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子持ち既婚者VSいい歳した独身者 [雑記]

「35歳独身限界説」で、「よくぞ言ってくれた、勝間さん」「そうそう、結婚しない独身者は大人になりきれてなくって、幼稚」という感想も目にして・・・

(いい歳した)独身者VS子持ち既婚者

・・・にならなきゃいいけれど、と思ってしまう。

ちなみに「子供がいない既婚者」は、独身者を見下したりせず、それほど「VS」にはならない気がする。
(やはり、子供がいないことへの引け目があったりするのかもしれない。ただ、だからこそ「結婚できない独身者よりはマシ」と自分を慰めている人も多少はいるかもしれないが・・・)

そう、仕事をしている子持ち既婚者(とくに女性)は・・・仕事と家庭、子育てとの両立は、とにかく大変で忙しいので、独身者がお気ラクで、のほほんとして見えてしまうのだろう。
だから「いい歳しても結婚しない人は幼稚で大人ではない、困った人間」と、見下したくもなり、あの勝間さんの「35歳独身限界説」に拍手したくなるだろう。

けど、勝間さんの説がなくても、「負け犬の遠吠え」が大ヒットしたように、世間はまだまだ独身者に対し、マイナスイメージを持っており、「結婚しない人は負け」と捉えているのだから、あえて見下さなくてもいいのでは、とも思うのだ。

ま、とにかく・・・35歳以上の独身者はいい気分ではないだろうが・・・
「負けてます」「幼稚です」「半人前です」「終わってます」と開き直って、「子持ち既婚者」を「大変ですね」「あなたはずっと大人で経験値も高く上等な人間です」と認めてあげればいいのかもしれない。
たしかに、子育ては大変で難しいのだから。

とくに「仕事をしている子持ちの既婚女性」は、一番大変だろう。
なので、「独身者」に対してだけではなく、おそらく「専業主婦」や「子供がいない既婚者」に対しても、「お気ラクでいいね」と、心の中では思っているかもしれない。

大変で忙しいと、人はついついカリカリしてしまい、お気ラクそうな人間を見るとイライラし、見下すことでしか、そのストレスを解消できないのかもしれない。
そして「仕事も家庭ももち、子育てをきちんとしている自分は幸福であり、勝っている」「お気ラクそうに見えるけど、独身者は負け組で不幸なのだ」と思いたくなるのは当然かもしれない。

もちろん、仕事も子育ても両立している人は、それをしてない人間よりも、とてもがんばっている分、偉い、と思う。

ただ、もし、そういう態度が職場で出てしまったら・・・
子供が病気で職場を休まなくてはならず、仕事を他の人(仕事を優先できる独身者)に頼むことになってしまったら・・・独身者は協力しようという気にはなれなくなるかもしれない。

組織の中で働く場合、本当は職場の人間全体で、子育て中の女性(やはり現実、母親=女性が子育ての責任の大半を担うことになるだろう。もちろん父親=男性と半々で担うのが理想だろうが・・・)を支えなくてはならないのに、
子持ち既婚者の女性から見下されているかもしれない「いい歳した独身者」はそういう気になれなくなるかもしれない。

ちなみに、子持ち既婚者の男性は、独身者を見下すことは少ないかもしれない。
独身の時とさほど変わりなく仕事を続けることができるし、子供のために仕事を休むなんてことは、めったにしないだろうから。
結婚により自由度は独身のときより少なくなるが、子持ち女性ほど、家庭との両立や子育てに悩むことはないだろう・・・
なので男性は、「のほほんと見える独身者」を批判することはないかもしれない。

いや、年配の「最近の若者は・・・」と言いがちな旧世代の男性(おそらく家事も子育ても奥さんに任せっきり)も、上から目線で批判することは大いにあるか・・・^^;

ま、とにかく・・・
子持ち既婚女性が、子供が病気のたびに仕事を休まなくてはならなくなると、「だから子持ちの既婚女性は・・・」と言われてしまうだろう。
案外、職場で肩身が狭いのは「子持ち既婚女性」のほうかもしれない。

だから、ほんとうは「VS」にしてはいけないのだ。働くお母さんはたしかに偉い。本当に大変である。がんばっている。

だからといって、独身者を見下してしまえば、独身者は「ならば母親業に徹すればいいのに・・・子持ち既婚女性は仕事を休みがちで困る。皆に迷惑をかけて・・・仕事やめればいいのに」という気持ちにしかなれないだろう。

子育てをし、仕事をする女性は、本当に大変だというのは、独身者もよく分かっている。

けど、「子供を持っても働ける社会にしよう」と思うのならば、独身者の理解や協力も必要だろう。

なのに、見下してしまったら(たとえ、心の中だけにとどめておいても、それはつい表に出てしまうこともあるだろう)、その理解と協力は得られないと思ったほうがいいかもしれない。

勝間さんも「独身者VS既婚者」のバトルを煽りたくって、「35歳独身限界説」を説いたわけではないだろう。やはり少子化をなんとかしたい、と思ってのことだろう。

ただ、お気ラクそうな独身者にイラついている子持ち既婚女性は、いい歳した独身者を蔑視するほうへ、傾いてしまいがち、かもしれない。

独身者の肩身を狭くし、皆が結婚するようになれば、もっと子持ち既婚女性が職場に増え、職場は協力するしかなくなる、ということで
「結婚して子供も産んで、仕事を続ける人が勝ち」という考えを導こうというならば、ちょっと違う気がする。

ま、「結婚して子供も産んで、仕事と両立している人が偉い。勝ちだ」ということを声高に叫ばないといられないほど、子育てと仕事の両立は大変だ、ということなのだろう。

本当に幸福を感じている人は、自分と違った生き方をしている人間に対し、見下したりはしないし、声高に「自分は勝っている。幸福だ」と主張もしないだろう。
「自分は勝っている」と自分で自分を慰めさめずにいられないから、他者を見下すのである。

そういったところを独身者も察して、あえて見下されてあげてもいいかもしれない。
「大変な思いをして家庭と仕事を両立している人」に優越感を与えてあげるのも、独身者の役割かもしれない・・・^^;

で・・・何度も書いているが、子育てと仕事を両立している人は本当に偉い。ものすごい努力がいるのだろう。
だからこそ、それが出来ない人、自信のない人もいるのだ。
それが出来ない人はそれなりに違う生き方をしているに過ぎない。

子育てと仕事を両立している人にとって、そういった違う生き方をしている人が、がんばっていない気がして、見下したい気持ちも分からなくはないけれど、人それぞれ、「環境」や「能力、性質」そして「運」も違うのだ。

ま、でも・・・そもそも、「子育てによって視野も広がりレベルの高い本当の大人の人」は、違う生き方をしている他者を見下し、傷つける言動はしないだろうけれど。

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余談

独身者は既婚者から見下されることがあるということだが・・・
(いや、さすがに面を向って言う人はいないだろうが、陰で、あるいは匿名のネット上で言うのだろう)

フルタイムで働いている子持ち女性も
「子供を保育園や学童保育なんかに預けたりしないで、家庭を優先したら?そんなに仕事が大事?旦那の給料でやりくりして暮らせないの?子供はお母さんに家にいてもらいたいもの。子供がかわいそう・・・」と言われることもあり・・・

フルタイムで働かざるを得ないシングルマザーは
「離婚したってことも、幼稚で自分勝手だから、努力と忍耐力がなかったからそのような結果になったのでは?」「離婚なんて、子供がかわいそうだ」と言われ・・・

家庭を優先するために、けど家計を支えるためにパートタイムで働いている女性は
「パートはそれほど能力も問われないし、責任とらなくていいし、お気ラクでいいね」と言われ・・・

家庭だけに生きる専業主婦は
「社会から置いてけぼりになっている世間知らず。視野も狭くなるのも仕方ない」「夫に依存して生きている」とも言われ・・・

そして、独身者は
「視野が狭く、自分勝手で幼稚」ということで

・・・人の生き方に対し、マイナスイメージを植え付け、いちゃもんつけようと思えばいくらでもつけられるのだ。パーフェクトに生きるのは本当に大変である・・・というか。パーフェクトな生き方ってあるのか?とも思う。

お互い、マイナスイメージを植えつけあい、見下しあえば、なんだか生きづらい世の中になってしまう気がする。
いろんな生き方を認めたほうが、自分も責められなくて済むのだ・・・


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