SSブログ

勝間論(おかしいアヤシイ編その1) [雑記]

私が個人的に思う「勝間論のおかしい点、アヤシイ点」について・・・かなり長くなってしまい、2回に分けることにした。今回は「その1」ということで。

ちなみに「その2」は・・・勝間さんと長女の件についての推察も書いた。勝間さんの長女は「有名人の子供」というだけで一般人であり、話題にすることははばかれるが、この件は文春の記事になったことで公にもなった話題である。

では、「勝間論(おかしいアヤシイ編)その1」です。

ーーーーーーーーーーーーーー
まずは、「アエラ族の憂鬱」の著者の桐山秀樹氏にお詫びしたい、と思った。

私は以前の日記「勝間和代VS香山リカその2(・・・とアエラ族の憂鬱の著者)」http://kayashi.blog.so-net.ne.jp/2010-01-06にて、「彼女(勝間さん)の家族は幸せだったのか?」とこの「アエラ族の憂鬱」の著書の中で問う桐山氏に対し、「大きなお世話ではないか」と批判してしまった。

その時はそう思ったのだ。当時は勝間さんの著作も2、3冊ほどしか目を通しておらず、「効率の良い仕事のやり方や努力する方法」を書いているだけの勝間さんが叩かれるのか不思議だったからだ。

勝間さんの家族問題をネタにした文春の記事も知っていたが、それも文春の脚色がかなり入ったデタラメに近い内容だと思っていた。勝間さんを叩くために、プライベートにまで難グセつけているように捉えてしまったのだ。

しかし、「なんちゃってカツマー」として、「勝間ネタ」をいろいろと調べてみると・・・

今になってみて、私も勝間さんに対し、「35歳独身限界説はじめ、結婚や子供をもつことを安易に勧め(少なくとも私は安易に思える)、そのメリットを説く勝間さん自身はどうなのだ?成功論と幸福論を説く勝間さんだが、家族との関係は良好なのか?」と勝間さんのプライベートであろう家族問題について問いたいところが出てきてしまった。

ということで、まず、その勝間さんの「結婚のすすめ 35歳独身限界説」について話題にしてみよう。
以前の日記「勝間和代VS香山リカその8」http://kayashi.blog.so-net.ne.jp/2010-01-13でも、勝間さんの「結婚のすすめ、35歳独身限界説」について触れたが・・・そのときは、テーマはあくまで「努力について」だったので、ちょっとしか触れなかった。

けど、この「35歳独身限界説」はネットでも反響を呼んだらしく、本になるということで、コミック雑誌モーニングでも宣伝していたので、今更ながらにつっこんでみる。

まず・・・
↓「35歳独身限界説」について論じた記事サイトやコメントが集まっているサイトを紹介しよう。
http://ameblo.jp/nopple/entry-10387854863.html
http://d.hatena.ne.jp/Grrrly/20091113/1258111836
http://d.hatena.ne.jp/Grrrly/20091107
http://d.hatena.ne.jp/nagano_haru/20091106/1257483361

http://slashdot.jp/askslashdot/09/11/12/031235.shtml

私はこの勝間さんのモーニングのコラム「35歳独身限界説」に対し、特別に何か感じたわけでもなく、「そういう考えの人もいるかもね」くらいな感想だったけど・・・ネットでは議論白熱?だったようである。

ま、たしかに・・・よく読むと、35歳以上の独身者に対して失礼なこと、おかしなことを言っている・・・

昔、独身者は、「結婚して1人前」「結婚して責任感がもてる」「結婚して家庭を持ってこそ人間の幅が広がる。精神的に成長できる」などなど・・・よく言われていたのと同じかもしれない。いつまでも結婚せずに独身でいる者は「変人」「ちょっとおかしいのでは?」と思われ、社会的に肩身が狭かったようだ。
女性はその上に「子供を産んで一人前」「子供を育ててこそ自分も成長できる。忍耐力ができる」「子供のいない人は自分勝手、わがまま」と言われていた。

が、世の中は「結婚してもしなくてもいい」「子供がいなくてもいいじゃないか」「個人のプライベートな問題であり、他者が口出すことではない」「独身者や子供のいない人を偏見で差別するな」という考えになっていったが・・・

少子化や経済のことを憂え、若者に活気がないと憂える世間の中では、「恋愛しよう」「結婚したほうがいい」(・・・で、結婚したからには子供を産むことを期待する)と言う人も出てくる。

で、それだけならいいが、やはり暗に「恋愛しない人」「結婚しない人」を批判し、見下すような表現をし、マイナスイメージを植えつけようとする。
さすがに「子供をもたない人、できない人」を見下し批判する人はそういないかもしれないが・・・

「恋愛しようがしまいが、結婚しようがしまいが、子供がいるかいないか」が「人生の幸不幸、勝ち負け、上下」を決めるものではない、「責任感や忍耐力などの人間性について」も関係ないというのが、多くの人たちの考え、意見だと思う。私もそう思う。

上で紹介したサイトにも書いてあるが・・・たしかに勝間さんの言っている「独身者のマイナス面、デメリット論」は雑というか乱暴である・・・
私も、いい歳した独身者は会社にとって化石=お荷物になる、生産性を下げるとは思えない。あくまでもその人個人の能力の問題であり、独身者も既婚者も関係ないだろう。
結婚することによって、コミュニケーション能力が育ち、許容範囲が広くなり(人間としての器が大きくなり)、視野も広くなるというような「人間性云々」に対しても・・・既婚者でも、かなり視野が狭く、器も小さく、「?」な人もいる。

なので、勝間さんの「35歳独身限界説」は反論するほどの内容ではないということで、私はとりたてて反感を持たなかったのかもしれない・・・

たぶん、批判含め反響が大きくなることを狙って、勝間さんは「35歳独身限界説」を説いたのだろう。
で、その通りになったらしい・・・このモーニングでのコラムも勝間本になったが、特にこの「35歳独身限界説」を売りにして、本を宣伝していた。

そこで、ついに私も思ってしまったのだ。
「チェンジメーカー」の「35歳独身限界説」をはじめ、「起きていることはすべて正しい」「結局、女はキレイが勝ち」など数々の著書で、結婚し子供を持つことをお勧めし、そのメリット論を説く勝間さん、成功と幸福を手にする方法を説く勝間さん、だが勝間さん自身、本当に成功者で幸福なのか?家庭も上手くいっているのか?子供との関係もうまくいっているのか?と。

さてさて・・・こういったことでネットで探ってみると・・・いろいろと「勝間さんネタ」が見つかる。
勝間さんが、週刊文春のグラビアページに働きかけたが、お断りされたという話もあった。

その件について書かれた記事も紹介しておこう。
匿名の記事ではなく、ある評論家の記事だ。
http://blog.goo.ne.jp/yamazaki_hajime/e/6162cb046cafb8d751247329aaa21602

コメント欄がとくに・・・辛らつだ。

で、このコメント欄の書き込みにて、アエラでも話題になった「結婚するメリット」として、勝間本「女はキレイが勝ち」の詳細を知った。


以下・・・コピペ・・・

「キレイにはやっぱりHも大事。」章の抜粋

そういう意味で結婚がいいのは、特定の相手といつでもHができるからです。しかもホテルを使うよりお金がかかりません。最近、1平方メートルあたり1000円というホテルの法則を見つけたのですが、50平方メートルのスイートは1泊5万円、結婚して50平方メートルの家に住めば家賃12万円で、2晩半で元が取れてしまう計算です。相手の確保と経済面を考えても、やっぱり「誰かとホテルに行くよりも結婚」をお勧めしたいです。

・・・・・・・・・コピペ終わり


まず、セックスするのに、そんなお高いホテルを使わなくても・・・と思う。それに、どちらかが一人暮らししていれば、その部屋を使えばお金はかからない・・・けど、勝間さんは「1泊5万円のお高いホテル」しか知らないのか・・・

ということで「金をかけずにセックスできる」って・・・かなりおかしな結婚のメリット論である。
それとも、これは単なるジョークなのか・・・ただただウケを狙っただけなのか・・・

ちなみに、この本についての感想が記された匿名ではなく署名入りの記事も紹介しておこう。http://news.livedoor.com/article/detail/4526854/

※関係ない余談であるが・・・勝間さんが「女のキレイの作り方」であれば・・・反対に「ブスはこうして作られる」(漫画家の安彦麻里絵)というのもあるようだ。http://www.cyzowoman.com/2010/01/post_1302.html


話を元に戻そう。

そんな勝間さん自身は早くに結婚し、21歳で長女を産み、自身のブログでは「早く子供を産んでおいて良かった」と書いていたようだが・・・
2009年12月の週刊文春では、その長女のことが書かれ、「長女のブログ」をネタにされていたことがあった。

私は、当初、この文春の記事を読んだときは、文春側が長女のブログの内容もかなり脚色し、黒い記事に仕立てているのでは、と思っていた。週刊誌はデタラメを書くことも多いだろうから。

でも、実際、文春に載ったブログの内容とほぼ同じの・・・その「長女のブログらしいもの」がまだ閉鎖されずにウェヴ上にあったのだ。
そして、それはたぶん本物・・・少なくとも、私はそう感じてしまった。だから文春も記事にしたのだろう、と思った。

では、長くなってしまったので、そのことについてのこの続きは次回へ。

ーーーーーーーーーーーーー
補足

「35歳独身限界説」に同感、という人ももちろんいる、ということで・・・
「35歳独身限界説」に否定的な意見のサイトを紹介してしまったが、肯定するサイトも紹介しておこう。
http://d.hatena.ne.jp/takeover67/20091107/1257558922

で、昔だけではなく、今も独身者は「精神的に幼稚で劣っている」と見られることもあるようだ。結婚(というか子育てのほうがもっと大変だとは思うが・・・)は人間を成長させる、というのも事実だろうが・・・
ま、やはりいい歳して結婚してない人は「負け犬」「劣っている」と見られてしまうのが現実かもしれない。
http://plaza.rakuten.co.jp/zuttosuteki/diary/200912080000/

そう、「35歳独身限界説」とは関係ないが、今でも独身者はやっぱり肩身が狭そうだ・・・
http://katakana397.blog109.fc2.com/blog-entry-8.html

けど「独身者VS既婚者」になってしまうと、なんかギスギスして働きづらそうである。
35歳以上の独身者は既婚者をなんとなく避けるようになるかもしれない。
まあ、女性同士だと、独身者と子持ち既婚者は個人的付き合いでは話題も合わず、距離を置くことになるのは、今に始まったことではないだろうが・・・

既婚か未婚かでお互いに敬遠してしまうのも仕方ないことなのか・・・

ところで、勝間さんは「35歳は、あくまで妊娠の可能性の高低基準。」「ハズレくじを引くなら、シングルのほうがマシ。」とも言っていたらしい・・・
http://ameblo.jp/miyabi1226/entry-10433639269.html
そう、個人的には、勝間さんは至極まともなことを言っているのである・・・やはり「35歳独身限界説」は目立つために(売るために)、ちょっと過激な表現をしてみた、というところかもしれない。

ーーーーーーーーーーーーー

余談

少なくなったとはいえ、「オタク」がまだまだマイナスイメージで捉える人がいるように、「いい歳した独身者」もまだまだマイナスイメージで捉えられてしまうようである。

「だから、オタクは・・・」と見下すように、「だから、(いい歳した)独身者は・・・幼稚で大人になれない」と見下す人も多いのかもしれない。

「オタクは気持ち悪い、社会性がない、劣っている」という人がいるように、「いい歳した独身者は幼稚で劣っている」と、ついつい独身者を偏見で蔑視してしまう人がいるようである。これは同じ構図かもしれない。

>ま、ほかの人の生き方を蔑視し、自分の生き方が上等で正しいと自信持てるってある意味幸せな人かもしれないが。

さてさて、ちょっと昔は「だから、女は・・・」「女性は論理的思考ができない。視野が狭い。頭の出来が男性より劣っている」というような女性蔑視もあったり、
あるいは子供がいない人も「だから、子供がいない人は・・・幼稚で大人になれない」と、今、独身者に言われているようなことで、蔑視されていた。

けど、今はさすがに「女性」や「子供がいない人」を公に批判し、マイナスイメージで捉えたり、見下されることはかなり少なくなっただろう。

だって、それをしたら、ちょっと知性や常識を疑われ、それをした方が無神経な「人間的にちょっと問題あり」と思われてしまうだろうから。

というわけで、「オタク」や「独身者」を蔑視することも、いずれは、「女性」や「子供のいない人」を蔑視するのと同じように、非常識な行為となる日もくるかもしれない。
nice!(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:恋愛・結婚

nice! 0

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。