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漫画業界 [本・テレビ番組・ドラマ・映画・マンガ・アニメ]

ここのブログの管理ページでは、記事ごとにアクセス数が表示される。

つまり・・・管理人は、どの記事が一番アクセスが高かったか(人の興味をひいているか)が分かる。(ちなみに・・・「カツマネタ」はやはり強い・・・)

で、最近、「ブラックジャックによろしく」関連の記事(内容は「生体臓器移植」について書いた・・・)のアクセスが上がってきているのが不思議であった・・・ >昔の記事のアクセス数はたいてい低いから。

その理由が分かった。

「ブラックジャックによろしく」の佐藤先生が、いろいろと話題になっていたようだ。
すっかり漫画業界ネタから遠ざかっていたが、久々にこのへんをチェックしてみた。

http://getnews.jp/archives/46822
http://getnews.jp/archives/45406 (←これが一番、興味深かった)
http://getnews.jp/archives/44181

「ブラよろ」とは関係ないけど、こんな記事もあった。
http://getnews.jp/archives/7315

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で、改めて、「ブラックジャックによろしく」の佐藤氏の公式ブログhttp://satoshuho.com/index.htmlを訪ね「海猿関係」の日記(たくさんあるよ♪興味深かった。漫画家を目指す人はぜひ読んでみてください・・・)を読んだ。
編集者とのやりとりが、そこに書いてある。

なんだか・・・ガッシュの作者の小学館編集部への提訴事件を思い出してしまった・・・
>この件については、旧ブログで昔いろいろ書いたことがある・・・http://hakkusyunn.blog76.fc2.com/blog-category-10.html(この中に「漫画」に関して書いた記事がいろいろあります)

世間一般がもっている印象は「我がままな漫画家に振り回される大変な編集者」というイメージだっただろうが、実はそうでもないということが、この佐藤氏やガッシュの雷句氏の「VS編集者」の日記で、世間にも知れ渡っていくのだろう・・・

また、今のマンガ業界の今について語られた、とても参考になるサイトはこちら。
http://toki55.blog10.fc2.com/blog-entry-172.html
http://toki55.blog10.fc2.com/blog-entry-6.html#
http://toki55.blog10.fc2.com/blog-entry-14.html

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以下、旧ブログにも書いたことがある内容で、旧ブログ内容と重複してます。

さてさて・・・
私も実はずっと昔、商業漫画の世界をほんの少しだけ経験させていただいたことがある。

私が大学3年の頃・・・「オタク」という言葉が生まれ、「オタクは恥ずかしい、カッコわるい、ダサい」と世間から悪いイメージで見られ始めていた時期だったかもしれない・・・
でも、今ほどではない。マンガ絵を描けば、周囲に「へえー上手いね」と認められていた時代でもあった。「オタク」という言葉も、私の周囲ではまだ知らなかった人が多かったように思う。少なくとも「気持ち悪い」とは言われなかった。

それでも・・・私もマンガに興味をもっていたにも関わらず、あえて普通の人になろうとあがき、世間がいう「健全だ、まともだ」という世界に触れようと、その頃、大学生の間で流行していたスキーやテニスをやってみようということで、ある大学のスキーサークルに入ったり、アルバイトを始めたりしていた。

今思えば、漫画研究会みたいなサークルに入ればよかったと思っている・・・

バイトは大学2年の終わりに始めた。
それまでバイトをしたことがなかった。

音大生でピアノを専攻していた自分としては、ピアノの練習が忙しかったのだけど、
「大学生にもなってバイトをしたことがないなんて普通じゃない。社会性が育たない、ピアノばかり弾いてもピアニストになれるわけでもなく、どうせ先が知れているんだから、もっと他のほうへ目を向けろ。音大生は世間知らずだから、一般の大学生を見習え」と言われていて・・・

たしかにピアノはもう行き詰っていたので、「普通の健全な人」になろうと思い、「普通の健全な人」にあこがれ、バイトに夢中になった。大学が休みの時は、1日中バイトをしていた。

今、考えれば、学生時代はやはり勉強(自分の専門の道)に励むのが当たり前で、「暗い、つまらない、世間知らず」と言われる筋合いはない、と思うのだが・・・
コツコツひとりで勉強に真面目に励んでいると、根暗(今は死語かw)で世間知らずでつまらない冴えない学生に見られがちだったように思う。
「真面目」という言葉は「つまらない」という悪い意味でよく使われていた。

もちろん、結果(ピアノの場合、大きなコンクールに入賞するとか・・・)が伴えば、きっとそんなことは言われなかったのだろうが、結果が伴わず、努力(練習)だけダラダラ続け、その努力(練習)は無駄だと周囲が思っていたから、そう見られてしまったのだろう。

普通の健全な明るい大学生とは・・・バイトをして、自分の小遣いを稼ぎ、サークルに入り、友達をたくさん作り、人脈を拡げ、世間を知り、恋愛をし、コンパ(合コンのことね♪)をし、人気のある遊び(当時はスキーとテニスだった)をするのが大学生の王道・・・・という感じであった。

なので、ピアニストになれるわけでもないのに部屋にこもってピアノを練習する世間知らずの私は、「普通の健全な人」になろうと思い、バイトを始め、「世間知らずで視野が狭い」と言われていた音大ではなく、きっと世間をよく知っていて視野が広いのだろう普通の一般大学のスキーサークルに入会してみたりと、自分なりに動いてみたのだ。(当時、一般大学のサークルは、外部の学生も受け入れてくれていたところもあった)

おかげで、以前ほど、ピアノは練習しなくなった。けど、それが健全な大学生というものなのだ・・・

バイトに励み、流行のスキーをし、視野が広いという世間一般の大学生のサークルに入ってみたものの・・・
が、なんだか、居心地が悪かった。完全に浮いていた。健全とされていた普通の世界に馴染めなかった。

その世界に馴染めない私は劣等感をもった。

かといって、もはやピアノへの熱も覚めてしまった。これ以上はレベルアップできない限界も感じていたので、あきらめの境地であった。

そう、大学を卒業さえ出来れば、単位さえとれればいいのである。これから、ほんのちょっとピアノが上手くなったからといって、将来の展望があるわけでもない。ピアノは、実技の単位がとれるだろう程度にしか練習しなくなった。

で、もうひとつ、興味をもっていたのがマンガの世界だった。

一時は「普通の世界の住人」になろうとしたし、普通の健全な人の世界にあこがれたが、自分には無理だったので、マンガの世界に飛び込んでみたのだった。

もっと早くに、世間の価値観に惑わされずに、自分の欲するもの、やりたいものに忠実であればよかった、と今ならば思う。

で、マンガの世界はとても居心地がよかった。
少なくとも、「普通とされる健全な世界」よりは、自分に合っていた。

最初は「漫画家になんてなれるはずがない。無駄な努力はやめて、普通の健全な人を目指せ」と言われていた。「オタク」も蔑まされ始めていた。

・・・オタクを蔑むのであれば、プロの漫画家などに対しても「低俗な恥ずかしい価値のない職業だ。気持ち悪い」と見下せばいいのに、と思う・・・プロの漫画家もたいていオタクだった人が多いだろうから。

ま、とにかく、自分も漫画家を目指してみた。
100人が100人とも「漫画家になれるはずがない」と言い、原稿を描いていた行為を「無駄だ」と言われ続けてきたし、呆れ果てられたにも関わらず、なぜか、デビューできてしまった。連載もいくつか経験させてもらえた。

が、作品を終わらせる権限は編集部のほうにあり、もちろん人気がなければ打ち切りになるのは仕方ないけれど、反対に、こちらが「終わらせたい」と思っているのに続けなくてはいけないということは知らなかった・・・
終わらせる権限が漫画家のほうにないなんて・・・ついていけないかも、と思った。

終わらせたい、と言ったら、次の仕事はないよ、と言われる。作品を終わらせるかどうかは、編集部が決めるものなのだ。

いや、きっと私が甘かったのだろう。作品を続けるか終わらせるか、編集部=クライアントの意向に沿い、クライアントの希望通りにしてこそ、プロの漫画家なのだろう。
私にはとうてい無理な世界であった。何も知らずにこの世界に飛び込んでしまい、自分の実力がないにも関わらず、商業誌の連載という経験をさせていただき、運がかなりよかった、と言うべきなのだろう。

私は脱落・挫折してしまったが、それでも漫画の世界は、普通の世界よりも馴染めたし、居心地は良かった。
結局、健全な普通の人にもなれず、結果、世間的に見て、失敗の人生を送ってしまった負け組の私であるが、漫画の世界がなかったら、私はもっと劣等感に苛まれ、「生きていてごめんなさい」という生活を続けていただろう。

今はやるだけやったし、ピアノもマンガもあれが限界だったので、悔いもなく、それよりも自分の実力以上に認めていただけて、かなり恵まれていたと思う。

で、編集部VS漫画家になった場合、やはり漫画家側に肩入れしてしまい、漫画家を応援したいと思いつつ・・・
けど、今は、趣味としても、マンガはあまり読まなくなり、漫画の世界からは離れつつある。(前にも書いたけど)
テレビドラマや映画、小説を楽しむことのほうがずっと多い。

商業漫画の世界は、「これが自分の居場所だった」と思えたほど、居心地がよかったし、感謝しているが、今は完全に離れ、過去のものとなった。

けど、漫画界はこれからどうなるんだろう・・・そういうことにはまだ興味はあるのだった。
お世話になった世界であり、卑屈であった私に自信を与えてくれた世界でもある。
恩返しはできないけれど、行く末を見守りたいとは思う。
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