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原発(その3)無意味だった公の組織 [原発・被曝関連]

補足(4月25日)
・・・この下の記事を書いていた時点では、まだ私は「原発なしでやっていけるのか?」と思っていた。また原子力安全委員会と原子力安全保安院を混合していた。

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4月2日
気になった本、記事やニュースを紹介。

まずはレビューを見て、過度に不安を煽ったり、演出したりしていないだろう信頼できそうな本を並べてみる。


↓多少、過剰でセンセーショナルな表現があるらしいけど、人気が高い本のようだ。星1つのレビューも参考にしつつ、読んでみたいと思った。



そして東電はそのまま存続?

時事通信社より以下、転載
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菅直人首相は1日の記者会見で、福島第1原発で放射能漏れ事故を起こした東京電力の今後の経営の在り方について「(国として)支援することは必要だが、基本的には民間事業者として頑張っていただきたい」と述べた。先に経営形態見直しの可能性に触れた発言を修正した形だ。

東電の賠償責任に関しては「責任を超える場合は政府として対応しないといけない」と語った。
首相は先月31日の日仏首脳会談後の共同会見で、東電について「(事故が)終息した中で今後の電力会社の在り方、存続の可能性も含めてどういう形になるのか議論が必要になる」としていた。 

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転載、終わり。

原発という危険なものを、まだ民間事業者に管理運営させるのか?
国が監視するとしても、原子力安全委員会や原子力安全保安院は東電任せにしてしまい、東電を監視・指導できなかったのだから、とても不安である。東電との癒着もあったのだろう、と推測できる。

結局、原子力安全委員会(原子力の安全確保のための規制を担当する委員会)や原子力安全保安院の存在意味はなかったとも言えるかも・・・そして、機能していなかったも同然の無駄な組織に一体いくらのお金が使われたのだろうと思ってしまう。この方たちの年収は?・・・1500万を軽く超えていたと聞くけれど。

こういった人たちのお給料、東電の幹部たちのお給料と、危険な現場で働く作業員たちのお給料はどれくらいの差があるんだろう・・・東電の幹部たちが退職した場合、その退職金、そして年金はどのくらいなのか・・・おそらく年金額は企業年金もプラスされるだろうから、下請けの現場作業員たちの年収よりもずっと上なんだろうな・・・と。


原子力安全委員会関連記事
http://www.fsight.jp/article/10333
http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/e758cd77dd0410802e3cf2fe915b0347

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朝日新聞にて、まるで役に立たない官僚達を批判している記事を見た。官僚たちは、リスクはとらず問題先送り、その場で判断できず、「上に聞かないと分からない」と逃げる・・・と。

官僚は東大出身者が多いが・・・東大に入るには(勝間さんの本や漫画「ドラゴン桜」に書いてあったことだが)、確実にできる問題を見つけ、それを確実に解いていき、難問は捨てる、というトレーニングをするらしい。8割確実に解けるようにすれば、東大に受かるという。難問にはチャレンジしないそうだ。どれが自分にとって確実に解ける問題か、それが難問かを見極め、難問は最初から捨てる・・・そういう訓練をしてきているので、前例(答えが分かっているもの)に従い、前例のないものからは逃げるし、認めない=難問からは逃げる・・・

ので、こういった想定外の災害のときなど、まるで役に立たない、というのは仕方ないのかもしれない。

太平洋戦争時から、日本は現場の指揮官は優れているが(現場にいるので当事者感覚で動ける)、その上の現場から離れている幹部、トップたちは判断力もなく、能力不足だと聞く。

NHK番組によると・・・開戦時も、アメリカと戦ってはダメだと、トップ達の誰もが思っていたらしい。陸、海の軍部のトップもだ。アメリカの言う条件を全て飲んででも、戦争は回避するべきだ、と誰もが考えていたという。
けど、じゃあ、誰がそれ(戦争はしない・アメリカの言う条件を飲むこと)を責任を持って決め、下を説得し、表に向けて発表するのか?というと、誰もが尻込みし、責任のなすりあいをしていたらしい。

そして、楽観論(とっても上手く行った場合の案)にすがり、最悪のシナリオは無視し、そのままアメリカとの開戦に踏み切ってしまったらしい。やがて敗戦職が濃くなり、被害が大きくなり、それでもなかなか降伏という判断ができず、最後には原爆を落とされ、日本は壊滅状態になった。

なんだか今に通じるものを感じるような・・・

とにかく、東電の力は、なんだか本当にすごいようだ・・・
あらゆる産業、人々の生活が「電気なし」では成り立たないので、力があるのは当然なのかもしれないが。

「電気なしでは成り立たない」が、やっぱり「原発なしでは成り立たない」となるのだろうか。


では、勝間和代さんの今回の原発事故についての記事も紹介。
http://real-japan.org/2011/04/01/346/

そして、前にも紹介したが、もう一度、東電暗部について書かれた記事も紹介。
http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20090806/p1

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ほか、気になった記事、ニュース
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110329k0000m040129000c.html
http://www.asyura2.com/10/hihyo11/msg/685.html

そして、この災害に乗じて、火事場泥棒、詐欺などイヤなニュースも目にする。
これらの犯人は厳罰に処して欲しい。見せしめにしてもいいのでは、と思う。
多くの善人を守るため、公平性を守るため、社会システムは性悪説で考えて構築して欲しい、という作家の貴志祐介氏の言葉を思い出す。

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さて・・・
直に言われたわけではないが・・・「福島は原発の犠牲云々」について、たしかに、そういう意見もあり、ということで・・・以下、他の人の意見、転載↓

・・・・・・
福島県の方々が自分達が選挙で、選んだ方々と当時与党だった方々、政府指示で動いた東電です。(当時の福島県には、お金は支払われているし、優遇されてもいます。今、現在原発反対という方が、当選されていますか?違いますよね。

・・・・・・
転載終わり。

でも一般の人は原子力の知識もないし、「安全だ」と言われれば、それを信じてしまうと思う。私も「高い日本の科学技術力という安全神話」を信じていた。そして原発反対の人たちの声はなかなか届かず、「サヨク」「過剰に不安を煽っているだけ」という空気もあっただろう。

私は、東海村臨界事故のことでさえ、ニュースで聞く程度で、当時、それ以上のことは調べなかった。当ブログで紹介した「被曝作業員の記録ドキュメンタリーNHK番組」も見ていなかった。
実際、このような大きな事故となって、初めて原子力発電の危険性を思い知り、気になり始めたという感じだ。

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