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原発(その10)異様 [原発・被曝関連]

まだまだ続く原発関連記事^^;

5月4日追記

「原発をつくればつくるほど国民は安全で健康で長生き」と政治家の渡部恒三氏
http://news.livedoor.com/article/detail/5534845/
・・・と84年に発言していたそうだ。


東電救済について
河野太郎氏の記事
http://news.livedoor.com/article/detail/5534557/

池田信夫氏のツイッターも熱い。
http://twitter.com/#!/ikedanob

池田信夫氏のツイッター発言より
【東電救済案が連休明けにも閣議決定という情報があります。これを許すと、もう電力業界の改革を論じても意味がありません】

東電救済策は許してはならないと思うのだが・・・このまま独占企業が存続するのは納得がいかない。

役員年収ひとつとってみても・・・半額減給で今年は年収2300万円。これだけの事故を起こし、東電だけではとても賠償しきれないというのにだ・・・
そして、国民は東電の賠償を負担し、東電は救済され、存続し、役員年収2300万円を保障し、やがてはこの役員らの年収もまた上がるのだろう・・・不公正で不公平。これを許す社会はやがて歪んでいく気がする。

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5月4日
東電役員の平均の年収4600万円が、半額の2300万円になることについて。

独占企業の役員報酬4600万円(自由競争の中で勝ち取った収入であれば文句はない)・・・その高い報酬の中には「何かあったら責任を負う義務」が入っていると思うのだが。

まさか、半額にしたんだから責任を取ったことになる・・・だなんて考えていないだろうな・・・

これからは給料返上で働け、とは言わないけれど、現場で働く人たちよりも多く給料をとってはいけないだろう。
今、本当に責任とってくれているのは、危険な現場で作業している人たちだ。

責任をとるべき地位にある役員・・・現場作業員たちよりも高い報酬であっていいわけがない、と思った。
今まで高収入だった役員達、これからは、せめて現場作業員達よりも低い給料で、後処理のタメに働き続けるくらいの責任の取り方があってもいいんじゃないだろうか、と。

そして、結局は、税金と、電気料金値上げで、国民も負担することになる。

なのに、役員は平均年収2300万円をもらい続けるのか???

国と癒着した独占企業の歪んだものを感じた。
電力事業の自由化を強く求める。

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5月2日
「福島第一原発の吉田所長に権限を」

とテレビで現場取材した青山氏が訴え、「余震で、くるかもしれない大津波対策」に、「土嚢」でなく、強固な堤防が作られることのなったらしい・・・

テレビで訴えたから、渋々と東電や安全保安院は動いたのだろうか?
「土嚢を積めばいい」って今さらコストを「ケチ」ってどうするの?とこの人たちの異様さを思った。
次に大津波が来たらアウトだというのに・・・東電本社と保安院は「もうそんな津波は来ない、たぶん」「来ないかもしれないものにお金を使いたくない」とでも思っているのだろうか。(青山さんによると、保安院のほうが東電本社よりも発言権があるらしい)・・・こんな連中に原発を任せたら、「もうあのような大地震は来ないだろう」といって、「コストを下げること」を優先し、また安全対策を怠るのだろう・・・と思った。

いや、現場に任せることをしない現場を知らない上の人間ほど、厄介なものはない・・・

太平洋戦争でも、そうだったらしいから・・・ほんと変わっていないのだな・・・
だから現場を知る指揮官の反対に耳を貸さない現場を知らない上の人がたてる無茶な作戦で、たくさんの兵士が犠牲になったのだな、と。

東電と保安院の頭の中は「これからいかに自分たちの権益を守るか」「後処理をできるだけ安くすませること」でいっぱいなのかもしれない。こんな連中がまだ権限をもっていることに恐ろしさを感じる。

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4月28日
追記

福島第一原発にて。
現場で働く吉田所長と、東電本社・安全保安院とのやりとり、について、ニュースで話題になったようだ。

http://mixi.jp/view_diary.pl?owner_id=811239&id=1713186102より
抜粋、転載。

▼東電本店・保安院とのTV会議で、「やってらんねえよ!」と吉田所長が怒鳴ったことは事実。
 『現場も見ないで机の上だけで考えてゴチャゴチャ言ってくるな。
 そんなに言うならなぜ現場に来ないんだ?』という怒りからあの発言があった。

▼所長:「次に同程度の地震・津波が来ることは、致命的だと思っている」
 「津波を食い止めるための防波堤が必要。すでに計画して、資材の調達などをしている。」

▼現場を見ない保安院や東電本店は「土のうを積めばいい」「了解や調整が必要で時間がかかる」
 などと言う。だから『やってらんねえ!』という発言があった。

転載終わり。

現場を知らない安全保安院「了解や調整が必要で時間がかかる」というお役人らしい言葉。
自分に責任がふりかからないようにするのに精一杯なのかもしれない。

いやいや、あの大津波を知りながら【土嚢を積めばいい】などとよく言える・・・驚いた。
小学生でも「それじゃダメでしょ」と思う。
こういった人たちに原発事業や管理を任せていたことが恐ろしい。

「土嚢を積めばいい」・・・異様・・・何を考えているんだか・・・

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まずは、武田邦彦氏のブログより
http://takedanet.com/2011/04/post_3a50.html

「外国の記者を相手にした保安院と東電の会見には、最近、記者1人、説明側10人ということが続いたが、4月25日、ついに誰も記者は来なかった」という。

無人の記者席に向かって、「誰もいないのに」説明をする保安院の役人の姿・・・異様だ。
海外ではもう保安院や東電の言うことは信用していないということなのだな。

とくにこの安全保安院・・・この組織に、どれだけの公金が使われたのだろう・・・


さてさて、話題は変わって、
朝日新聞(4月26日)の記事より・・・
民主、自民ともに、選挙応援や政治献金を通じ、電力会社や電力系労組との関係が深い議員が多く、「脱原発」への政策転換は難しいらしい。
民主党内では、脱原発に触れるだけで、連合幹部から「注意」の電話がくるという。

元総理の中曽根氏も「原発政策は推進を」と発言していた。

そして、文春によれば、石破茂政調会長の娘が東電に入社していたこと、原子力安全保安院スポークスマン西山審議官の娘も東電職員であり・・・ほかにも有力者の子どもが電力会社へ入社しているんだろうな、と勘ぐってしまう。
本当に癒着しまくっているのだな、と黒い想像をせざるを得ない。

「脱原発」の道のりは相当厳しいかもしれない。

孫正義さんも、応援する人はたくさんいるが、批判者も多いようだ。池田信夫氏の孫正義氏への批判も「なんだかな」と思う。それについては前記事で触れた。
経済成長を優先させたい人のほとんどは推進派なのだろう。

気をつけないと、また原発が増え、使用済みの放射性廃棄物が増え、しかし、それは最終処理できず、プールの中で冷却し続けなければならず、危険な放射性廃棄物は増え続け・・・
事故によって、電源が切れ、冷却できなければ、また福島原発の二の舞・・・

放射性廃棄物の最終処理が未だにできていないって、かなり恐ろしいことに思うのだが・・・推進派はこの点をどのように考えているのだろう。

原発を増やさない=放射性廃棄物をこれ以上増やさないってことは、かなり大事なことのように思うが、推進派にとっては「たいした問題ではない」「未来へ先送りしてしまえばいい」と考えているのだろうか。

孫正義さん、いろいろと妨害されないといいのだけど。

http://blog.goo.ne.jp/nonasi8523/e/3dc5dbbcad9b36095124266a7536d888によると
田中龍作氏のブログでは【原発に反対していた佐藤栄佐久・前福島県知事に孫氏が重なる。佐藤前知事の逮捕容疑は収賄だが、佐藤氏自身「原発反対も逮捕理由のひとつ」と捉えているのである。政権はあらゆる規制を駆使して自然エネルギーの普及を妨害してくるだろう。マスコミは孫氏を絡めてネガティブキャンペーンを張ってくるだろう。】と危惧することが書いてあったという。

そういえば、孫正義氏に、池田信夫氏が何かと噛み付いているように見えるのだが・・・私が変に勘ぐっているだけなのか・・・少し「異様」にも思える。いえ、また見方が変わるかもしれないけれど、今の時点ではね。

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余談

推進派?の「代替エネルギーがない」「電気が足りなくなる」は根強い。
私もそう思っていたから。

が、いろんな人の意見や考え、記事を読み、本当にそうなのか?という疑問もある。
今までも、「原発はコストが安い」「クリーンエネルギー」とごまかされてきたのだから、「原発がないと電気が足りなくなる」「自然エネルギーは不安定で使い物にならないし、コストも高い」「だから原発が一番有力」という推進派の言うことも信用できなくなってしまった。

それでも・・・
原発反対デモに対して、応援の声も聞く一方、冷笑も聞こえる。
「カルト集団」「デモする暇があったら、被災地でボランティアすればいいのに」「原発止めたら、大停電でもっと被害が大きくなる」「そんなことよりも代替エネルギーの提唱をしろ」「原発を止めたらどうなるのか分かっていない」「感情で動いているだけ」「デモするよりも節電したら」「代替案を示してからやれ」「意味がない」「今さら」などなど。

「デモするよりもほかにやることあるだろう」というような、「意味がない」と冷笑している。
が、世論を動かすということで、意味はある。

とにかく、原発を増設するのはもう許されない気がする。

前記事「原発(その10)」http://kayashi.blog.so-net.ne.jp/2011-04-25-1でも取り上げた低線量被曝が健康に有害か無害かの議論は置いておいても・・・
プルトニウムは「猛毒」であり、自然界に存在しないものであり、最終処理し、それを「ずっと管理し続けるのは、あまりに危険で、ほかの「利便性を追求した文明機器の事故」に較べて、リスクが別次元だと思う。
そして、原発での被曝と自然被曝とは違うと、素人ながらに感じる。

ただし、「全ての原発を今すぐに止めろ」とは言っていない。
優先順位を決め、危険で古い原発から停止させ、長い長い時間をかけて、少しずつ減らせれば、と。

どうしても電気が足りないというのであれば(おそらく真夏の間)、天然ガスで補い(天然ガスは100年でなくなるというけれど・・・ま、石油もあと40年といわれ続けて、40年たっているけれど・・・)、その間に、代替エネルギーや電気を貯める技術が開発されるだろう。

そして、推進派と反対派、多くの視聴者が見るテレビなどでちゃんと議論してみればいいのだ、と思う。
反対派は今までそういった場での発言機会がなかったらしい。(テレビもいつまでも言論統制、情報操作していられないだろうと思うし)

http://www.asyura2.com/11/genpatu8/msg/515.htmlによると、
孫正義氏と田原総一郎氏と原発技術者2名との対談の席では、田原氏は「自分は原発推進に賛成だ、2人の技術者は原発反対の立場なんだろう」と言い、途中退席したらしい・・・
推進派の田原さんは、反対派の意見を聞く耳持たず・・・だったんだろうか?
ただhttp://www.pjnews.net/news/794/20110404_4には、そういうようなことは書かれていないが・・・

ちなみに田原総一郎氏のブログでは、こんな感じに書かれていた。http://www.taharasoichiro.com/cms/?p=519

もし私が推進派の立場だったら、やはり「電力不足となり、節電しながらでは経済が成り立たない」ことを突くだろう。ここを一点突破口にする。反対派の「原発の危険性云々」に対しては、ひたすら「安全性を高める」といい続ける。そして低線量被曝は無害だ、という説を取り上げるだろう。

反対派の「放射性廃棄物の最終処理」について突っ込まれたら、とにかく論点をずらし、「今はまず経済を立て直すことが優先される」ことを強調するだろう。
代替エネルギー(自然エネルギー)についても、「今の段階では使えない。無理。原発が一番有効で効率がいい」とし、聞く耳を持たないだろう。

けど、一箇所事故ったら、広範囲の地域の大停電というリスクの高い大規模集中型発電(原発)よりも、一箇所事故っても狭い範囲の停電ですむリスクの低い小規模分散型発電(水力、太陽光、風力、地熱、天然ガス・・・ひとつだけでなく、いろいろ利用)で、と言われれば、そこは納得してしまうかも。

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