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日之丸街宣女子VSはだしのゲン・・・表現への規制>誰が決めるのか? [本・テレビ番組・ドラマ・映画・マンガ・アニメ]

6月7日追記

http://kayashi.blog.so-net.ne.jp/2015-06-07-1
有田芳生議員の、オタクへのヘイト加担について。

オタクに対する、かつての一部メディアの在特会並みのヘイト
http://kayashi.blog.so-net.ne.jp/2015-06-07
(証拠画像あり)

「気持ち悪い人たち」「気違いは抹殺されなければいけない」
という煽り文句、まさに・・・在特会と同じ。

・・・・・・・・・・・・・
5月16日

前回の記事でも触れたが『表現の自由』について。誰がどう規制をするのか、という問題を語ってみる。

前回話題にした「日之丸街宣女子」を、民主党の有田議員はじめ一部左派は【悪質な差別煽動コミック】としているが、一般の人は影響受けないだろう。在特会に影響を受けないのと同じだ。(そもそも、コミックの内容が本当に「差別的なのか?」という問題は置いておく)

影響を受けるのはごくごく一部のほんの一握りの人だ。

さて「ごくごくほんの一握りの人間でも影響を受けるのだとしたら、それも問題であり、そういった作品(漫画に限らず、アニメ、映画、小説なども)は規制されるべきだ」という考えの人もいるだろう。

ならば、エログロ、残虐シーンのある漫画、アニメ、映画、テレビドラマ、小説もその対象となる。

そう、エロ、グロ、残虐シーンがあるそれらの作品の膨大なこと・・・
これだけ膨大な作品があるが、その影響を受け、参考にし、実際に犯罪を行ってしまった人はごくごく少数の人間だ。しかし、少数でも犯罪を行ったことに変わりはないとするならば、それらの作品すべてを規制しますか? ということなのだ。

「日之丸街宣女子」が、仮に「在日コリアンへの差別だ」とするのであれば、
エロ系のアニメ、漫画、小説、映画は、「女性への差別、女性をモノとして扱っている、女性の人権を損なっている」かもしれない。

その作品の内容が果たして「差別にあたるのかどうか」「人を動かし、悪影響を与えるのかどうか」判断するのは難しい。

では、私の描いた「パンチライラスト」をのっけてみよう。
IMG_20141127_0004.jpgIMG_20141129_0009.jpgIMG_20141201_0001.jpgIMG_20150506_0002.jpg
これは女性の人権を損なうかな? 女性差別につながるかな? 女性をモノとして扱い、女性を食い物にしているかもしれない。しかし、この程度の絵は漫画、アニメなど、あちらこちらで、まあ、たくさんある。これくらいならエロには入らない。
が、この程度でも、不愉快な思いをする人もいるだろう。
そして、日本ではよくても、イスラム圏はダメかも。
欧米諸国でも、子どもにはNGかも。

じゃあ、OKかダメなのか、誰がそれを決めるのか?ってことだ。
欧米諸国? それともイスラム圏の国々? 
どの国の価値観が正しい? どの人の価値観が正しい?

左派はよく「国連」「国際社会」を持ち出すけど、それらは主に「欧米や国連(第二次世界大戦における戦勝国)の価値観」ということになる。

欧米の価値観が正しい?それ以外は間違い?
欧米の価値観に従わなくてはダメ?

そして、小説にも、エログロ、レイプ、残虐シーンも凄まじいものがあったりする。
これらも「殺人、暴力を煽動する作品」として糾弾しなくてはいけないだろう。多くの人は影響を受けない、しかし、ごくごく少数の人は影響を受けるかもしれないのだ。

どこまでの影響力ならOK?
影響力をどうやって計る?
誰が決める?

表現の自由を規制するということは、そういうことだ。
誰の価値観で、誰が決めるのか? それは正しいのか?

もし「街宣女子」や「嫌韓本」が、在日コリアンへの差別を扇動し、読み手へ影響を与えるのだとしたら、
「女性への暴力コミック」もそれくらいの影響力はあるだろう。

ならば、それら「女性への暴力シーンがあるコミック、アニメ、映画、小説」なども規制対象にすべきだ、ということになる。

女性への暴力シーンといえば・・・
女性器に何か突っ込んで残虐に殺すシーンは「はだしのゲン」にあった。あれは日本兵が中国人女性にやったという描写しているけど、実際は、通州事件などで日本人が中国人にやられたという。

そう、左派には大人気の「はだしのゲン」であるが、そういった残虐シーンがある。
これについては、どうだろうか?

またアジアで3000万人を虐殺したという記述もある。3000万人はあり得ない数字だ。
アメリカが原爆と空襲で日本人を殺戮しまくったが、それでも戦死者と空襲で亡くなった人を合わせて、戦争による日本の犠牲者は・・・軍人174万0955人、民間人 39万3000人で、合計213万3955人だそうだ。

・・・日本全国を空襲し、2発の原爆をもってきても、日本一般市民40万人しか殺戮できなかった豊かなアメリカ。対して、当時、貧乏だった日本がアジアで3000万人も殺せるはずがない。

「はだしのゲン」は「日本を過度に悪に仕立て上げ、ウソを描いた日本へのヘイト漫画」という声もある。

なのに「日之丸街宣女子」がダメで、「はだしのゲン」はいい? そういったことも疑問だ。

そうそう、小説「ジェノサイド」(高野和明・著)のことも思い出した。あれも残虐シーンがけっこうあった小説だ。

物語の中で、ひとつひっかかったのが・・・
「殺人嗜好の狂った日本人元自衛隊員」と、「基本的に良い人・アメリカ兵」が出てくるのだけど、
「狂った殺人大好き日本兵」は、襲ってくる少年たちを殺している途中、「良い人であるアメリカ兵」に殺される。

いや、べつに「狂った殺人大好き人間」が日本兵でもいいけれど、作者は『南京大虐殺』のことにも触れていて、「日本兵=残虐性が飛びぬけている悪」とでもしたかったのかな、と穿った見方をしてしまった。

ただ、襲ってくる少年兵らを殺すのは正当防衛であるし、「悪に描写されていた狂った日本兵」があっけなく「良い人に描写されているアメリカ兵」に殺されるのも・・・なんだかなあ。

主人公である『善なるアメリカ兵』は・・・『襲ってくる少年兵。けど無理やり兵士にさせられたかわいそうな境遇の少年たち=弱者』のために、『正当防衛で少年兵を殺す悪の日本兵』を殺す。今まで仲間だったのに。

それでもアメリカ兵は、いちおう自分がやったことを反省はする。けど、それで終わり。
そのあと、ほかのことで大笑いして、明るい気分を取り戻し、殺した日本兵のことは忘れてしまったようだ。

ある意味、『善人とは何か』を描いたシーンだなあ、と思った。(皮肉で言ってます)
とにかく殺戮シーンが多いお話だった。けど、物語はとても面白かった。

そんなわけで、「日之丸街宣女子」やほか嫌韓本がダメで、こういったほかのエログロや残虐シーンがある漫画、アニメ、映画、小説、日本および日本兵や日本軍人を過度に貶める内容のものがOK?
その線引きはどこにあるのか???
誰の価値観で、それを決めるのか?

規制をかけるということは、そういうことも明確にしないといけない。
ちなみに、韓国への嫌悪感を持つ日本人が多いのは、韓国の異常な反日ぶりが原因だろう。

最後に、漫画原作者の小池一夫氏の発言を転載しておこう。
【漫画やアニメやゲームに影響を受けて犯罪を犯す者がいるから表現規制というのなら、それらの表現に救われた多くの人達にも言及しなければ。「いいものだけ」を集めた表現世界は存在しないのだ。僕らはユートピアに住ンでいるわけじゃない】



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