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原発・池田信夫氏VS孫正義氏 [原発・被曝関連]

これだけ原発について書いている私は、きっと池田氏の言う「原発ヒステリー」なのだろう^^

さてさて、原発問題を扱うテレビ番組の論調もだいぶ変わってきたようで・・・
今日の朝の日テレでは、孫さんの自然エネルギー財団設立」のことも扱い、原発問題討論の場で発言する有識者たちは、今度は「脱原発派」ばかり(私にはそう見えた)で、原発推進者がいない・・・

(・・・というか、今、原発推進者はこういったところで発言する勇気はないのだろう。テレビの討論に出られない・・・たぶん、袋叩きにあうだろうし、視聴者からも反感もたれるだろうから・・・しかし、これもまた人選が偏っているかもしれない)

まあ、ともかく・・・
いやあ、ほんとうに、政治家(献金や票集めに)、官僚(天下りのため)、地域独占電力会社、原発関連メーカーが癒着していたんだなあ、と。

原発止めることよりも(・・・浜岡は止めたほうがいいという意見をよく聞くけど、とりあえずいろいろ知ることが大事ということで、勝間和代氏の浜岡原発のレポートをリンクしておきます→http://real-japan.org/2011/04/28/484/・・・)
まず電力会社の独占状態を速やかになんとかしないといかんな~と思った。世論の「脱原発」の風が強く吹いているうちに。

日本社会の中枢にいる利権に群がる原発推進派の力はこんなことではへこたれないだろうし、利権を守るためならば何でもやるだろうから、「脱原発」の世論の風は強すぎるくらいでいいのかもしれない。

ただ、もしかしたら、この「強すぎる風」に対し、池田氏は「もっと冷静になれ」と言いたいのかもしれない。

しかし、原発推進派の利権を守ろうとする力は相当強力だと思うので、私は「脱原発」に肩入れする。

もちろん、池田氏のおっしゃるとおり、現在の首都圏では、放射線被曝には気にしなくて良い、と私も思っている。この程度の放射線被曝を気にするなら、タバコの煙を気にしたほうがいいだろう、と・・・この点は池田氏に同意、同感しているのだ。

被曝リスクについても・・・大人については、被曝を避けるため、原発近隣住民が長期避難を強いられることにより、従来の仕事を奪われ、避難生活による心身の疲労で健康を崩すリスクのほうがはるかに高いと、私も思う。
ただし、子どもの被曝リスクについては、やはり「警戒するに越したことはない」と考えているが。

しかしそれは、あくまでも、いろんなデータや説を耳にし、これが信用できるのでは、という素人判断である。いろんな説を聞きつつ、どの説を信じるか、どこかで個人的判断をしなくていけないだろう。
当ブログでは「私はこう思う」というのを書いているに過ぎない。

池田氏の言うことにも耳を傾けつつ、いろんな人の言うことを聞いてみる。全てを否定してはいけないと思う。
反対に、孫氏の言うことも全て「正しい」とは思っていない。そういう点では、池田氏の批判発言もきちんと聞き、そこに説得力があるかどうか、個人個人が判断すればいいことだと思う。

ただし、ただの悪口ではまったく説得力はない。
(この点、池田氏は惜しい・・・あくまで批判にとどめ、皮肉や悪口はやめればいいのに。悪口を言っただけで、信用度は落ちてしまう。ツイッターも公の場である)

そして、私がここで池田氏の発言について長々取り上げるということは、池田氏の発言に興味を持った、ということでもあるのだ。

池田さんも孫さんのことがものすごく気になるのだろう。

ツイッターでの毒発言はともかくとして・・・池田氏のブログでは「なるほど」と思わせてくれるもの、勉強になる内容のものも書かれている。http://ikedanobuo.livedoor.biz/

とにかく、いろんな人の発言に耳を傾け、まずは知ることが大事かな、ということで。


では・・・
以下、池田氏の孫正義氏への発言を紹介。
http://hiwihhi.com/ikedanobより以下、転載。

続きを読む


原発・池田信夫氏フィーバー(その1) [原発・被曝関連]

タイトルがいささか不謹慎で申し訳ありません。ずっと堅い話題が続いているので、タイトルだけでも「やわらかく」ということで・・・内容は真面目です。

ーーーーーーーーーーーーーー
まず、最初に・・・
私は池田信夫氏の発言全てを否定し、全てを批判しているわけではない。
「なるほど」と思えるところもあるということで誤解なきよう・・・

それは、石原都知事にもホリエモンにも勝間さんにも言えることで・・・

その人の言っていること全てを否定するなんてことはありえない。
それぞれ「なるほど」と思う発言もあり、そういったところは同感、共感する。

で、話題にしてわざわざ取り上げるということは、興味をもった、気になる、ということなのだ。

池田氏のブログは、以前「原発(その10)」http://kayashi.blog.so-net.ne.jp/2011-04-25-1でも取り上げたが、池田氏のツイッター発言がちょいと過激だったので、改めて反論・感想を述べてみる。


それでは・・・http://hiwihhi.com/ikedanobより
池田信夫氏のツイッター発言を取り上げながら、感想を綴る。

※ちなみに:@ikedanobも、池田氏の発言。


池田信夫氏のツイッターでは

【「自然エネルギーで100%まかなえる」というのは立派なデマです。RT @yuk1ea6e: 飯田さんもですか? RT:@ikedanob 彼につながってるデマゴーグは、宮台真司、武田邦彦、広瀬隆、小出裕章、飯田哲也…きりがない。 RT @sukuraia: 今回の震災では二階堂ドットコム、きっこ、勝谷や秋元貴之辺りがとりわけ酷いデマを流しているようですね。デマ発生源になっているのが上杉隆】

というようなことが言われていたようで・・・
自分と考えが違う人たち、違う説を持つ人たちを「デマ扱い」するとは、ちょっと乱暴だと思った。

孫正義氏に対しても、池田氏は「デマ扱い」をしている。

ちなみに「被曝の危険性を訴えること」と、「風評被害を生む」「福島の人を差別する人たちがいる」ことについては、別問題だ。
「デマを流しているから、差別を助長している、風評被害を生んでいる」と言いたいのだろうが、そもそも池田氏が批判している人たちの言っていることが「デマ」なのかどうか、放射線関係の専門家でもない池田氏がなぜ「デマ」という判断が下せるのか?・・・自分が支持している説やデータがすべて正しいとでも思っているとしたら、そっちのほうが問題かもしれない。



池田氏は一般の人に対しての発言↓

【こういうのがたくさん来る馬鹿コメントの典型。放射能それ自体が悪だと思い込んで、問題が発癌性だということを知らない。 RT @darth_verty: リスクの性質から、規模も違う。火力水力で放射線は出ない】


ということで
・・・「原発のリスクの性質、規模は違う」と思う私も、池田氏からしてみれば馬鹿なのね^^;

放射線被曝=発ガンリスクということは多くの人は認識している・・・
だから、他の事故とは性質が違い、経済的な打撃が凄まじく、国際的信用も落ちたりして、リスクの規模が違うのだ。

と、この一般の人も言いたかったのではないか、と。

もちろん、池田氏は「原発(被曝=発がん性)を恐れるならば、喫煙など恐れるべきものがほかにあるだろうに、喫煙についてはそれほど騒がれていない。なのに被曝について騒ぎすぎだ」と言いたいのだろう。

その点は、池田氏の言うことももっともだと思う。
被曝をやみくもに恐れることはない、と。


しかし池田氏の

【統計的に有意ではない微量の放射線のリスクをヒステリックに気にする人たちが、はるかに危険な間接喫煙のリスクを許容している理由が不明。どちらも将来の健康のリスク。発癌に関係、も同じ。違いは、日常的に慣れているかどうか、が有力か。煙が見えるが放射線は見えないも?】

との発言については・・・

喫煙は自己責任、受動喫煙も、禁煙席を選べばいい。喫煙者から離れればいい。なので原発事故による被曝と同列に語るのはおかしい、と私は思う。

「間接喫煙」(受動喫煙)については、その害が分かってきたから、社会は「原則禁煙」となりつつあるし、禁煙席を選べるようにもなっているし、喫煙者は堂々と喫煙できなくなってきているから、簡単に逃れられる。

ヒステリックとは、どのような人たちを指しているのだろう?
「被曝のリスクをちょっとでも気にする人」を「ヒステリック」と言っているのだとしたら・・・赤ちゃんや小さい子供をもつ親御さんにしてみれば気になるのは当然だろう。

被曝のリスクが一番高いのは、小さい子どもなのだ。
池田氏はこのことも否定するのだろうか?低線量被曝は無害だから、赤ちゃんや小さい子どもにも無害だと?
しかし低線量被曝が無害だといい切る専門家は、放射線治療医師の近藤誠氏によれば、まだまだ少数とのこと。

「微量の放射線リスクが統計的に有意ではないかどうか」「どれが正しいデータなのかどうか」は分からないのだ。専門家による、さまざまなところから、さまざまなデータがあり、さまざまな説があるのだ。

それとも「直線仮説=低量線被曝も有害」を支持している専門家も、池田氏にしてみれば「デマを流している人」になるのだろうか?

ご自分が支持している「低量線被曝無害説」が100パーセント正しいと、今の時点で思い込んでいるとしたら、そちらのほうが危険なのでは?

・・・と馬鹿な私は思う^^;


もちろん、現在の放射線量での「発がん性」を怖がるよりも、タバコの害を怖がるべきでは?、というのはもっともなことで・・・
受動喫煙の害も知られるようになり、だから「禁煙が原則」という社会になりつつあるのだ。社会は変わっていくのである。危険だと認知されたものは、社会によって制限されるのだ。

つまり、喫煙と同じく、原発も制限、縮小されるべきでは、ということだ。

原発(被曝)リスクに対し、喫煙リスクを持ち出した池田氏だが、「制限されるべきもの」「縮小されるべきもの」としては、同じかもしれない。

被曝の危険性については、科学的に理解しろ、と言われても、その科学(被曝による発がん性)が仮説の状態であり、どの仮説が正しいのか、まだよく分かっていないのだ。

原発が近くにあったら、もし大事故が起きたら、被曝のことを含め、生活が破壊されるし、水や農産畜産物など、どこがどれくらい汚染されるのか未知数・・・やはり「原発が怖い」のは当然だろう。

「被曝しないため、させないため」に、避難したり、農畜産物を破棄しなければならなかったりし、それが生活破壊へつながる。

池田氏の「原発事故の被曝など、大量の放射線が漏れても、時間がたてば、低線量になるので、被曝しても無害、子どもにも無害、少なくともタバコより害はない、原発事故など恐れるに足らず」という説が、本当は正しくて、専門家たちを納得させ、世界中に認知されればよいが、現実はそうではない。

原発事故が起き、大量の放射線が漏れれば、近隣住民たちは避難させられ、生活は壊されるのである。

そのことを怖がるのは当然のことだろう。
タバコと同列にできない。

そして「低線量被曝は無害という説は不確実だ」ということは前回に述べたとおり。

誤解なきよう・・・「低線量被曝無害説」(しきい値仮説)を否定しているのではなく、「本当かどうか分からない」ということだ。それは「低線量被曝有害説」(直線仮説)も同様だ。


なので・・・

【まだ「体内被曝」の話が続いてますが、原発による体内被曝なんて、首都圏では無視できるレベル。それより受動喫煙のほうがはるかに恐い。これは選べない】

という池田氏の発言については・・・

受動喫煙はすぐに逃げられる。喫煙者から離れればいいのだし、禁煙席を選べばいい・・・と私だけでなく、多くの人も思ったのだろう。
何度も書いているが、今は「禁煙が原則」であり、喫煙者は遠慮しなければならない社会になっているのだ。
従って「受動喫煙しないように選べる」のである。


また、池田氏はこのようにも発言↓

【問題は個人の選択ではなく公共政策だから「タバコは選べるが放射能は選べない」というのは社会全体のリスクの大きさとは無関係。発癌物質の除去という全体最適からみると、原発を止めるよりタバコを禁止するほうがはるかに効果的。】

ならば、原発事故が起こって、放射線が漏れても、噴出しても、近隣住民は避難などしなくて良い、ということなり、汚染された水道水も飲んで構わないということになる。赤ちゃん、小さい子供を含めて、だ。

しかし、それを支持する専門家はいるのだろうか。

チェルノブイリの子どもに「甲状腺がん」が増えたのは、どう説明するんだろう。
反対に、子どもの受動喫煙で、甲状腺がんが増えた、小児ガンが増えた、というのはあまり聞いたことがないのだけど。

そして、水が放射線汚染され、水道水が飲料として使えなくなるだけでも、非常に厄介で大変なことだ。
タバコなんかと比較にならないと思うのだけど。

しかし、池田氏によれば、汚染された水も、喫煙(受動喫煙)に較べたら、発がん性が少ない、とのことなので、放射線汚染された水も体内に取り込んでいいということらしい。赤ちゃん含めて。

・・・と、これまでの池田氏の発言を読めば、そう捉えられても仕方ないと思うのだが・・・それとも私の読解力が足りないのだろうか?


そして、池田氏の

【おもしろいことに、私のTLにはほとんど(孫正義氏を除いて)「原発こわい」という類の話は出てこないのに、mentionには山のように出てくる。「有識者」って問題を客観的に見られる人のことですね】

という発言に、「客観的って何?」と(苦笑)

今の段階で、専門家でもない池田氏が「低線量被曝無害説」を支持していることが客観的だ、とは思えないのだけど。

客観的に見るならば、「低線量被曝無害説」という仮説がある、ということしか言えないのだ。


ただし、池田氏は

【私が「原発推進派」だと言う人は、私が「原発を推進する」と言った証拠を出せ。私が「軽水炉は危険だ」とか「経済性に疑問がある」と言ってきた証拠はいくらでもあるが、その逆はない】

とも発言。

池田氏は「原発推進派」ではないということは分かった。
確かに池田氏のブログでは「原発推進派にとって都合の悪いこと」もちゃんと書いてある。


ツイッターでも

【AERA増刊号「原発と日本人」 http://ow.ly­/4Hd73 私は「原発は火力より安全だが、核燃料サイクルや損害賠償を考えると経済的にアウト」とコメントしている】

と発言。


じゃあ、なぜ反原発派につっかかるのか・・・
それは、池田氏は反原発派を軽蔑しているだけなのだという。↓

【私が反原発派を軽蔑するのは、彼らが近代文明に懐疑的だからではなく、十分懐疑的じゃないから。原発を否定するなら、太陽から電力をつくって多生産・多消費文明を維持するという発想こそ反自然的。http://ow.ly­/1sGkM0】


原発推進派ではないという池田氏・・・だが、少なくとも池田氏は「原発を減らしたほうがいい」とは考えていないように思う。
減らしもしないが増やしもせず、「現状維持」ということなのか、そのへんは明確にしてほしいものだ。
だから「原発推進派だ」という誤解を与えているのだろう。

コメントしてくる人を「馬鹿呼ばわり」してないで、そのへんをはっきりさせておけばいいことだ。

原発を増やすということに賛成であれば、増やすのは仕方ないと思うのであれば、立派な「原発推進者」である。

脱原発を訴えている人たちも「今すぐ、全ての原発を止めろ」と言っている人は少数だろう。
多くは、長い時間をかけながら少しずつ減らしていこう、と思っているようだ。


しかし、池田氏にしてみれば「脱原発=反原発」は宗教ということらしい。↓

【反原発は宗教としては理解できるけど、それは個人の趣味の世界にしてほしい。RT @shamilsh: 「酒もタバコも自動車も原発より危険」という当たり前の話。でも、それをそのまま反映させて社会を作るとサウジアラビアみたいな世の中に… http://deck.ly­/~gSKd9】


いやはや・・・原発から出る「高レベル放射性廃棄物の最終処理」でさえ未だにできていないのは、それが厄介な代物で、かなり危険だから、じゃないのか???

酒やタバコ、自動車と、同列で較べているのが、本当に理解できない。

ちなみに、最終処理を行っているわけではないが・・・六ヶ所村の処理施設は満杯らしい。
どこも引き受け手がないのが現状。

原発をこのまま続ければ、使用済み核燃料は増えていく一方だと聞く。
未だに最終処理できてないのに、どうするのだ?

池田氏に「高レベル放射性廃棄物について」語って欲しい。

もしかして、「高レベル放射性廃棄物は危険ではない。それよりも酒、たばこ、自動車のほうが危険」なんだろうか???
「放射性廃棄物の最終処理など、未来の問題(未来に押し付ければいい)であり、現在の問題ではない」とでも???


と、ここで、ふと思う。
原発に「危険」「怖い」という言葉を使うから、池田氏には伝わらないのかもしれない。
「厄介」という言葉ならば、しっくりくるかもしれない。

「原発は危険」というよりも「厄介」だと。

原発は酒、タバコ、自動車、飛行機、火力に較べて、高レベル放射性廃棄物の最終処理を含め、取り扱いや管理が「厄介」だと。

被曝のことも「仮説」で成り立っているため、不確実で、未知なところがあり、計り知れないところがある、ということでも「厄介」だ。

だから、縮小していくべきだ、と私は思うのだが。


と、長くなってしまったので・・・
池田氏の執拗?な孫正義氏に対する発言については、また次回。


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では、専門家による自然エネルギー開発について、記事を紹介。
(池田氏は、こういった人たちも【デマ】【詐欺師】扱いするんだろうか・・・)


「風力発電について」
週刊SPAより転載。

続きを読む


原発推進派?による被曝被害考察に対する反論 [原発・被曝関連]

今回の原発被曝についても、いろんなことが言われているようだ。
「微量の放射線は無害」「むしろ健康に良い」という記事も見かける。

そこで、原発推進派か反対派か、というのは置いておいて、「微量の放射線は有害か?無害か?」ということで、いろんなサイトや記事を紹介してみる。

(なお、今回の記事は、ほとんど池田信夫氏に対する反論めいたものになってしまった・・・)

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○微量の放射線による健康被害について

池田信夫氏は「微量の放射線は人体に無害である」http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51701936.htmlと言っている。
勝間和代氏も「チェルノブイリのデータ」を用い、子どもの甲状腺がん以外では、ガンの発生率も変化なし、ということで、子どもに対する放射性ヨウ素内部被曝に気をつければ、健康被害はない、と。

しかし総合工学研究所所属の元内閣府原子力委員会専門委員だった武田邦彦氏のブログhttp://takedanet.com/を読むと、やはり微量でも被曝しないに越したことはなさそうだ。
そして、「きっこのブログ」では、原発の近隣住民のガン発生率の高さが指摘されている。

また、当ブログ「原発被曝健康被害」http://kayashi.blog.so-net.ne.jp/2011-04-17でも紹介したが、
慶応大医学部放射線治療科医師の近藤誠医師も「100ミリシーベルト以下の放射線量ならば安心というのは嘘」http://gendai.net/articles/view/syakai/129864と発言し・・・
「05年に英国の有力医学雑誌に掲載された15カ国の原発労働者40万人を追跡調査したリポートでは、50mSv以下の被曝線量であっても発がんリスクが高まると報告されたのです」と言っている。

日本経済新聞では、年間100ミリシーベルトで、受動喫煙なみのリスク、と言っている。
(ちなみに「年間60ミリシーベルトで、喫煙者なみのリスク」と言っているところもある・・・ん?受動喫煙のほうが100ミリシーベルト被曝?受動喫煙のほうがリスクが高いというのは???喫煙者のほうがリスクが低い?ということで、数字もずいぶんあやふやである・・・)

低レベル放射能が人体に与える悪影響についての検証についてhttp://fujiwaratoshikazu.com/2011disaster/というデータもあり、こちらも「悪影響を与える」と言っている。

反対に、こんな記事もある。
「少量の放射線はむしろ健康にいい」と。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5846?page=2

以下、編集抜粋、転載。
・・・・・・

どんな微量の放射線でも危険であれば、日本各地にあるラジウム温泉などは有害で湯治どころではないはずだ。また成層圏を飛ぶ旅客機などは地上の150倍の放射線を浴びている。

毎日、強い放射線を浴びているパイロットやキャビンアテンダントなどはがん患者が続発しているはずだが、そういう話は聞かない。(東京―ニューヨーク間の1回の往復で200マイクロシーベルトの放射線を浴びるという)

温泉以外にも世界には自然放射線のきわめて強い地域が存在する。例えば中国の広東省陽江県の自然放射線は年間6.4ミリシーベルト、ブラジルのガラパリの海岸では最高6ミリシーベルト、アフリカのある地方の場合は10.2ミリシーベルトにも達するそうだ。
だが最近の研究では、これらの地域でのがん死亡率は通常の地域よりも少ないそうだ。

そして、療養に適した温泉の被曝量は年間30ミリシーベルト。

また、これまで報告されている限りでは、250ミリシーベルト以下の被曝で治療が必要と認められた症例は1つも存在しないという。

・・・・・・
転載終わり。

もしも、これが本当であれば、前記事「原発(その9)恐ろしい日本政府」http://kayashi.blog.so-net.ne.jp/2011-04-25で書いた「子どもが年間に浴びていい放射線量は20ミリシーベルトまでに基準値が引き上げられる」ことについて、騒ぐ必要などない、ということになる。

しかし「原発の周囲のガン発生率が高い」という記事もある一方で、
こちらは「自然放射線の強い地域はガン発生率が低い」とのこと・・・

ただし、あくまで「自然放射線」なのである。先祖代々この土地に生きてきたということで、おそらく体質的に「放射線への耐性」が高いのでは、と素人ながらに推測する。
それに、自然放射線量が高い地域での、ガン発生率がどのくらい低いのか・・・明確な数字が出されていない。

一方、原発周辺住民のガン発生率について、こういったデータもある。
「原発周辺のガンの危険性(ドイツ連邦放射線防護庁)」
http://www.priee.org/modules/pico2/index.php?content_id=12

そして、上にも書いたとおり、「全国15カ国の原発労働者40万人の調査では、50ミリシーベルト以下でも発ガンリスクが高まっている」との結果が出たというのだから・・・

これを見ると、自然放射線と原発から排出される放射線は分けて考えたほうがいいのでは、とさえ思う。
それに・・・何しろ、原発は「自然界にはないプルトニウム」があるのだし・・・と素人の私は考えてしまう。


それでは、「微量の放射線は無害だ」という池田氏の記事より、
以下、編集抜粋、転載。
・・・・・・
○微量の放射線の影響は癌にかかる確率が上がるだけなので、検出がむずかしい。日本人の約50%は癌にかかるので、特定の母集団でそれが1%上がっても誤差の範囲に入ってしまうからだ。

○紫外線が遺伝子を傷つける力は強いため、生物は遺伝子を補修する機能をもっている。したがって、いま生存している個体は放射線による遺伝子の破壊には強いと考えられる。むしろ微量の放射線は細胞を活性化させて健康になるというホルミシス仮説もある。

○被爆者のデータでも200ミリシーベルト以上では線形の関係(発ガン率)が見られるが、それ以下では見られない。(※ハヤシ記・・・200ミリシーベルトまでの被曝であれば、健康被害はない、ということを言いたいのだろう)

・・・・・・
転載終わり。


微量の放射線を浴びたからといって、パニックになるほどのことではないことは承知しているし、年齢が高ければ、何十年後かにガンになったところで、それは老化によるものである可能性も高い。

ただし、外部被曝と内部被曝は違う、ということで、怖いのは内部被曝だと、専門家含め他の方たちは言っている。
池田氏の記事に対する他の方のコメントにも、そのことが指摘されている。
そして、上でも紹介したが、同じコメント欄にて、リンクされていたものを改めて紹介。

・ピッツバーグ医科大学放射線科の放射線物理学名誉教授アーネスト・スターングラス博士による低レベル放射能が人体に与える悪影響についての検証。
http://fujiwaratoshikazu.com/2011disaster/

・原発周辺のガンの危険性(ドイツ連邦放射線防護庁)
http://www.priee.org/modules/pico2/index.php?content_id=12

ということで、上の方にも書いたが、原発周辺のガンの発生率は高い、とのデータがあるのだ。
このことについては、池田氏はどう考えるのだろう。

また「200ミリシーベルト以下であれば、発ガン性との相関関係が見出せない」との説だが、慶応大学の放射線治療医師の近藤誠氏は「100ミリシーベルト以下」という説を紹介している。

こんなところでも数字の違いがある。
200ミリシーベルトまでなのか、100ミリシーベルトまでなのか・・・「あやふや」である。

池田氏は「直線仮説(LNT仮説=微量でも被曝すれば発ガンリスクがある)は科学的に実証されていない」と言い、「200ミリシーベルトまで無害」と信じているようだが・・・

「100ミリシーベルトまでなら無害=つまり100ミリシーベルト以上からリスクが高くなる」という説もあるのだから、この数字の違いに、「低放射線被曝無害説」も本当かどうか分からない、ということになる。

そして、池田氏の否定する直線仮説(LNT)は、国際的に権威のある、米国科学アカデミーの委員会(BEIR)や国際放射線防護委員会(ICRP)らが支持しており、国際的には「直線仮説」(LNT)が有力とのこと・・・

近藤誠氏など「低線量被曝でも発ガンリスクはある」という放射線を扱う専門家医師、米国科学アカデミー委員会、国際放射線防護委員会を簡単に否定していいのか?と思ってしまうのだ。

そう、データや専門家の仮説がこれだけ違うのである。

よって、ガイガーカウンターをソフトバンクのショップに置こうとしている孫正義氏を「不安を煽っている」と批判できないのでは、ということである。孫正義氏は直線仮説(LNT)を支持しているのだろう。

もちろん、池田氏が支持する説も、放射線基礎医学の専門家による仮説なのだろうから、ひょっとしたら池田氏の言っている「低線量被曝無害説」のほうが正しいのかもしれない。

でも、まだ不確かだ、ということである。
「低線量被曝は無害だ」という説もある、ということしか言えないのだ。
少なくとも、放射線関係の専門家でもない池田氏は、「直線仮説」(LNT)を否定する根拠は持ち合わせてはいないはずだ。

ただし「低線量の放射線をやみくもに恐れることはない」ということが言いたかったのだとすれば、それは大いに同意する。

ちなみに、池田氏が支持している「低線量被曝は無害」という説が書かれた本を紹介しておく。


アマゾンのレビューも参考になるだろう。データの信頼性に疑問との声もある。

専門家ではない素人の私たちが、これら専門家の説を正しく判断できるのか・・・
どこかに数字の操作はないか、都合の良いデータをもってきているのではないか、どういう条件の下でデータが作られたのか、などなど考えないと、騙される可能性もある。

果たして、微量の放射線は、人体に害があるのか、ないのか・・・

「日本人の50パーセントはガンになる」というけれど、これは老人を含めているため、半分がガンになるという数字になるのだろう。

老化によるガンなのか、被曝したためにガンになったのか・・・

なので、40代までの日本人ガン発生率と、同じく、被曝した人の40代までのガン発生率の数字、そして原発周辺住民の40代までのガン発生率が知りたい、とも思った。

40代でガンになる人は、全国的に見れば少ないだろう。
少なくとも、40代までのガン発生率は、50パーセントではないだろうから。
そして、喫煙していたかどうか、ということも含め、被曝に関する詳細なデータをとったほうがいいと思うが・・・

「微量の放射線は無害である」と言えるデータが、ほんとうに正しいのか、数字の操作はなかったか・・・
もちろん反対に「低線量被曝でも健康被害がある」というデータにも言えるだろう。

ま、原発の近くに家族(子ども)と共に住んでいる研究者が「低線量被曝しても無害」と言い切っているのであれば、その人の言うことは信じられるかもしれない。

つまり「低線量被曝しても無害だ」と、安全な場所から言われても、いまいち信用できないのだ。

近藤誠医師もこう言っている。
(1)被曝線量が100mSv以下だと発がんリスクはほとんどないが、それを超えると急上昇する「しきい値仮説」、(2)100mSv以下でも被曝線量と発がんリスクが増大する「直線仮説」・・・
(1)は放射線の毒性を軽く見せたい原発やがんCT検診の推進派が、(2)はその反対派や中間派がそれぞれ支持してきました。

なので、原発推進派・擁護派・容認派は「しきい値仮説=低線量被曝は無害説」を、原発反対派は「直線仮説=低線量被曝でも発ガンリスクあり」(LNT)を、自分の考えに都合の良いデータや仮説を支持しているのかもしれない。

ただし、老人については、低線量被曝の影響はそれほど考えなくていいのかもしれない。
被曝よりも、老化によって病気になる可能性が高い。
そして、低線量被曝よりも、避難所暮らしで健康を崩すリスクが高い気がする。

福島原発事故によって避難を余儀なくされている住民に、選択権があってもいいのでは、と思う。
健康を崩しかねない避難所暮らしを考えれば・・・避難しないほうが、老人にとってはリスクが低いかもしれない。

老人と、子どもや若い人と、リスクは同じではない、というのは分かる。

よって、失礼ながら老人に近い年齢といっていい池田氏に「低線量は無害」と言われても・・・とも思ってしまう。
同じ被曝量でも、赤ちゃん・子ども・若者と、中高年以上の年齢の方とはリスクが違うのでは、ということで。

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○コストについて

原子力予算と同じだけのお金を代替エネルギー開発にまわすだけでも、だいぶ違うだろうと思うのだが。
原発を受け入れる地域には、それはそれは膨大な額の交付金を渡すというのだから、そういったコストを入れれば、原発は安いとは言えないだろう。
ほか、使用済み核燃料の処理代も入れれば、ほかのエネルギーコストよりも上回ってしまうだろう。
そして、安全性を高めるためのコストももっともっとかけないとならなくなる。

池田信夫氏のブログhttp://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51699243.htmlに書かれてあったが、原発の安全性を高め、リスクをゼロにすることは工学的に可能だが、それをすると、火力発電よりもコストで競争できなくなる」とのことだ。

以下、抜粋転載
・・・・・・
「炉心溶融のリスクがある軽水炉は工学的には危険な技術で、リスクをゼロにするには、出力を数万kWぐらいに落として炉心溶融しても圧力容器が壊れない設計にすればいいが、それでは規模の利益がなくなって火力とコストで競争できない」ということである。つまり軽水炉でリスクを工学的にゼロにすることは可能だが、それでは原発は経済的に成り立たない
・・・・・・
転載終わり。


ということは、「原発はコストが安い」というよりも、コストを下げるために安全性を犠牲にした部分がある、ということになる?

また池田氏は「原発のアキレス腱は安全性より経済性である。原発は核燃料サイクルや損害賠償のコストを考えると、私企業には不可能なプラントになったといわざるをえない」とも書いている。

ほか、これも興味深い記事だった。(池田氏の孫氏の太陽光発電コスト考への反対意見)
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51701378.html
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51700422.html

そして、そんな池田氏のブログに対する記事も紹介。
http://lailai-hanyu.at.webry.info/201104/article_11.html

ほか、参考になった記事。
http://arigirisu.at.webry.info/201104/article_4.html



○これはやってほしいと思うこと。

池田氏が言う<電力会社が送電網ももっているため、独立系発電業者との公正な競争が成り立たない>ということで・・・それについての他の方のコメント「これはNTTの場合の様に誰でも使用できるやうに変更出来るはず」
「送電網は公営化することで公平な運用維持を図り、自由な事業者の参入の機会を増やす努力をすべきです」という意見に賛成。
そうすれば東電などの電力会社の独占状態をなんとかできるということで。

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○原発はほかの事故に比べ危険か否か

池田信夫氏は「原発よりも自動車や石油火力のほうが危険」http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51693454.htmlとしている。
ホリエモンもそう言っていたっけ・・・

それについて、原発のリスクは別次元だと私は思うが・・・

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原発(その9)日本政府の恐ろしさ [原発・被曝関連]

まさか原発について、こんなに記事を書くとは、原発事故当初は思っていなかった。
時間がたつにつれ、政府やマスメディアの言うことが信用できないと感じるようになり、調べれば調べるほど、原発について、黒いものを感じるようになった。

では、紹介したいサイトや記事を並べてみる。

きっこのブログ「原発の真実」
http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2010/03/post-d48f.html
・・・原発近くの地域は、白血病が多いらしい?そして遺伝子変異の可能性、奇形などについて書かれている。

前記事「原発(その8)信用できない」http://kayashi.blog.so-net.ne.jp/2011-04-24で紹介した動画でも、「浜岡原発の排気塔から、たまに放射線を出している」「桜に奇形が多い」ことが説明されていた。

時間がたてば健康被害が出てくるから、言質をとられないよう「ただちに健康被害は出ることはない」と言うのだろう。枝野官房長官のこの言葉がそれを現している。ほんとうに「大丈夫」であれば「ただちに」という言葉はいらないはずだ。
(だから、東大では当時、換気扇を止めるよう指示が出たのか・・・)

http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65711166.html
・・・福島原発事故について正直に危機を伝えようとした中村幸一郎審議官が、管総理と枝野官房長官に「国民に不安を与えた」と更迭されたことについて。

そう・・・「不安を煽る」「風評被害を生む」と言われ、危機や危険性を伝える人は一時、悪者に仕立て上げられたり、番組を下ろされたり・・・けど、それは「都合の悪い情報を隠したいがため」だったのかもしれない。
もちろん、社会をパニックにさせないため、というのも大きいだろう。

だが、「安全、大丈夫」宣言はあまり信用できなくなってしまった。

そして、危険だと分かっている浜岡原発は停止させないと、日テレのニュース番組での枝野官房長官の姿勢http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65715292.htmlに、原発推進派の力というのは巨大なものなのだな、と思った。
国策でもある「原発」はやめるわけにはいかないと・・・そのためなら手段を選ばないという感じがした。

そして、極めつけはこれ・・・
子どもの被曝線量を、今まで「年間1ミリシーベルトまで」だったのを、「年間20ミリシーベルトまで良し」としたことについて。

まずは、ここを紹介。
http://slowlife-sk9.blog.so-net.ne.jp/2011-04-24

そして・・・
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65717784.htmlに書いてあったけど

「(原発の)管理区域の線量レベルが年間5ミリシーベルトであり、労働基準法上18歳以下が働いてはいけない」「20ミリシーベルトは原発労働者が白血病になった際、労災認定されるレベルである」そうで・・・

安全保安院の「子どもは20ミリシーベルトまで大丈夫」というのは、どのような根拠で、その数字が出てきたのだ???
上記サイトに書いてあることを読めば、20ミリシーベルトは、白血病になったときに、労災認定されるレベルというけれど???

そもそも、東電と癒着し、責任取らない安全保安院の言うことは、全く信用できない。
しかも、自己批判し反省した原子力安全委員会の言う「10ミリシーベルト」より2倍の数字だ。

実際、福島原発で働く労働者の被ばく線量も引き上げられている。合法的に作業員を被ばく線量が高い区域で作業させたいという国と東電側の都合があるのだろう・・・

ここで、武田邦彦教授の関連記事も紹介しておこう。
http://takedanet.com/2011/04/post_faf5.html
http://takedanet.com/2011/04/post_ec43.html
http://takedanet.com/2011/04/post_c649.html


日本政府の、原発推進のためならば、「放射線も怖がる必要はない=安全だ」ということにしたいがため、こんな手段をとるなんて・・・国の恐ろしさを感じた。

もちろん、全員が白血病になるわけではなく、確率が上がるということで、国や原発推進者の加害者意識も低いのだろう。被曝によって、数年~20年後くらいに白血病になる子は少数で、そもそも被曝のせいかどうかは分からないということで、日本政府は「多少の犠牲は仕方ない。そもそも放射線のせいかどうかも分からない」のだし、それよりも「原発推進=お金=経済を優先したい」のだろう。
代替エネルギーを開発するよりも、このまま原発に依存したほうが、手っ取り早く、効率よく電力を得られ、経済をまわしていけるのだろう。もちろん、原発関連者と影で癒着もしているのだろうし、国は原発事業をやめるわけにはいかない。どんな手段を用いてでも原発を続けるのかもしれない。

この国の姿勢・・・拝金主義と非難されていたホリエモンなんかよりも、はるかに拝金主義な気がするのだけど・・・

でも、国を動かすのは、世論が影響し、最終的には「政治家を選ぶ国民」である。


ほか、原発関連番組書き起こしサイト紹介
原発導入のシナリオhttp://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65716223.html
原発解体http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65718155.html

ところで、朝日新聞、ようやく「原発反対デモ」を取り上げたようだ。

原発(その8)信用できない [原発・被曝関連]

4月24日
枝野官房長官の妻子がシンガポールへ避難しているとウワサになっているようで・・・枝野官房長官は「たまたま旅行している」と言っていたとか・・・いやあ、夫がこれだけ大変な時に、妻が旅行をしますかね?
「枝野官房長官の妻子がシンガポールへ避難」は不確かな情報であるが、広瀬隆氏が講演会で話したらしい。

福島原発は、また大きな余震がきたり、高い放射線量で作業が捗らず、安全とは言えない状態が続いているのだろう。
事故当時、テレビでは「大丈夫」と言っていたけど、福島からずっと離れている最高学府の東大では汚染空気を入れないようにするため換気扇を止めるように指示が出たというのだから(中部大学の武田邦彦教授による話・・・東大の件は何度も書いているけれど)・・・つまり、「大丈夫」発言は信用できないかも、ということだ。なので、枝野官房長官も家族を海外へ避難させているのだろう・・・と、そう勘ぐられても仕方ない。

では、気になった記事を紹介。
http://nukewaste.net/denryoku.html
いやあ、東電といい・・・
「原発がないと、電気が足りない」って言うけれど、ウソじゃないか、とつくづく思った。

http://slowlife-sk9.blog.so-net.ne.jp/2011-04-21より
浜岡原発について、以下、抜粋、転載。
・・・・・・
静岡県にある浜岡原発は、世界一危険とされる原子力発電所です。

1.浜岡原発の直下に、M8.4の東海地震の震源がある。その­­エネルギーは新潟中越沖地震の250倍。

2.東海地震は過去102~147年の周期で、前回は1854年­­。2011年現在は157年目ですね・・・。

3.前回の東海地震で2メートルの断層ができた。原発は直下から­­1~2mの猛烈なたて揺れと横揺れに見舞われ、運転中に狭い部分に制­御­棒挿入は不可能。

4.浜岡原発の敷地は、相楽層と呼ばれる泥岩と砂岩から成る手で­­崩れるような軟弱なものであり、かつ敷地には4本の断層が通っ­て­いる。直下から猛烈な揺れが襲ったばあい、敷地は段差になっ­て、­電気の配線と冷却水の配管は破断してしまうので、冷却する­ことが­できない。また使用済み核燃料プールの水もたて揺れで全­て飛び出­して暴走する。

5.冷却水取水口は津波で砂に埋もれてしまうので、冷却­できな­くなる。

6.浜岡原発が破綻すると、放射能雲が偏西風に運ばれて静岡山梨­­をへて首都圏全域を放射能汚染するので、農地・水源地は放射能­汚­染されて居住不能に。

7.中電総電力量中、浜岡は14%で、火力は半分休止中だから浜­岡を止めても何も問題ない。

・・・・・・
転載終わり。

ユーチューブhttp://www.youtube.com/watch?v=p18qIyiNh3g&feature=relatedより
「ほかのエネルギーもマイナス面があり、原発をやめれば雇用が減り、経済破綻する」という意見に対するレスコメント、抜粋、転載。

・・・・・・
原発もトータルで見ればかなりのCO2を出しているが、CO2を ここで出しても論外。

水力はマイクロ水力が主流になるので、町や村は沈みません。
回らない風車は、わざと回らないところに設置しました←電力会社 。また、単位を間違えて設置場所をミスした事例もあります。低周 波問題が言われてますが、ゾーニングで対処可能。風力は洋上が主流になっていきます。日本は海に囲まれていますから洋上風力の設置場所に困りません。

原発は発電の為に建設されたのではありません。利権です。

事故を起こした時には、他の発電方法はただ壊れるだけですが、原­発は人工放射性核種という健康被害を引き起こす様々な物質が地球上を汚染します。事故の規模が違います。

原発労働者は原発ジプシーと呼ばれる人々です。日雇い労働で奴隷扱いです。差別も受けています。電力会社の社員は安全なところから見ているだけです。

・・・・・・
コメント転載終わり。

以下、動画紹介
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=DHblqE6vGeI・・・原発は国策なので、電力会社は原発をやめることができないらしい。ほか、再処理工場のことなど。

http://www.youtube.com/watch?v=k55sJ8WljCk&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=Ic3749gazUI&NR=1・・・今回の福島原発事故を予言しているかのような説明・・・そして、原発は海水温度を上げて環境破壊していることなど。

http://www.youtube.com/watch?v=IhoaHafTfWg&feature=related・・・原発の排気塔から放射線をたまに排出しているという。ほか、労働者の過酷な状況など。

http://www.youtube.com/watch?v=p18qIyiNh3g&feature=related・・・原発の近くの桜は「奇形」が多いそうだ・・・


孫正義氏、原発について語る
http://www.youtube.com/watch?v=cqiqkr9JKsE

・・・・・・
今まで、いろんな人の記事やニュースを目にし、現在、自分は「脱原発」を支持する。もちろん、今すぐ、全ての原発を止めろ、というのは現実的でないので(廃炉、解体にお金がかかるし・・・)、少しずつ停止させていき、少しずつ代替エネルギーへ移行していく、ということで。


脱原発を支持する理由

○原子力は危険なエネルギーである・・・自動車、飛行機、火力発電の事故とは比べ物にならないほど、広範囲の地域への打撃、被害が大きすぎる。そして被害が未知数。危険度が別次元である。国家をゆるがしかねない。

○コストが高い・・・放射性廃棄物の処理ひとつとってみても、膨大なコスト。プルトニウムの半減期を考えれば、管理しきれない。最終処理が未だにできていない。大事故が起きれば、賠償や補償費用、経済も大打撃を受け、国家をゆるがす天文学的な数字になる可能性がある。

○安全性が疑わしい・・・独占企業として大きな力を持つ電力会社が政治家、官僚と癒着し、不健全な体制であり、監視チェックが機能しない。監視チェックをするところが責任を取らないですむようなシステムになっている。

○原発に不向きな地震列島の日本
・・・海沿いに原発を作らざるを得ず、大津波に襲われたらアウト。どんなに高い堤防を築こうが、大地震の大津波の力は凄まじく、堤防など破壊されてしまう可能性が高い。

○大規模集中型の原発はリスクが高い
・・・水力、風力、地熱、太陽光などの小規模発電所を分散させて、あちこちに作る小規模分散型のほうがリスクが低い。大規模集中型の発電所(=原発)は、そこ一箇所がやられたら、広範囲で大停電が起き、混乱が生じる。

○今の電力会社=独占企業は不健全
・・・独占企業は大きな権力を得、政治家と官僚と癒着、メディアまでも牛耳り、情報を操作、隠し・・・そんな企業に原子力事業を任せるのは危険。

○他のエネルギーで充分まかなえる可能性がある
・・・水力、風力、地熱、太陽光、さまざまなエネルギーを利用し、小規模分散型にし、余裕があるところは自家発電で、どうしても足りない場合のみ、期間限定(真夏=電力供給量が一番多い時期)で火力、天然ガスで補えば、原発はいらないのではないだろうか。
そして、無駄な電気(人がいないところは電気を消す。過度な冷暖房は控える、電灯はもっと少なくでも不便ないし、トイレを流すときは手動でいいだろう・・・など)を使わなければいいだけのこと。
今までは、国民の税金も原発事業にお金(2009年度は原子力予算4556億円)がいっていたが、自然エネルギー開発にそのお金をまわせば、実現できる可能性が高い。

○脱原発し、自然エネルギーを開発してこそ「進歩」「進化」
・・・代替エネルギー開発をあきらめ、原発に依存することこそ、進歩、進化をあきらめていると言える。
原発は安全性をどんなに高めようが、人為的ミス、自然災害、想定外のことが起こりうる。原発のリスクは未知数であり、国家をゆるがしかねないリスクがある。

○政府の言う「大丈夫」が信用できない
・・・東大の換気扇の件?といい、枝野官房長官の妻子海外へ避難?といい・・・そして、謝罪せず責任をとらない原子力安全保安院といい・・・もはや国が信用できない。
信用できないところに、危険な原発事業は任せられない。もちろん営利を追求する民間にも任せられない。

○犠牲者が多すぎる
・・・原発推進者は「福島原発事故において、まだ被曝による死者も出ていない」って言うけれど、将来は分からない。だから、加害者意識も薄れるのだろう。20年後に発病しても、それは被曝による病気かどうか証明できないのだから。
そして、犠牲者はなにも「死亡者」だけではない。放射線汚染によって生活を破壊された人全てが被害者=犠牲者である。
また、避難を余儀なくされ、避難所暮らしで、免疫力の弱った老人は病気になり、死亡することもあるだろう。その人も「原発によって殺された人」になるのだ。そして生活を破壊され、生きる望みを失い、自殺した人も、「原発に殺された人」なのである。原発事故による死者はゼロではないかもしれない。

事故と関係なく通常原発で働く日雇い労働者は、50倍の被曝しながら、燃料棒を取り出したり、ほか危険な作業をしているそうだ。もちろん労災なし。コスト(人件費)を低く抑えるため、多く雇うことはせず、よって一人に対し、かなりの被曝をさせているらしい。

以上、原発推進者の言う「クリーンエネルギー」「コストがかからない」「原発をやめると電気供給量が足りない」が信用できない。そして「大丈夫」発言も信用できない。

とにかく、危険だと言われている浜岡原発は停止するべきだろう。

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