)について↓
http://jjtaro.cocolog-nifty.com/nippon/2010/12/post-afe4.html

私も過去に南京大虐殺についての考察を書いた。
http://kayashi.blog.so-net.ne.jp/2010-12-26

日本軍による捕虜虐待?「バターン死の行進」についても書いた。
http://kayashi.blog.so-net.ne.jp/2011-01-06

私も、学生の頃までは「日本が侵略戦争を仕掛け、アメリカの原爆によって、戦争が終わり、日本を悪へ導いた指導者=A級戦犯は処刑され、アメリカによって日本は正された」という認識だった。南京大虐殺も日本軍による捕虜虐待も信じていたので、日本軍は極悪非道だと思っていた。A級戦犯も戦争好きな悪人と思っていた。
まさに「はだしのゲン」http://blog-imgs-34.fc2.com/d/e/l/deliciousicecoffee/keygen3.gif や http://blog-imgs-44.fc2.com/d/e/l/deliciousicecoffee/20120320181746ad1.jpg に描かれていたようなことを教えられた。でも、それらは事実なのかどうか、今は疑問に思う。



原爆投下されるまで、日本は戦争をやめようとはしなかった、というのも違う。
この点も「はだしのゲン」に違和感を持つ(アメリカの言い分そのまんまだ・・・)

戦争を上手くやめないと、クーデターが起きる状態だった。
原爆投下後でさえ、終戦に動くのを阻止しようと、クーデターが起きた。天皇の終戦を宣言する録音した玉音放送のテープをめぐって。(以前、NHKでやっていた)

昭和20年6月22日の時点で、天皇は「時局収拾」を述べ、降伏の意向をかためていたという。

ちなみに戦争のきっかけについて・・・
今の歴史認識は以下のとおりだと思う。


○日本がアメリカと戦争せざるを得なかった事情・・・【ハルノート】について。
http://jjtaro.cocolog-nifty.com/nippon/2011/11/post-40ca.html

○日本がアメリカとの戦争へ突き進んでしまった状況について。
http://kayashi.blog.so-net.ne.jp/2011-01-06-1


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