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美醜コンプレックスと、講談社つながりのネタ [本・テレビ番組・ドラマ・映画・マンガ・アニメ]

松浦だるまの「誘」読んだ。
情景描写に心理描写を絡めるあたり、ほんと上手いなあ、読ませられたなあ、すごいなあ~、ということで、
犬村小六の「とある飛空士への追憶」そして「~夜想曲」と共に楽しませてもらった。(「飛空士への夜想曲」は読んでいる途中)

その「誘」について。
・・・丙午の醜い女が、醜いがために村の人間から迫害される話、人間扱いされない話。なので復讐し、ある方法によって、醜い顔を捨て、美しい顔を手に入れる・・・自身も醜い自分とさよならしたい、醜い自分は死んだ、ということにしたい。

醜さは悪なのだな・・・

今でも、こういった記事があるくらいだし、http://p.booklog.jp/book/75662/page/1893830
原爆投下も、トルーマン大統領は「日本人は野人、醜い、人間ではない、黄色い獣」と思っていたから、できたんだとか?
「醜い=人間ではない=獣=人間扱いしなくていい=とことんいじめてやれ=迫害してやれ=殺していい」ということで、「誘」の話は、ホラーファンタジーではあるが、けっこう現実をうつしているお話かもしれない。(美の基準がどこにあるのかはおいておいて)

ま、容姿で人生が左右されることはけっこうあったりする。
容姿は劣等感を刺激することを、皆、わかっている。

容姿のことをからかえば、たいてい傷つけることができる。
直接的に「ブス」「デブ」「チビ」「ハゲ」「小太り」「目が小さい」「顔がデカい」と言うケースと、巧妙に「○○に似ている」と言い、暗に「お前は容姿が悪い」と示す場合もある。こちらのほうが多いかもしれない。

直接的に失礼なことを言う人は、その場限りの人間に多い。
周囲もさすがに引いてしまう。
皆が分かるような失礼なことを口にする人は、皆から敬遠されるので、その場限りの通りすがりの人間以外、お目にかかることはあまりない。

巧妙に、人の容姿を笑い、からかう人・・・「○○に似ている」発言。

つまり「○○」は、容姿の冴えない有名人だったり、あるいは仲間内では知っている容姿の冴えない人だったり・・・要するに「○○に似ている」と言われても、苦笑いするしかない状況にさせるわけだ。もちろん「○○さん」にも悪いけれど、「○○に似ている」と言われて嬉しいはずがないことは、相手も承知しているはずだ。

巧妙な意地悪をしている自覚がなくても、「からかい」「笑いもの」にしていることは自覚しているはず。

けど「○○さんに似ていると言われるのを嫌がると言うことは、○○さんに失礼だ」ということで、「○○さんに似ている」と言うのは意地悪でも何でもないんだよ、ということになる。悪気のないからかい、となる。

けど、本当は悪気があったりして・・・こういう場面に遭遇すると、なんだかイヤなものを感じ、そういうことを口にする人からは離れるようにしている^^;

そう、容姿が劣っていることは重々承知。人前でも控えめに、できるだけ表に出ないようにしているのだから、許してほしいものだ^^;

「本当のブスには容姿のことでからかったりしない」などと言う人もいるが、あきらかにマイナスを示す容姿のからかいをするのは、笑いものにしよう、という意図を感じてしまうので、少なくとも好意は持っていないのだな、と思う。
嫌われてもかまわない=どうでもいい人、という扱いを受けるのは、やっぱり気分は良くない。笑いものにせず、いっそのこと無視してくれ、と。

容姿コンプレックスは、よほどの美人やイケメンでない限り、誰でも持っているだろう。

巧妙にマイナス表現を仕掛けるのは、意外と「ご自分もコンプレックス持っているよね?」という人だ。だから、悪意を感じる。その人自身、同じことをされたら嫌なことを承知してやっている気がする。悪気なくやっているのではなく、悪気があってやっている・・・ように見えてしまう^^;
おそらく、同じようにやり返したら、空気は相当悪くなる気がする。

ま、不愉快な気分にならないためには、逃げることができるなら逃げるが勝ち^^;

今は「花粉症です」ということで帽子かぶってマスク姿で顔を隠しても不振がられない良い時代?になった^^;・・・いや、私のようなひとにはね。


さてさてさて、この「誘」であるが、星海社から出ている。

で、その星海社には、ちょっとまえに話題にしたあの『コルク』へ移った編集者がいた、とか、そこの副社長が講談社編集者、とか、講談社が出資している、とか、
なんだか、いろいろ話題を見つけたのでネタにする。

まず星海社の小説で新人賞をとった作品の盗作疑惑について、いろんな記事があった。

盗作された方の・・・いや、盗作というほどのものではないが、たくさんの類似点があると訴える作家さんの言い分はこのようだ。
http://togetter.com/li/599860?page=1

対して、真似したとする作品に賞を取らせ、その担当となった編集者の反応
http://sai-zen-sen.jp/works/extras/sfa010/01/01.html

(この編集者の方が講談社出身、というか、今でも講談社とつながりあるのだろうな)

ま、私は読んでないし、ほかの人の意見も様々「盗作だ」という人もいれば、「オチも違うし盗作ではない」「騒ぐほどのことではない」という意見の人もいる。

それよりも、この星海社の新人賞に送られた作品について、編集者らが座談会と称し、けっこうキツイことを言っている様子を公にしていることに、ちょっとびっくりした。

いや、真面目に講評しているところもあるんだけど、このほかにも何回かある「座談会」をいろいろのぞいてみると、投稿者に対し「失礼なこと」を言い、それを公にしている箇所を見た時、もしかして投稿者をバカにしている?、と思ってしまった。

クソ原稿、クズ原稿を送ってくるな、と公にモンクを言うのであれば、募集やめればいいのに^^;ま、読むの辛いのは分かるけど。
募集やめれば、クソ原稿やクズ原稿は送られないのだから。

いやあ、私もそうだけど、自分の作ったものは「クズかどうか」「クソかどうか」判断できないのだ。クズ、クソだと思えば、最初から送ったりしない。

「お前は、自分の作ったものが、プロの作品と並べられると思っているのか? 頭おかしいんじゃないのか」と言われそうだが・・・うん、頭、おかしいかもしれない。おかしいから、描けるのかも^^;
クソだと思っていたら、最初から描かないもの。

漫画だと、最初の2,3ページ見て、つまらん、と思ったら、編集者は読まないで、パラパラ~とめくり、目を引くところがあれば、そこで止まるが、そうでなければ、そこでおしまい。1分もかからん。小説の場合はどうなのだろう?
ま、辛いと思うってことは、「クソ原稿」でもいちおう最後まで読んでいる、ということかもしれない。だとしたら、それは偉い、と思うけど。

いや、このキツイ座談会、わざと「キツさ」を売りに、話題になることを目的としているのかもしれない。
インパクトはある。これで星海社という出版社は印象に残る。少なくと私は、星海社がどんな本を出しているのか、興味も持った。

この座談会といい、盗作疑惑問題といい、話題にはなる。宣伝の一環として行っているのかもしれない。

・・・そういえば、漫画家も含め作家、その志望者って、人間扱いされない場合もあるのかもなあ、と。

こういう漫画を見つけた。
連載が決まっていて、いろいろ作業を進めていたのに、急に「なし」になってしまったお話。契約書をかわしているわけでもなく、口約束だから、そのようなケースになることもあるのだろう。おそらく実話だ。本人が経験したのか、あるいはほかの漫画家の体験なのかは分からないけれど・・・
http://ent.smt.docomo.ne.jp/article/17479
※この漫画家さん、講談社のモーニングで活動しているようだ。

契約書なしで口約束で仕事が進む・・・一般の社会では考えられない。それだけ軽く見られている、ということなのかもな。(このことは前にも話題にした)

口約束だから、いつでも反故にできる。

作家や漫画家は先生と呼ばれるが、実は人間扱いされていない、のかもしれない^^。いや、売れっ子は「先生」だろうけれど。

人間扱いしてないのを隠すために「先生」と呼んでいるのかも^^;

先生じゃなくていいです、そのかわり、人間扱いしてください、と思ってしまった。

そう言えば、前回話題にした「境界のないセカイ」を、クレームがくるかもしれないからといって突然、打ち切りにしたのも講談社だっけ。

ま、講談社関連ネタということで。(悪口じゃなく、たまたま、こういったネタを講談社つながりで見つけてしまった、ということじゃ)
松浦だるまさんも、講談社で漫画連載されているし・・・

・・・・・・・・・
余談。

大手出版社の編集者の給料の高さ・・・コストかかりすぎという意見も聞く。海外では、編集者は、本当に『編集の仕事』しかしないので、給料は低め、つまりコストがかからないという。日本は「作品を作る時」にかなり編集者が関わる。とくに漫画は。

漫画家にとって、どっちがいいんだろう・・・
編集者は作品の内容には関わらず(問題表現については口出しをするだろうけど)、好きなように描かせ、その代わり人気がなかったら打ち切り、すべて漫画家の自己責任となるか、
あるいは編集者が人気が取れるようにと口出しをし、作品の内容に関わり、おかげで人気が取れればいいけど、取れなかった場合、打ち切りになるのがいいのか・・・

編集者が作家の面倒見過ぎるから、その分、給料が高いのだ、と。
面倒見てもらいたい作家、反対に、好きに書かせてほしい(描かせてほしい)作家、いろいろいるのだろうな。


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