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左傾化エンタメ?「ごちそうさん」 [本・テレビ番組・ドラマ・映画・マンガ・アニメ]

2月3日補足

聞いたところによると、戦前は、そこそこ食べることができたようで、【卵が貴重】というのは、東北など貧しい農村地帯だったようだ。
ま、それでも、蛋白源は主に魚であり、鯨肉が庶民の食べ物だったとのこと。
牛肉はやはり高価だろう、と思う。今だって、もし和牛を2人でかついで運ぶくらいの量を買うとしたら、普通の一般庶民には手が出ないだろう。

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2月1日

ちょっと前までは・・・中国の脅威を唱えると、左派は「右翼が軍備を増強したいがため、恐怖を煽っているだけ」と一籌していたようだが・・・

今は「中国は尖閣のために本気で戦争をしてもいいと考えている」と、今度は左派のほうが中国との戦争脅威を煽り・・・「だから戦争回避のために、日本は配慮し、譲ったほうがいい」という話にもっていこうとする人もいるようだ。

まさに、陰ながら中国の味方をする「日本のサヨク」・・・中国の情報戦、心理戦の手助けをし、中国のために働いているようだ。

ますます、左派が信用できなくなった。
反対に、ずっと前から中国へ警戒を呼びかけていた右派(左派から見れば、右派ということになるのだろう)の信用度が増すのは、仕方ないだろう。

さてさて・・・NHK朝ドラ「ごちそうさん」が面白い。今まで、毎日、楽しみだっただけに・・・ちょっと気になったことを綴ろう。
前日記「右傾化エンタメ」「左傾化エンタメ」の続きとして。


「ごちそうさん」の時代背景・・・ついに戦時中に突入したのだけど・・・

大きな塊の牛肉(あの時代だし、当然、和牛だよな?)を「大人買い」する主人公「ごちそうさん」を観て、私は「そこそこ豊かに暮している庶民が、戦争によって、ぜいたくすることを我慢させられ、国の犠牲になっていく」という感じに受け取った。

果たして、当時の日本は、ほんとうにそこそこ豊かだったのか?

「卵もぜいたく品で、病気の時に精をつけるために食べさせてもらえる特別な食べ物」「とにかく貧しかった」のが、当時の日本の一般庶民だ、と思っていた。「牛肉」なんて、夢のまた夢だろう・・・と、当時を背景にした小説やドラマ、映画などに触れて、今まではそう捉えていたのだが。

しかし、「ごちそうさん」では・・・たとえば、こんな話があった。

「ぜいたくは敵」と謳われている世の中に反発し、一人では持ち運べないほどの『大きな牛肉の塊』を買い、料理をし、周囲にふるまう主人公・・・

え?一人で持てないような「牛肉の塊」を買う財力があるって・・・それは庶民ではないのでは?・・・主人公らはかなり裕福な層に入るように思うが、しかし主人公のダンナは役所にお勤めの身だ。

主人公が嫁いだ家は、旧家らしいが、借金まみれという設定だったはずなので、決して金持ちではない・・・と視聴者は受け取っているだろう。少なくとも私はそう受け取っていた。

そもそも、「ぜいたくは敵だ」という標語は、いつ作られたんだろう・・・日米開戦の前?(「ごちそうさん」では、日中戦争時で、日米開戦前だとしているように思う)

だとすると、すでに日本は、日米開戦前から、物資がなく、かなり貧しい状態だったのだろう。

で、「ごちそうさん」では、主人公の幼馴染が、徴兵される。しかし、幼馴染は主人公と同じ歳・・・すると30代半ばだよな・・・一人息子(長男)、30代半ばの男性も、日米開戦前から徴兵されていたのか・・・私は日米開戦後、だいぶ戦況が悪くなってから、30代半ばの男性も徴兵されるようになった、と思っていたが・・・日米開戦前から、兵力も不足していたのか・・・

たしかに、戦争で、多くの国民が犠牲になった。
が、その戦争に突入した理由は複雑だろう。

その背景のひとつとして、日本があまりに貧しく、なにか打開策が必要だったこともあっただろう。当時は植民地支配が当たり前の時代だ。世界は、自国の経済のために、それぞれ動いた。植民地を持つ欧米諸国からブロック経済を仕掛けられ、日本は追い込まれていたようだ。

少なくとも、「戦争になったのは、そこそこ豊かだった日本が、さらに欲をかいたから」ではないだろう。
(そういえば「はだしのゲン」でも、「一部の金持ちが欲をかき、侵略戦争を起こした」などというような意味のことが主人公のセリフにあったっけ)

後に、マッカーサーでさえ「当時の日本は貧しく、あれは自衛戦争だった」と認めているくらいだ。

しかし、「ごちそうさん」を見ていると、【当時、日本の一般庶民はそこそこ豊かだった。なのに、国は戦争をはじめ、物資がなくなり、配給制になり、豊かに暮していた庶民たちを貧しくし、苦しめた】と受け取ってしまう。

主人公はごく普通の一般庶民として描かれている。(と私は受け取っている)
大金持ちでも特権階級でもない。
ま、少し上のクラスということなのか・・・

でも、ちょっと上の庶民クラスが、一人で持ち運べないほどの大きな牛肉の塊が買えてしまうのだ・・・当時、貧しいと言われていた日本で、それがあり得るのか?卵でさえなかなか食べられなかった人たちもいたと聞いているけど?

なんだか、そこが、かなりひっかかった。

ドラマ、映画、漫画、アニメ、小説など物語は、人を動かす力がある分、間違えた情報を与え、洗脳してしまう力もあるので・・・一度、ひっかかりを覚えると、なんだか物語を穿った目で見てしまう。

そう、左派の人が、「永遠のゼロ」(零戦パイロットの話)や「空飛ぶ広報室」(自衛隊員の話)や「百年法」(パラレルワールドの日本を舞台にした、国のために働く政治家たちの話)を「右傾化エンタメ」と呼び、警戒するが・・・
反対に、左派の考えに疑問を持つ私はこういった「ごちそうさん」を穿った目で見てしまうようになってしまった。

ひと昔前であれば、私も「ごちそうさん」のような描かれ方に何の疑問も持たず、「そこそこ豊かだった庶民を、貧しくさせ、窮地に落としいれた戦争を国は起こした」「国は信用できない、戦前の日本は特に酷かった」と思ったかもしれない。
そして、国に対する不信感を募らせただろう。

もちろん、戦争を起こしてはいけない。
これは右派も左派も同じ考えだろう。
しかし、「では戦争を起こさないためにはどうしたらいいのか」になると、まるで違ってくる。

左派および理想主義者は、「軍備増強などとんでもない、軍は持つべきではない、軍を持てば戦争になる、話し合いで解決しろ」である。今は国際社会の目もあるし、他国が戦争を仕掛けてくることもない、と考えているようだ。

そして、右派および現実派は、「日本を攻撃したら損をするということを示すために軍は必要であり、軍備増強もやむをえない。強国になることが、戦争抑止になる。弱小国になれば、相手国から甘く見られ、譲歩を迫られ、拒否すると攻められ、それが戦争の引き金になる。国際社会の目は当てにならない、イスラエルが良い例である、最終的にはアメリカへの依存度も低くせざるをえず、自国のことは自国で守るのが基本」と考えているのだろう。

また・・・外交駆け引きでは、ときには強硬姿勢を見せることも大事である。
もし【戦争は絶対にしません=よって、攻撃もしません】と宣言すれば、中国に「日本は絶対に攻撃してこない」と甘く見られ、かえって、尖閣侵略を容易に促してしまうことになる、相手国に甘く見られることこそ戦争へのきっかけを作ってしまうと。

左派のひどいのになると、米軍はいらない、沖縄から撤退しろ、でも日本も軍は持つな、である。「丸腰になれば、戦争になりようがない。これ以上の戦争抑止があるだろうか」と。

で、「無人島だから、尖閣は中国に譲ってしまえ。日本本土を欲しいと言っているわけではない。竹島も奪還は不可能だから、韓国に譲れ、それ以上は韓国も欲しがらないだろう。ほかに欲しがるとしても、沖縄や対馬だろう。とにかく戦争になるよりはマシだ。他国にいろいろ譲った結果、たとえ貧しくなっても、戦争よりはいい」とまで言う。

いや、ま、「貧しくなる」というマイナス面も示すだけ、ある意味、正直だ。「戦争を回避するために、譲りまくれ」=「だから貧しくなっても仕方ない」ということで。
ま、さすがに、これに賛同する一般日本人は少ないだろう。

タチが悪いのは「丸腰でも、話し合いでなんとかなる。ほんの少し、譲るくらい、どうってことはない。豊かで平和なままでいられる」と考えている平和ボケ左派である。


まあ、とにかく・・・
「当時の日本は豊かだったにも関わらず、国はなぜか戦争を起こした」と、暗にほのめかしている風に見える「ごちそうさん」に、疑問を持つことになり、今までのように手放しで楽しめなくなってしまったのは残念。

ま、だからといって、「ごちそうさん」を「左傾化エンタメ」とは言わないが(笑)
NHKに疑心暗鬼になっているもので、こういうところにも、ひっかかりを感じるのだ。

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