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原発・思い込み [原発・被曝関連]

5月13日追記の追記

私の記事などよりも、分かりやすく「原発推進者・擁護者(池田信夫氏主催のアゴラ)の言っていることに反論」している記事を見つけたので、リンクしておきます。
http://blog.livedoor.jp/nnnhhhkkk/archives/65652280.html
http://blog.livedoor.jp/nnnhhhkkk/archives/65653002.html
http://blog.livedoor.jp/nnnhhhkkk/archives/65652812.html


※「アゴラ」(池田信夫氏主催)はもう自由な言論ができる場ではない感じがする。私も今は「原発に関してだけなぜかちょっと過激な表現をしヒステリックなネタ言論の場」として面白く読ませていただいている感じ。
そして、原発推進者も「自分にとって都合の良いデータ」をもってきて(古い火力のデータをもってきて、大気汚染の危険を説いているが、新しい火力ではそのようなことはない、とのことだ)、自分の考えを正当化しているのだな、ということが、上の記事を読んでいくと分かる。


で、おそらくこれから経済がダメになるだろうその理由は、原発推進者は「脱原発に向ったから」「浜岡を停止させたから」と言うだろうが、
その前に、まずは、福島原発事故があったから、日本が原発に頼っていたから、ということは認めないといけないのではと。。

そして、これからさらに経済がダメになり、それは原発を止めた所為であり、そのことでその痛みを知ることになるだろうと言っていた原発推進者もいるが、その前に、原発事故の痛みを知ったのであり、原発(事故)のせいで経済がダメになったのだろう、と素人の私は思ってしまう。

電力不足にならないよう、うまく原発から離れて欲しいと思っている。

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5月12日追記。

あまりに長文になってしまったので、言いたかったことのまとめ。

つまり言いたかったことは・・・福島原発事故は想定外のことではなく、16年も前に原発事故の危険性を想定できていた人(高木仁三郎氏)がいたが、原発推進者はおそらく「危険を煽っているだけ」と聞く耳を持たず、安全神話を信じ込んでしまったのかもしれない。

想定できていた人を無視し、想定できなかっただけのことかもしれない。
自分たちは正しい、原発は安全だ、という思い込みが、そうさせたのかもしれない。

福島原発事故は、防ぐことができた人災だったかもしれない、ということで。

原発推進者たちの反省がなく、福島原発事故を「自然災害による想定外の不運な事故」としているならば・・・
そういった原発推進者が原発を管理・運営し続けていけば、地震列島の日本ではまた原発による大事故が起きるかもしれない、と思った。

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5月12日
原発推進者は何よりも「経済成長」に重点を置く上昇志向の強い人という感じがする。まずは経済がうまく行ってこそ、と考える経済最優先、経済至上主義な人たちなのだろう。

そして、原発や放射線の危険性をうるさく言うと、原発推進者は「原発の不安を煽って脅しているだけ」と捉える人がいるようだが・・・
※ここで言う原発推進者・擁護者とは・・・私は「アゴラ」など池田信夫氏と藤澤数希氏とその周辺の人たちの発言を主に見ているだけなので、全ての原発推進者がそう発言しているわけではないだろうけれど。

原発をやめたら、福島原発事故の避難民の100倍の経済難民を出すだろうと言っている人もいる。

ただ、そういった発推進者及び擁護者の「原発をなくしたときのほうが経済がうまく立ち行かなくなる、電力も足りなくなる、犠牲者も大勢出る」という発言も、不安を煽って脅しているようにも見える。

そう言うと、原発推進者擁護者は「脅しているのではない。事実だ」と言うだろう。

しかし、まずは、福島原発事故のせいで、経済が悪くなるのでは、と思うのだが・・・
(なんだか1号機の核燃料棒が溶融していたとか、なのでメルトダウンしていたんだとか・・・で、汚染された水がどこかに漏れているんだとか・・・)

これから、賠償など大変である。
経済的損失はほんとうに大きい。これは【原発】が事故を起こした所為だよなあ・・・火力や水力では、いくら大事故を起こしても、こんな損失はないだろう。

が、原発推進者は「これから安全性を高めるので、事故はそうそう起きない。原発をなくしたらもっと酷い状態になる」と脅してくる。

いえ、脅す、という言い方は適当ではないと思うけれど、原発反対者が原発の危険性を説くと、「脅している」「デマ」とおっしゃるので、「それはお互い様かもよ」と言いたかったんである。

原発推進者擁護者は自分たちの言うことは正しい、と思っているのだろう。

同じように、原発反対者も自分たちの言うことは正しい、と思っているのだ。

で、おそらく、どっちの言うことも正しいものもあり、間違っているところもあるのかもしれない。


それでは、素人で、何も分からない一般人の私が感想を綴ることにしてみる。

原発推進者擁護者からは、浜岡原発を止めたら、経済が停滞する、電気不足で工場が海外へ逃げる、などなど言われているようだが・・・

が、日本の電気料金は海外と較べてかなり高いらしい。(アメリカの2倍だという・・・自由競争がなく、地域独占企業だからそうなるのか?)

http://krpe.net/20041127Shiota.pdfより・・・平成9年時、イトーヨーカドー鈴木敏文社長は日本の電気料金はアメリカの3倍高い」とも言っていたようだ。
単純比較は難しいとのことだが、国際的に見て、日本の電気料金はかなり割高なようだ。


なので、「電気のことがネック」であれば、どっちみち、このままでは工場は「電気料金の安い海外」へ逃げてしまうのでは?とも思う。

それとも工場など、大口の顧客だけは、海外並みに安く電気を供給しているのか???

その分、個人の家庭からはごっそり電気料金を上乗せしているから、アメリカに較べて2倍~3倍の電気料金ということになっているのか???

まあ、とにかく電力会社の独占状態をなんとかしてほしいものである。
これがなんとかならないほうが、最終的には、国民にとって経済的損失が大きい気もする。

で、おまけに日本は地震国であり、いつまた被災するかもしれない。
浜岡周囲は、直下型がくる確率が高いのだから、原発がまた事故るかもしれない。
原発を止めても続けても、工場は逃げるかも。

福島原発事故が起きてから、浜岡原発周囲の旅館はキャンセルが相次ぎ、敬遠されていたようだ。なので、そういった旅館にしてみれば、浜岡原発停止は歓迎のようである。
もちろん、経済的なことを考えれば、浜岡原発が止まると困る面も出てくるのだろう。電力不足もやはり心配だろう。

代替エネルギーの話を原発反対者が話すと、原発推進者擁護者は必ず「原発の代わりにはならない」「コストが高い」と突っぱねるが、原発がレベル7並みの事故を起こせば、コストは原発のほうがずっと高くつくことになるのでは、と素人の私は思う。

※事故を起こさなくても、「発電するのに払ったお金」を「発電実績」で割ると、1kwhあたり原子力は8・64円、火力9・8円、水力7・08円となるらしいが、ここには再処理コストが入っていない。その分(税金)を入れると、原子力は10.68円になるという。(朝日テレビより)
さらに、地方に原発を誘致させるための交付金が必要ということで、電源開発促進税というのがあって、1世帯毎月約100円とられているらしい。(300円と言っている人もいる。電気使用量で違ってくるのかしら)

未だに40年も前の原発を使い続けているところもあるから驚き。(古すぎる原発は福島だけではないのだ)
廃炉、解体にもお金がかかるから、使い続けるのか・・・
つまり、そこまでケチらないといけないほど、原発のコストは高いってことなのかもしれない。

事故を起こせば、住民を避難させるだけでも大変である。そのコストは莫大だ。

もしも東海大地震が来て、浜岡原発がレベル7クラスの事故を起こしたら、日本経済はもうダメになるのでは、と素人の私は思ってしまう。
原発事故にはそれくらいのリスクがあるのだと思ってしまうのだ。ほかの火力や水力には大事故を起こしても、こういったリスクはないだろうと。

※浜岡原発を止めた理由のひとつに、万が一、浜岡がレベル7事故を起こしたら、浜岡にわりと近い東京もそこそこパニックになり、日本経済が破壊される危険性があるから・・・かもしれない?

もちろん、今現在の福島の放射線量で、避難は必要なのか?という疑問もあるだろう。
事故直後の放射線量がずば抜けて高かった時には避難もさせず、これだけ放射線量が低くなってから避難する意味があるのか、と。

放射線による健康被害についても、よく分かっておらず、果たして、どのくらいの線量から避難したほうがいいのか、避難所暮らしによる健康被害のほうが大きいかもしれないのに、それでも避難をさせたほうがいいのか、その基準が曖昧で、行き当たりばったりという印象。

そして、高レベル放射性廃棄物の最終処理もできていないのだ。
(高レベル放射性廃棄物についても、未来に押し付ければいい、未来など知ったことではない、未来でなんとかしてくれ、あるいは金にモノを言わせて、途上国に押し付けよう、というのが本音か?なんだかモンゴルに押し付けようという策があるらしい?)

放射線による害について、まずはきちんとしたデータを集めることから始めないといけないのに、おそらくそれすらやっていない。

そんな状態で原発に手を出すべきではなかったのかもしれない。
大事故はないものとして、想定もせず、対策もなく、ここまでやってきてしまったのだろう。

・・・と言うと、なぜか原発推進者擁護者の中には、「原発反対者がそうさせたのだ」とワケのわからないことを言う(人がいる)。
大事故を想定すると、原発反対者が「鬼の首をとったように原発は危険だ」と騒ぎ立てるからだと言うのだが・・・

いやいや、原発の危険性を説くと、「原発反対者=左翼」の烙印を押し、聞く耳を持たなかった原発推進者擁護者のせいで、この事故は起きたのかもよ・・・と素人の私は思ってしまう。

16年前、高木仁三郎氏がこの福島原発事故のような大事故(炉心が守られても、電源喪失し、プールにある使用済み燃料棒が冷却されず、メルトダウンを起こす可能性)を予見していたという。
しかし、高木氏は異端児扱いされ、原発に携わる者=原発推進者は真面目に聞く耳を持たなかったらしい。

ほかにも、高木氏は「活断層がないところに原発を建てたというが、大いに疑問」と言っていた。
実際に後になってから「原発周囲に活断層がある」ことが分かったケースがたくさんあり、それは浜岡だけでなく、あちこち日本全国(柏崎、伊方、志賀、敦賀、美浜、大飯など多数)の原発の周囲に、活断層が見つかっているという。

「地盤についても、ほんとうに岩盤のしっかりしたところに建てているのか疑わしい」との指摘。
そしてずっと後になって、浜岡の最新5号基周囲が実は地盤がもろいらしいことも分かったという。300~500メートル下は柔らかい地層があり、危惧されている。

けど、当時は、高木氏は「異端児扱い」で、誰も真剣に取り合わなかった。
きっと「危険を煽っているだけ」と思われていたのかもしれない。

そして、高木氏が予見したとおり、福島原発で大事故が起きた。
高木氏によって想定されていたのに、「想定外のことが起きた」と言い訳をしているのである。

なので、原発は危険だと思う。
それは今もなお、原発推進者擁護者が、原発の危険性を説くと「デマ扱い」をしたり、「危険を煽っている」「原発は安全」といい、聞く耳持たず、高木氏に対してやった同じことを、またやっているように見えるからだ。(もちろん、ごく一部の原発推進者擁護者だけかもしれないが)

そして、原子力委員会、原子力安全委員会、原子力安全保安院の人たちが責任をとる様子もなく、このままうやむやにしてしまうのだろうということで、責任をとらない者たちに、危険な原発を任せてはいけないと思うからだ。


その上、東電救済をし、賠償を国民にさせ、送電発電の分離もせず、電力会社地域独占をこのまま許すとなれば・・・そっちのほうが、よほど経済的打撃だと思う。(東電をつぶしたら経済的な打撃を受けるというけれど、その反対に思える。東電を救済すれば、そのまま地域独占も続き、電気料金は高いままだろう・・・そして、国民は消費をもっともっと控えることになるだろう)

代替エネルギーのコストは高く、従って、電気料金も高くなる、と言われるけど・・・
まずは、電力会社の独占状態をやめさせることが先決だと、私も思う。
ま、これは原発推進者擁護者も言っていることだけど。

電力会社と癒着している議員、官僚、大企業のトップたちが、改革をさせじと邪魔するらしいので、世論がこのことをもっと取り上げないといけないのかもしれない。


まあ、とにかく、原発推進者のブログやツイッターを見ると、原発反対者を馬鹿にする発言をよく見かけるので、そういう態度をとっているうちは、原発推進者の言っていることも信用できないと思ってしまうのだ。

【自分たちが正しい】と思い込んでいる人の考えほど、間違っているかもしれない。
それは原発反対派にも言えることなのかもしれないが。

で、もちろん、今すぐ全ての原発を止めろ、と言う人は少数だと思う。

ーーーーーーーーーーーーーーーー
余談

朝日新聞でのインタビュー記事で「低線量の放射線は体にいい」と言う元議員さんがいたが↓
http://hashigozakura.amplify.com/2011/05/06/%E3%80%90%E5%8E%9F%E7%99%BA%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%80%91%E3%80%80%E7%8F%BE%E6%9D%B1%E9%9B%BB%E9%A1%A7%E5%95%8F%E3%83%BB%E5%85%83%E5%8F%82%E8%AD%B0%E9%99%A2%E8%AD%B0%E5%93%A1%E3%80%80%E5%8A%A0%E7%B4%8D/

この体に良いという低線量とはどの程度の放射線量なのか・・・
現在、福島第一原発の周囲も低線量といえば、低線量だろう。
体にいいのであれば、福島の人たちを避難させる必要などないだろうに。
今、騒がれている「年間20ミリシーベルト」も許容範囲と言いたいのだとしたら、お子さんやお孫さんと一緒に放射線量20ミリシーベルトの地域で暮しながら、そう言って欲しい。やはり安全な場所から言われても説得力に欠ける。

放射線被曝についても、いろいろと意見が分かれ、基準さえ曖昧。
どの線量から危険なのか、リスクが上がるとしてもどこまで許容できるのか・・・バラバラな見解。

原発推進者は自動車事故の死亡者や受動喫煙などを持ち出し、こちらのほうが放射線よりも危険という。

これでは原発事故が起きた時、また対処の仕方でゴタゴタし、右往左往することになるそう。
どこまで線量を許容するのか、そういうこともきちんと統一されて決まっていないのだから、直下型大地震がくる確率の高い浜岡原発は止めたほうがいいだろうとも思う。


計画停電についても、おかしな点がけっこうあったようだ。
「大きなところ」は優先されて守られる・・・ということが、今回の原発事故でよく見えた気がする。東電も救済され独占状態もこのまま守られるのだろうか。


http://www.taro.org/2011/03/post-962.php
http://genuinvest.net/?eid=1512より
以下転載。
・・・・・・

東京電力は、大規模工場など大口の需要家と需給調整契約を結んでいるとのこと。需給調整契約では割引料金が適用される代わりに、電力需要が逼迫した時に電力利用を削減する義務を負うという。しかし、今回の計画停電からは超大口の需要家が外れているという。河野氏は、「需給調整契約を結んでいるこれらの大口契約者に割引料金で電力を供給してきたわけだから、今回の需要調整で、まずこの契約者に対する供給抑制をしなければならないはず」と指摘している。

これが事実とすると河野氏の指摘はまったくその通り。需給調整契約を止めないで通常料金を支払っている一般家庭を「計画停電」と称して止めるのはおかしい。また、電力がひっ迫しても需給調整契約者の電気を止めないのであれば、そもそも需給調整契約で割引料金を適用するのはおかしい。大口契約者の電気はそもそも止めにくいのであれば、需給調整契約の制度そのものを見直すべきだろう。

・・・・・・
転載終わり。

国際的に見て、ただでさえ高い日本の電気料金。
東電の賠償のために、これからもっと上がるのだろうか?
税金も上がるだろう。
私個人はこれからさらなる倹約に努め、できるかぎり消費を抑えようとしよう。



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